西原理恵子「営業ものがたり」小学館

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-09-179276-6, \838

営業ものがたり
営業ものがたり

posted with 簡単リンクくん at 2005.10.29
西原 理恵子
小学館 (2005.10.26)
通常24時間以内に発送します。

 ここでも取り上げた「上京ものがたり」「女の子ものがたり」に続く第三弾。「ものがたり」シリーズは一応これで完結らしい。内容を簡単に言うと,「うつくしいのはら」を真中において,雑多なお笑い漫画と「朝日のあたる部屋」を前後にくっつけた構成。「うつくしいのはら」は浦沢直樹のプルートゥ(プルートでいいじゃんよ)に寄せたものらしいが,まあ殆ど関係ない。これ,翻訳すればノーベル文学賞,とは言わないけど,児童文学賞ぐらいは取れそう。内戦が止まない国ではこんな日常で溢れ返っているんだろうな。
 ちなみに,ワシも無料アルバイト情報誌はよく読みます。35歳以上になると途端に求人が減っていく現実を知り,将来に対する不安でいっぱいです。住宅ローンや扶養家族を抱えてないだけサイバラ先生より身軽ですけどね。ふんっだ。

10/27(木) 掛川・?

 今日はなんか暑い。Dual-core PC 4台と共に部屋に篭っていると室温が28℃になる。一台500W電源だもんなぁ,強力な電気温風器といるようなモンであるから,仕方がない。まあ,この調子なら,冬には暖房要らずになること確実である。
 下手な英語を書いていたら一日が終わってしまった。英語を使う機会が増えているんだから,下手なら尚のこと書いて書いて書きまくって,下手さを指摘されないと上達しないんだよねぇ。どこに書いたかは内緒。通らなかったらみっともないし(悪あがき)。
 あああ,うちのサイトのPDFファイルをごっそり持っていく人がいるよーで,誠に胃が痛い。いやまぁ自分で参照するだけなら別段構いませんけど,小心者なんで,わしの見ていない時に(夜中とか)やってもらいたいもんです。しかし一体どーゆー使い方をするつもりなのか。不思議。
 毎日愛用していた黒ブチメガネがとうとう崩壊した。つるの根元からポキン,ではなく,腐り落ちるようにボロッという感じで「もげた」のである。仕方がないので,度の強いメガネをかけているのだが,どーも明瞭にモノが見えすぎて目が疲れる。ワシみたいなイイカゲン人間には,適度にぼやけている方がいいらしい。
 次週,旅のついでにメガネを作るしかないなぁ。ああ,金欠なのに輪をかけて金が飛んでいく。でも将来ホームレスになった時に,メガネぐらいはまともなものをかけていたいもんね。無理したら金が出る今のうちに作っておくに越したことなし。
 あ,唐沢俊一さんからブラック師匠の倒れた時の様子が報告されてたんだ。50も過ぎればどこかおかしくならぁな。うん。
 来週は人生に疲れて旅に出る予定。そんな余裕があるのかという質問に対してはノーコメントです。でもメールは読んでる筈。完全なるひも付き(Wired)人生。思えばパソ通(死語だな)に嵌って以来だもんなぁ。あれが運のつきだったな。
 風呂入って寝ます。

「夢路行全集25 日常茶飯事」一迅社

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-7580-5182-8, \552

夢路行全集 25
夢路 行
一迅社 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。

 著者本人も「呆れたに近い」暴挙とも思える夢路行全集刊行も,ついに最終刊までたどり着いた。これも一重に,途中合併して経営基盤を強化した一迅社の体力のおかげである。愛読者として,厚く御礼申し上げる。
 ワシが夢路行を読むようになったのは20世紀も押し詰まった頃からで,そこに至る彼女の軌跡を,今回始めて辿ることが出来た。集英社から単行本が出なくなり,東京三世社(とは独立の編集プロダクションが主導していたようだが)からの出版物のみを読んでいたから,それ以前の作品や,秋田書店移行時までの仕事については殆ど知らないできたのである。
 今回の全集を通じてデビュー後20年を越える仕事を通してみると,随分と色々な冒険を重ねているのだな,ということが分かる。ホラーっぽいものから,派手なアクションを伴うものまで,ファンタジーだけではない作品世界が展開されている。しかしそこには独特な雰囲気が必ず漂っていて,冒険しながらも自分の立ち位置が大きくずれることはなかったのである。そこに確固とした意思があったのか,それとも単なる成り行きだったのかは不明であるが,それがなければ一迅社も全集の刊行を決断することはなかったであろう。同じく全集を刊行した24年組の大家達は,自分らの仕事そのものが少女漫画のみならず,他のジャンルの漫画をも激変させてしまったが故に,メジャーに留まるためには,その作風を変えて行かざるを得ない運命にあった。夢路行は幸い,その世代よりずっと遅れてきた世代であり,デビュー時の絵柄はかなり1980年代の「乙女チック」路線っぽい。しかも自ら言うように,あまりうまくなかったせいもあって,時間をかけてコツコツと力量を上げて行かざるを得なかった。そこが1990年代の漫画の変化に,不器用ではあるけれどもついて行けた秘訣ではないか,という気がする。
 全集刊行と共に,一迅社の雑誌で続いていた連載「モノクロームガーデン」も終了した。しかし,秋田書店からはこれからも新作単行本が出版される予定になっているし,本人も小さい家を建てるという「野望」をお持ちのようなので,手打ち蕎麦の如く,細く長い活動を続けていくことであろう。
 「まあ こんな わたしですけど
        長いおつき合いの人も 一見さんも
     これからも よろしく 。 と。」(25巻)
 あ,いえ,こちらこそ,末永く,お付き合いさせて頂きたく,
 よろしくお願い致します。 と。
complete_ works_of_yumeji_kou_.JPG
 この全集↑に,今後何巻分,新作が追加されるのであろうか。楽しみである。

10/25(火) 掛川・晴

 冬型続き,朝は寒い。この秋初の暖房を入れる。食器洗いもお湯に切り替え。ガス代が掛かる季節になった。
 新しいサーバに移行して一月以上経過したわけだが,すっかり安定したようである。これで支払いさえなければいいのだが,世の中そう甘くはない。来月は極貧生活を送る覚悟である(おおげさ)。
 総ヒット数は平日で1500~2000ぐらい,休日はその半分ぐらいで,サーバ移転前と殆ど変わらない。コンテンツに劇的な変化があったわけではないから当たり前である。
 このサイト内のファイルをヒット数の多い順に並べてみると,更新の多いWeblogがダントツで,以下,PC cluster関連文書,「ソフトウェアとしての数値計算」文書が並ぶ。ことに後者は内容によってヒット数が随分異なる。top30に並んでいるものを列挙すると(10/25までの集計結果)
 1位(484)第3章,2位(364)第14章,3位(315)第6章,4位(285)第18章,5位(278)第11章,6位(225)第1章,7位(224)第20章,8位(208)LAPACKガイド, 9位(181)第7章, 10位(176)第2章,11位(163)第12章,12位(151)第13章
・・・となっている(括弧内はヒット数)。大部分はサーチエンジン経由でいらっしゃるから,この順位はサーチされる階数の多い単語が入っている順,ということになるんだろうな。改定する時の参考にしようっと。
 では行ってきます。

10/23(日) 掛川・晴

 この秋初めての冬型。遠州名物空っ風を堪能・・・どころではなく,寒い寒いを連発。日中はまだ日が高いので結構気温が上がるが,それでも室内で長袖が必要なぐらい。明日早速灯油を買い込むことにしようっと。
 快楽亭ブラック師匠が大変なことになっていたようだ。心筋梗塞で手術とのこと(日刊スポーツ)。こうなる前には立川流から除名(破門だと改名が必要だが,除名ならその必要がない。温情措置らしい),弟子も全て離れたそうな。横山やすしの晩年みたいなことにならなければ良いが。出直しblogも10/12までの更新でストップ。回復を望みたい・・・っといってもなぁ,健康に留意する生活を送る,古典落語をおとなしく演じるブラック師匠というのも,ねぇ。考えさせられることの多い御仁である。