9/11(土) 掛川・曇

 昨夜はうっかり窓を閉めたままで眠ってしまったが,ぐっすり眠れた。随分涼しくなったものである。ユーラシア大陸からは秋の高気圧がやってきたらしい。それでも静岡の予想最高気温は28℃。まだ暑いや。
 最近頻繁に使われる言葉に「ある意味」というのがある。これが非常に気になる。ちょっと含みを持たせたい,あるいは,そのものずばりではなくて少し外れているかもしれませんが,という意図がある時に使うべき言葉なんだろうが,最近は何でもかんでも「ある意味」を付加しているケースが目立つ。しかもちゃんとした雑誌や新聞記事でよく見かけるから余計に気になる。ズバリと言え,ズバリと!と一人でプリプリ腹を立ててしまう今日この頃である。ある意味(こら)。
 ワシのアパート内にシブトイ朝顔が繁茂している箇所がある。こんな感じである。
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 安アパートであるから,駐車場も兼ねている敷地内は砂利を敷き詰めていある。パンパンに固まった地面のどこに根を張る余地があるのか不思議だが,四方八方にじわじわと広がっていく様は,愛玩植物になる前の野生状態を髣髴とさせる。
 しかし,図太いだけあって青紫の花は美しい。秋にすっかり枯れきったところで種を奪取し,来年はワシの部屋のベランダにワラワラと這わせようぞ,と計画しているところである。楽しみ。
 唐沢俊一さんにからかわれていたので少し気の毒になり,池内了「ヤバンな科学」(晶文社)を買ってきてパラパラと読んでいる。
 うーん,確かにと学会流の視野を広くした上での突っ込みはあまりない。というか,世間で言う所の「科学技術の危険性」をそのまま肯定している文が多くて,うーんそうかなあと思わないではない。
 人間の好奇心が向かう方向ってのは,そんなに簡単に制御できるものなのだろうか? 社会的に,経済的に締め付けが厳しても,実現できるものは実現してしまうんじゃないか? 大体,技術だの知識だのってのは複合的なものなんだから,組み合わせ次第でどんなものに変貌するのか,そう簡単に予測できるものなんだろうか? ・・・等等,擁護するつもりが,かえって疑問が噴出してきてしまった。
 反面,この世間のコンセンサスに乗っかった言説をものにしているからこそ,講演を依頼しやすいのだろうな,とは感じる。地域の集いなんかで,危険なことを滔々と述べられても困るもんなあ。
 さて,頼まれていたプログラムを作らないと。
 ただいま。とりあえずプログラムは動作するようになった。明日は複数で強調動作するかどうかをチェックする。仕様書も書かないと。間に合うかしらん?