8/10(金) 掛川・快晴

 雲一つないピーカン晴れ。
 暑い,暑いわっ!
 取りあえず,OY数理学会年会予稿は送ったので(確認メールぐらいよこせ,と言いたい),避暑のため,掛川中央図書館へ逃避することにする。
 ではまた。
 ただいま。今日は帰省ラッシュ初日だそうだが,図書館には居場所がない老男女&ガキばっかりである。結構混んでいたが,座るところがない,という程ではない。最近はどこの図書館でも受験勉強をする輩を排斥する張り紙があるせいか,高校生が殆どいないなーという感じ。城の隣は有名な進学校なのだが,今の高校の図書館にはクーラーがあるのかしらん?
 ぱらぱらと新刊を眺める。へー横溝正史の自薦作品集が今でも出ているのか,とめくってみたらこんな文句があった(P.332)。

「いったい,私は物をかんがえるためには,歩きまわらねば駄目なのである。家の周囲からはじめて,しだいにその散歩回路をひろげていって,やがて気ちがいみたいに歩きまわっているうちに,混沌としていた思考の靄が,ようやく,ひとつの形に凝固してくるのである。
 ところがこの暑さでは,一番大事な散歩が出来ない。炎天下の散歩は,私の健康にとっては何よりも危険なのである。つまり,いまの私は,脳細胞に刺激をあたえるための,唯一の手段を封じられているのも同じことである。」(「探偵小説の構想」宝石 昭和26年10月号より)

 やっぱり暑いのが苦手な人は,昔からいたのね。逆に,暑ければ暑いほどいい,という人もいるけど。
 酒井順子の「女子と鉄道」もあったので,「女子って年か?」というお約束のつっこみを入れつつ,ぱらぱらとめくってみる。ふーん,のと鉄道も乗ってたんだ。確かに,あの地元民(ジジババと高校生)乗客に鉄っちゃんが一人混じると違和感ありまくりだったモンなぁ。田舎でくすぶっていたワシはそやつらに「死ねよ馬鹿光線」を浴びせかけていたのだが,今頃そやつらの一人でも死んでくれていたら嬉しいなぁ。
 酒井はぬるーい鉄道好きなので,折角遠方に出かけても寝こけたりして,甚だ意気の上がらない旅をしているようだ。そこが持ち味であるけれど,読んでいるこちらも眠くなってきたので,さっさと書棚に戻しておくことにする。やっぱエッセイは相性って奴が大きいね。
 CoCo壱番館のカレー値上げとのこと(PDF)。材料費の高騰が原因ということだが,こうしてボチボチと消費者物価が上がっていくのかなぁ。デフレよりインフレが期待されている昨今なので,常連のワシとしてはちと痛いが,日本経済にとっては歓迎すべきことなんだろうな。
 うう,本日もまったりと過ごしてしまった。投稿しようとしている論文はまだ仕上がっていないし,サーチエンジン本はあるし,blog講座の資料も,××の資料も作らなきゃ。一週間しかないんだもんなぁ。頑張ろうっと。
 頑張るのは明日にして(こういうのが一番あてにならない),今日は寝ます。

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