11/15(土) 掛川・雨

 朝方は秋らしく肌寒かったのだが,夜半になるとなま暖かくなってきた。ちと不気味。気温が一定しないせいか風邪も流行っているようである。わしも風邪引いて寝込みたいぞ。いい加減。
 なんだかこのWebサイトを訪れる人が増えているようだ。といっても急激なもんではなく,微増といったところ。でもまあいいことである。今のところ掲示板を設けるつもりはないし,このWeblogのコメント機能も使う予定はない。あくまでわし個人がやりたい放題するのが目的だからな,ここは。それがたまさか他人のお役に立つこともあるなら嬉しいが,あくまでオマケにすぎない。見知らぬ他人とのコミュニケーションは面白いこともあるが,そこに精力を費やすつもりもない。
 つーことでこれからもちまちまとコンテンツは増えていくだろうから,それに比例してアクセス数も増えていくのだろうなあ。どうなることやら。
 高校生向けのDKA法解説文書をしこしこ執筆中。ExcelでDKA法を計算させようという企画なのだが,うまくいくかどーか。コンピュータリテラシが上がったとはいえ,表計算はからきしなんだよなあ。慣れと概念理解が必須のソフトウェアであるから習得に時間がかかるのは止むを得ないが,いったん物にしてしまえばこれほど便利なものはない。書店の理工学書コーナーに「Excelによるなんちゃら」本が氾濫するのも無理からぬことである。うちの大師匠も晩年の森口繁一もはまった口であるが,そーゆーコンピュータに不自由な世代の方々の方が目の色を変えて夢中になるってのは面白い現象である。
 文書が完成しておめもじできるようなったら,これも公開しちゃう予定。大した内容ではないが,枯れ木も山の賑わいになろうて。
 忙中閑ありなので,今年の業績を書き出しておく。むー,ここ数年の落ち込みようから一気に元のペースに戻ってきた。よしよしってなもんであるが,働き盛りとしてはまだまだ物足りない。大体Refereed paperが少なすぎるってばさ。もっとガンガン攻めていかねば。

11/14(金) 掛川->浜松->掛川・晴

 すっきりしない天気なれど,まあ晩秋はこんなもんかいなというところ。寒くなってきたので,この秋初めて灯油を買いにスタンドへ走る。我が家のエアコンであっためようとすると,ブレーカーが落ちてしまうのである。20Aの契約で,Desktop PC2台と炊飯器とエアコンを同時使用は無茶であった。
 先日出かけて喋ってきたLinux Conference 2003の抄録集が発行された。抄録ちゅうても10ページなんだが。何はともあれ,雑誌コードも取ってくれたので,これで晴れてProceeding並に業績登録が出来る。ありがたや。これでまずは論文一本,と。
 ちょっと気になる物件があったので,出かけてみる。親切に応対して貰うものの,先立つものがないので詳細は後日ということになる。なかなか藤田香織さんのように思い切り良くはいかんもんだなあ。こちとら何せ○○がヘタレなモンで,いつ××して△△するやも知れず,という境遇なのである。頑張った分だけ□□に反映される○○ではないところが辛いところ。うーん,どうすべぇ・・・。
 などと悩んでいる暇があったらさっさと査読を済ますべきである>自分 ということで現実逃避はこの辺で。

池田清彦「やぶにらみ科学論」ちくま新書

[ bk1 | Amazon ] ISBN 4-480-06140-1, \700
 敬愛する編集者(教授になっちゃったけど)津野海太郎は,出版社が発行している広報誌を愛読しているそうである。これは薄くて安い,おまけに面白いと三拍子揃った希有な雑誌である。「広報」が目的だから,載っているのは自社の出版物を推薦する短い文章が大半である。幻冬舎のはちと性格が異なっているけどね。
 というわけでわしも広報誌を愛読している(良いと思うことはすぐに真似をする)。といってもわしは津野さんほど勤勉な読者ではないので,購読しているのは筑摩書房と幻冬舎のものだけである。
 本書に収められているエッセイの多くは前者に連載されていたものであるので,わしも途中から気が付いて読み始めた。これが面白い。連載が終わった時にはがっかりしていたのだが,この度それが新書にまとめられて出版された。誠にめでたい。
 何が面白かったのか? わしは一応学者であるので,そのヒネクレ具合が心地よかった。学者たるもの,ある程度はヒネていなければならない。物事を多方面から観察しようと思えば,素直に受け取ることも必要だが,同じ比重でもって底意地悪く勘ぐる必要もあるのだ。その両方があって初めて物事を2π(ラジアンね)回転してねめ回すことができるのである。
 本書のタイトル,「やぶにらみ」とは良く付けたものである。著者はあとがきで述べているように,団塊世代の典型的サヨクである。その割には学生に優しくないのは世の大学教師と同じというところが既にヒネくれている。サヨクってさぁ,もっと弱者に優しくないといけないんじゃなかったっけ?それなのに,職場(山梨大学)で,自分の専門書が3冊,学生さんに売れたという事実を知ってこんなことをのたまうのである(P.130)
 本が数冊売れたぐらいで何でそんなにびっくりしたかと言えば,我が大学の最近の学生さんが,私の本を読むなどということは,まずあり得ないと思っていたからである。
 うーむ,世の大学教師が言いたくても言えないことをよくもまぁ臆面もなく書けるものである。あ,わしはそんなことはチラとも思ってませんからねー(と,予防線は張っておかないとな)。
 しかし,それだけに学生さんだけに留まらず,専門たる生物学への「やぶにらみ」具合は大したもので,トリビアではないけれど,へぇと唸らされる考え方が縦横に展開されている。わしが特に感心したのは「クローン人間作って,何が悪い」(P.121~),「自然保護と原理主義」(P.16~),「外来種撲滅キャンペーンに異議あり」(P.174~)である。タイトルだけでも読みたくなりません? ふーん,そういう考え方もあるのね,と感心すること,請け合います。たぶん,山梨大学でも3冊以上は売れるんじゃないだろうか。・・・いや,たき火の焚き付けにされるとかじゃなくって,ね。

11/12 (水) 掛川・曇時々雨

 やっと秋らしくなってきた今日この頃,皆様いかがお過ごしでしょうか? などと,Wordの定型挨拶文から始めてみたりする。
 Fedora Coreは日本でもMirrorされているようで,KDD LABWIDEから落とせるようになっている(A君,情報どうも)。ただいまMirror募集中だそうで,どっかやってくれないものか。
 日本ではRingサーバが有名だが,あまりにも多数の大規模ISPを巻き込んでいる分,個別にチマチマとしたサイトのMirrorをすることに余り熱心でないように見える。面倒な業務であることは間違いないが,好き者が「うちはここのMirrorもやってまっせ!」と宣伝すればそれなりに集客効果が見込めるのではと思うのだが・・・集客しすぎて自分の回線が混雑してはたまらんということなんだろうか。
 月曜日にJeLAのNPO法人設立記念なんちゃらという会合に出たら,どーゆーワケか,来年2/29の講演会で座長をさせられるハメになる。ついでに,もう出ないと決めていた数値解析シンポジウムのお手伝いもしなければならないそうな。ああ,奴隷は辛いよどこまでも(つーか,いろいろ顔を出しすぎているのがいけないのだが)。
 ゼミでGoogle Hacksを読んでいる。今日はNetscapeとMozillaで使えるGooglebarに触れる。早速自宅のNetscape 7.1にインストール。便利便利。
gooblebar.jpg
 そーいや,PhaseサーバにわしのBNCpackのディレクトリが掘られていたが,何か意味があるのだろうか? ついでにいうと,Libraryの”y”が抜けてます。
 明日は資料集めのために東京へ。行き帰りの新幹線車中で査読もせねばならず,あーもー非勤勉な奴には無茶なハードワークでやんす。日記でも書いてないとやってられんわい。

11/9(日) 掛川・曇

 今日は何やら落ち着かない。先日までの,とても秋とは思えないような気温が一段落して落ち着いたということもあろうが,何よりも総選挙である。選挙速報があるのだ。もう早く投票所が閉じて,どこが勝ったのかを知りたい。で,そわそわしているのであろう。
 Fedora Core 1リリース。結局,日本のサイトでミラーしてくれている所は現時点ではないようなので(ミラー一覧),どこぞの.eduサイトからCDイメージをダウンロードして,そのうちcs-pccluster2の一部となる予定のP4マシンに突っ込んでみる。順調。しかもグラフィックスが格好良い。但し,日本語環境はUTF-8がデフォルトになっているようで,pTeXを動かすと何かと支障が出そうだとのこと(TeX Q&Aより)。うーん,これからようやっとUNICODEの時代になるのか。いいのか悪いのか。あれだけプチ・ナショナリスト(別称・ウヨク)を騒がしたあの論争はどうなっちゃったのか。
 ふと,Vine Linuxのサイトを覗いてみたら,2.6r3が今月末にはリリースされそうな様子。うーむ,どうしようかな・・・。
 来年一月に両親が大相撲を観戦しに東京へ来るとのこと。父母とも,既に年金暮らしに突入しているのだが,このご時世では羨ましい身分である。わしが年金を貰う頃には果たしてどうなっているのやら。ということで関心はどうしても選挙に行ってしまう今日一日なのであった。どこが勝ってもイイから,わしの老後を保障してくれぇいっ。