山下達郎「ソノリテ」Moon Records

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 CCCD騒動が一段落し,昔の習慣が忘れられずに「真面目に」CDを購入しているオッサンとしてはヤレヤレ,とホッと一息ついているところである。確かに,P2Pを初めとして,The Internet上における違法コピーの流通には目に余るものがあるし,教育や研究という名を借りてコピーしまくるバカ教師も多いから,Copyright holderとしてはふざけんな,と激昂してしまうのは当然であろう。しかしだな,一消費者としては,こちらの私的コピーの権利を必要以上に制限されてしまうのも,また困りモノなんだ。真面目な話,必要以上の権利行使に対しては,消費者運動として不買・不使用を呼びかけることも考えねばなるまい。Creative Commonsの広がりは結構なことだが,それを使用するかどうかはCopyright holderの良心に期待するしかないものであって,Copyrightを意図的に乱用する輩がそんなもの,使う筈がないのである。CCCDが廃止されたのも,真面目なリスナーによる運動の成果と言えるだろう。・・・ま,タツロ―エーイチにとっては全く関係のないことではあるのですが,ね。
 「オマタツ!」というダサいコピーはともかく,オリジナルアルバムとしては1998年のCozy以来7年ぶりだから,確かに待たさた感はある。しかしその間,On the Street Corner3(1999年)やRARITIES(2002年)も出しているし,Sunday Song Bookも続いているので,まあ何とか浮気もせずに我慢できたのである。初回限定紙ジャケ(アナログLPを知らん若いモンには分からんだろうが)をナデナデしながら,いそいそとCDからWindows Media Playerに音源をconvertしたワシは,HDDが擦り切れるほど(嘘)全曲をrepeatしまくったのであった。
 Amazonには随分と否定的なコメントが掲載されているが,ワシにとっては簡素な打ち込みサウンドと,服部克久ジコミのClassicalなOrchestrationも,どちらもしっくり来ていて好みである。そんなにクソミソに貶すほどなのかぁ?,と,ボチボチ「高気圧ガール」を聞くと気恥ずかしさを覚えるようになってきた年寄りは,珍しく団塊世代のmusicianを擁護してしまうのであった。