1/2(火) 駿府・雨後曇時々晴

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

 予報では晴れるということだったが,直前になると予報が変更されて曇り,実際には雨。昼過ぎから雨が止み,時々晴れ間が覗くようになる。ハッキリせん気候である。暖冬傾向が強まれば冬型の気圧配置が長続きせず,太平洋側の晴れ間も続かんようになるということか。

眠る獅子@日本平

 新年早々,能登半島で震度7の大地震。大津波警報をNHKアナウンサーが絶叫する状況にビビる。一夜開けてみれば,輪島市朝市通り周辺が丸焼け,珠洲市も倒壊した家屋が多く,津波に津波に洗われた地区もあり,死傷者数がどんどん増えていく。のと里山海道も能越自動車道も地割れ・陥没・土砂崩れが多発して山通りが全滅の様子で,人道援助もままならん様子。滑走路がビビ割れた能登空港が使えず,小松空港や新潟空港に臨時便を飛ばすと決まるや羽田空港で援助物資を積んだ海上保安庁の航空機が新千歳空港から到着したJAL機にC滑走路上で衝突炎上。JAL便の乗客・スタッフは全員脱出できたとのことだが,海上保安庁機の方は脱出した1人を除く5名死亡。非常時にドガチャカの事故を起こすあたり,この先どうなるのかと不安になるばかりだ。
 穴水に6年暮らしたワシとしては,見知った地域が悲惨な状況になっているのは人事でない。卒業生は殆ど加賀・越中に出ているから大丈夫だろうが,ワシが散々世話になったM本石油の若旦那は御無事だろうか。

 こちとら,いつ何時南海トラフ地震に見舞われるやしれず,無事に過ごせているうちにやるべきことをするしかない。ということで毎年恒例の久能山東照宮と浅間神社を参拝。御神籤は吉と大吉。今年はチャレンジ年になりそうなので,せいぜい頑張りましょう。

 とゆーことで年明けの挨拶は終了。明日からは本気出すだけ・・・頑張りましょう。

12/31(日) 駿府・雨後晴

 この年末は暖かくなるという予報であったが,朝晩は例年並みに寒く,日中は太陽が出てそこそこ暖かい。当たらずと言えども遠からず,まぁ概ね暖冬であるという長期予報通りではある。良き歳末である。

 とはいえ,書類訂正のお仕事があり,新規科目の予言問題・定期試験問題・最終レポート問題を作るという大仕事もあり,論文投稿を目指しての計算プログラム作成ありで,年をこすタスクが多すぎる。9月から12月に入るまでは完全に抜け殻状態でここの更新もできない有様であったため,やるべきことがまるでできていない。これでは「あがってしまった研究者」そのものであり,脱却をせねばならずとクリスマスイブには岡山日帰り往復を敢行,何とか刺激を貰って黍団子共々帰還したという次第。

昔見た時にはもっとどでかい坐像だったような気がするがリニューアルした?

 戻ってからもうちっと高速化の余地があったなぁと後悔先に立たず。また頑張りましょう。

 はてさて,本年は調書作成を行なっての過去の振り返りを盛大に行い,我ながら結構な仕事をしてきたことを思い出すことができた。役職が上がるにつれてあれこれやらなきゃいかんことが増えて,いつまでも反権力気取ってられんと権力側に回って怒鳴る方から怒鳴られる方へ。まぁ50過ぎて人様を罵るだけの愚かな年寄りにはならずに済んだのは良かったかなとは思うが,割に合わんなと思うことも昔の因果に応報を受けていると感じることも多し。来年はもうちっと飛躍の年にしたいモンである。

 とゆーことで毎年恒例のうま煮もギリ間に合ったし,ぷちめれもやっつけながらフン詰まり状態だったコンテンツ出せたし,あとは年越しそば作って啜って紅白横目にmacOSをSonomaにアップデートしつつWindowsマシンで固有値計算せねばならぬ。とかやっているうちに神さんが戻ってきてそそくさと寝て明日を迎えるのである。

 本年もありがとうございました。来年も出来うる範囲で更新しますんで,
よろしくお願い致します。

夏目にーに「夏目にーに短編集5 底辺画家はどう生きるか: コロナ禍画家が2年間もがいた記録漫画」Amazon Kindle,あららぎ菜名「東京藝大ものがたり」飛鳥新社,原作・二宮敦人,漫画・土岐蔦子「最後の秘境 東京藝大 全4巻」新潮社

夏目にーに「夏目にーに短編集5 底辺画家はどう生きるか: コロナ禍画家が2年間もがいた記録漫画」Amazon Kindle,\0
あららぎ菜名「東京藝大ものがたり」飛鳥新社,\1200,Kindle版
原作・二宮敦人,漫画・土岐蔦子「最後の秘境 東京藝大 全4巻」新潮社, Kindle版

 年の瀬に何か一冊ぐらいはレビューをしたいなと思っていながらとうとう年の瀬,どん詰まりの大つごもり。ということで,今までやろうやろうと思ってできなかったアーティスト実録漫画を一気に紹介することとしたい。

 きっかけは夏目にーにのエッセイ漫画である。最近すっかりひ弱になって,Xのおすすめポストを抵抗することなくぼーっと眺めていたら出てきたエッセイ漫画,さすが現役画家だけあって,しりあがり寿クラスのセンスの良い,白い画面をすさまじく疾走する筆者が主人公のエッセイ漫画である。本書の内容を一言でいえば,ステータスを上げるべく,高校の美術教員として日々忙しく過ごしながらも空き時間を芸術活動に捧げつつ,成果が出たり出なかったりに一喜一憂する日常を描いている。最近はXでちょいと社会的地位の高そうな方々にかみつく愚かで暇な中高老年らしきアカウントが跋扈しているが,あの手の叫びは自己充足できず世間からの承認を得られない不満が転じたジェラ心が駆動しているだけであるからして,ミュートするなりブロックするなり,場合によっては自分のアカウントを一定時間鍵かけておくなりして無視してやり過ごしておくに限る。要は,オタク的成熟を経ていないだけの話であるからして,自分が愚かな中高老年バカッターになりたくなければ,自分が楽しいと思える,それでいて少しはごく近い人間関係を円満にする活動に身を置いて活躍すればよろしいのである。この点,夏目にーにがタダでAmazonより提供しているこの巻は,みっともない中高老年にならないよう,良き見本として大いに役立つものである。年寄りはかくありたい。

 それにしても,芸術活動というものも残酷なものである。世間的評価によって成果ははっきり出る。一定の成功を収めるにはもちろん,本人の営業的努力は必要であろうけれど,それ以前にアート的な価値というものの理解がアーティスト自身に存在していないと話にならんのだろう。問題はその「アート的な価値」というものがワシみたいな門外漢には分かったようでいて分からん代物であることだ。専門家に聞く限りは,ある程度は教育で「アートな価値観」とテクニックを収められるものらしいが,それにしても土台となるその価値を理解できるセンスがなければ,学んだテクニックをもってしてもアートに昇華する作品を作ることは不可能であろう。そういう残酷なチャレンジを,日本国における最高のアーティストを輩出する東京藝術大学(東京藝大)では,入試という最初の関門で20前後の若者に課しているわけである。ということで,今時地方私大なら名前を書けば誰でも入ることができる時代に,あららぎ菜名は3浪(1回目×,2回目×,3回目で合格)して最高芸術学府に入学できたという次第である。そのつまびらかな過程は本書を読んで頂くとして,要はアーティストの基礎教養=センスを磨きながらのテクニック向上(デッサン,デザインなど)をみっちりと入学前に叩き込んでおく必要がある,ということはワシでも理解できた。高校在学中からの3年間の葛藤,なかなか読んでいて胃が痛くなるが,易化する大学入試においては年内合格が当たり前のこのご時世に,この恐ろしく過酷な受験というものが持つ意味を考えるには良いエッセイ漫画である。

 とはいえ,じゃぁ入学してからのアーティスト修養生活はいかなるものか?という疑問は残ったままだ。この点,本来ならあららぎに描いてほしいところ,今のところ続刊はないようなので,二宮敦人の夫人(東京藝大・彫刻科・1浪)を媒介としたエッセイをもとに漫画化した本書を読むことをお勧めする。もちろん原作を読んでおけばいいんだろうが,やっぱり芸術であるからして,漫画で説明してもらった方がビビットにその生態が伝わってこようというものである。で,全4巻読んだ感想としては,センスのある生物的タフネスさが,アーティストとして一番の成功ポイントなんだろうなという,当たり前の結論である。なーんだ,結局,「性懲りもなく悩みながらも継続すること」これ以外に充実する人生ってあり得ないんだなと。営業サラリーマンであろうと,プログラミングで四苦八苦するSEであろうと,研究に日常思考を捧げちゃった学者先生であろうと,「やたらめったら動き回るしかない」(水木しげる「新選組」から)のである。

 以上,アートにまつわる3つの作品を読み返して年の瀬に思うことは,来年もまた頑張ろう,それだけであり,毎年同じことを繰り返して日が暮れていくのをしみじみ嚙み締めつつ,後半戦に突入した我が人生を堪能していきたいものである。

10/28(土) 駿府・晴

 朝晩の冷え込みがきつくなり,日中もさほど気温が上がらなくなった・・・と言いたいところだが,まだ夏日がちらほら。本日も薄手の長袖シャツ一枚で過ごせる気温,日が差し込みようになってきた我が家の中は夏日どころか真夏日になる。ということで毎年11月に我が家は一番暑い日となり,日中もカーテンを必要とする。室内真夏はこれからである。

掛川駅の黄昏

 昨晩遅くに国際研究集会講演終了(オンライン)。あらかじめビデオ撮りして流すという安易な所なので,緊張感ゼロ。まぁとりあえす終わったので良しとする。あとは来年早々の国際研究集会向けの論文執筆準備を本格的に始めるだけ。さて頑張りましょう。

 あ,そーいや,12月上旬に講演依頼があった。ありがたく拝受してイソイソと神戸まで出かけますけど,次の日は東京で予定があり,その前の週は4年ぶりの職場の大忘年会。コロナかインフルエンザに罹患してパーにならないように気をつけねばならん。ということで,すでにヘルペスワクチン1回目を終了(12月に2回目を受けて完了),11月にはコロナワクチン5回目,インフルエンザワクチンを受けることになっている。ワクチン打ちまくりで,今のところ実害はないどころか,あえなく感染してしまったコロナも喉から先の炎症を起こすことなく住済んでしまい(高熱にはうなされたけど),益しか感じていないので,ワクチンの有害性を訴える向きには申し訳ないが,今後もバンバンワクチンを打ちまくる所存であります。そーいや,ワシ世代は麻疹のワクチンを打っていない人が多いとのことで,静岡市から無料接種券が送られてきたので2年ほど前に打ちましたです。風疹共用のものだったので2重に安心。まぁあと50年以内には間違いなく死ぬので,その時には大いにワクチンのせいで死んだと宣伝していただければ幸いであります。閑話休題。講演については,どうやら当該ページで資料公開するらしいので,そっちで内容は見て頂ければと思います。

 ・・・というもっと回った慇懃無礼な文書を書きまくっていた影響が文体に現れておるな。管理職なんぞやるもんじゃなし,4年も額縁ょ~やったんだから,この2年の任期が終わったらとっとと辞めてやるわい。ホント,引きこもってプログラミングだけしていたい奴なので,来年度にはトットと引退準備して再来年度の飛躍(凋落?)の準備をしたいものである。

 ここんとこ土日出勤が多いところ,今週末は珍しく完全休養である。額縁ょ~よりガッ鵞鳥の方が土日潰れるのね。もちろん代休は取れるんだけど丸一日休める曜日謎なく意味なし芳一。まぁその方が定常状態としては都合がいいけどね。なんせ年寄りだし,普段から鍛えておかないといざというときに馬力出せないし。

 ということでまったり過ごします。

 

 

10/20(金) 駿府・晴後雨

 日中は25度を超える夏日になり,朝晩とは打って変わっての汗ばむ陽気。とはいえ,本日夕方からは寒冷前線の通過とともに寒気が舞い降りてきて,明日以降は一気に寒くなるらしい。今日は本年最後の夏日になりそうである。

 M20ビル,2階以上はだいぶ出来上がってきた。現在1階から地下を鋭意建設中。静岡駅から地下通路を通じて傘要らずになる予定だが,さてどうなりますやら。

静岡駅からのM20ビルの眺め

 次年度のシラバスを考える時期になってきた。基本,前年踏襲といきたいところではあるが,今年度初めての科目もあり,今後の予定もありで,なんかいっぱい書いた(書かされた)気がする。まだこの世にあらわれていないテキストを想定したものもあり,そっちの準備もやっとかんとなぁ。

 本日は明日からの大学祭準備でお休みだが,午前中出勤してあれこれ煩悶して散髪して午後早々に帰宅。なーんかまだ調子が出なくて困ったモンだが,プログラミングの感を取り戻さんといかんばい。

 ということで本日はまったり過ごしてます。