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9/10(月)ロンドン→駿府(の途中)

 今これを書いているのはロンドンのホテル,朝6時である。グリニッジ標準時を持つ国なので,日本との時差はかっきり+9時間,午後3時である。先週の水曜日,9/5(水)からこちらに滞在しているので,今日で6日目となる。これから朝飯を食って,朝9時にはヒースロー空港へのお迎えが来る筈・・・とゆーとずいぶん優雅な大名旅行のようだが,空港~ホテルの送り迎えがあるだけの簡素なものである。飛行機だって往復エコノミーだし。これから12時間近くあの狭っ苦しい席でブロイラーのように機内食を食い続けるのかと思うと,大変楽しみである。機内食,ワシは大好きだし。
 この6日間,3日目に湖水地方に出かけた以外はロンドンを神さん共々ウロウロしていた。記憶が確かなうちに,この新婚旅行(の割には極めて日常的であった)の記録を書きつけておく次第である。
9/4(火) 駿府→成田
 飛行機は明日の午後の便なので,当日自宅を出発しても余裕で着けそうなものだが,神さんもワシも久々の海外旅行なので,パッキングや移動の時間が楽になるよう京成成田駅近くのビジネスホテルに前泊することに。新幹線と成田エクスプレスを使って昼過ぎ早めに到着したので,成田山新勝寺を参詣,旅の安全を祈願する。日本食が恋しくなった時のために,200円の割れ煎餅を買っておく。しかし日本は暑い。9月に入っても残暑厳しき折,皆様いかがお過ごしでしょうか。ワシらは既に成田山往復でバテております。

9/5(水) 成田→ロンドン
 12時間の機内ブロイラー状態を経て,無事ロンドン・ヒースロー空港に到着。British Airwaysに乗ったのは初めてであるが,まぁ特に良くも悪くもなし。つーか,エコノミーを選んでおいてサービス云々する資格なぞない。
 JTBの方の先導でホテルまで送り届けてもらう道中,眠くて仕方なし。ここで寝ると時差ボケが治らないぞ~という脅しを受けたので,チェックイン後すぐに眠気覚ましのハイドパーク散策するもさして効果なし。早々に寝る。

9/6(木) ロンドン
 本日は明日の湖水地方オプショナルツアーの手続きをHISロンドン支店で行う以外の用事は特になし。地下鉄への乗り方もよく分からないので,マーブルアーチからピカデリーサーカスまでのこのこ歩き,三越ロンドン支店を覗いてからHISへ。尋ねるついでに,バッキンガム宮殿の衛兵交代が本日行われるかどうかを確認したところ,やっているとのことで,そのまま宮殿前へ。あのコロンボ警部も見学に励んだ交代の儀式を堪能する。終盤はほとんど大衆向けサービスのコンサートになっていた。観光で稼ぐのにも官民挙げての協力が必要なのだな~。

 その後,ナショナルギャラリーでターナーの機関車の本物を見る。

 これが山下達郎の曲なったのかと感慨深い。しかし言われないと機関車を描いたとはわからんぐらいボケボケ。若いころのターナーの絵も展示してあるが,こちらは写実的なかっきりした描写の,悪く言えば特徴に欠ける絵を描いていたことを知る。年と共に手を抜くことを覚えたらしい。ワシも早くそういう境地に達したいものである。
 あまりにでかい美術館なので,1/4程度をさっと眺めて早々に帰還。
 ホテルでサービスについてきたアフタヌーンティで夕飯。めちゃくちゃ量の多いお菓子を全部食ってしまって,神さんと二人でうーうーいう羽目に。痛む足はサロンパスで養生しつつ就寝。
9/7(金) ロンドン→オクセンホルム→ロンドン
 朝から晩までピーターラビットとどっかの詩人(よく知らん)で有名な湖水地方で観光。つーても,ロンドン・ユーストン駅からオクセンホルムへの往復で5時間以上を費やしたから,半分近くはヴァージン特急の旅を楽しむ(?)旅となる。

 現在,湖水地方に定住している日本人ガイドの方はお一人だけだそーで,その方の案内でピーターラビットの作者が地上げしまくって自然のまま放置してある湖やら森やらシダやらをじっくり見物する。最後は自作(?)のロケットジェットエンジン付きボートと共に沈んだ湖(どこだっけ?)でお別れ。ナショナルトラストってのは森ビルみたいなもんなんだと理解。

 移動が続き,疲労困憊して22時ごろホテル到着。早々に寝る。
9/8(土) ロンドン
 前日の強行軍に懲りて,ゆるゆると大英博物館を見学しようということに。その前にビッグベンとウェストミンスター寺院を見学。ニュートン,マクスウェル,グリーンの墓石があって感動。肖りたい肖りたい(無理)。

 肝心の大英博物館に到着する前に結構疲労する(学習しない夫婦だ)。

ナショナルギャラリー同様,こちらもめちゃくちゃでかいので,見たいものをさっと駆け抜けるように切り上げる・・・が,何だかんだで三時間以上はいたような。かわいいチェスと,結構美人さんのミイラの現物が見れたのでよしとしよう。

 しかし,イギリスくんだりまで来て星野之宣の漫画を買うことになるとはなぁ。2010年にビッグコミックで連載された作品の英訳,結構面白く,時差ボケが治らないままやたら早起きしてしまった朝の時間に一気に読んでしまった。
 結局,ウロウロしたせいで本日も足の痛み収まらず,神さん共々サロンパスくさい足の裏を形成することに。
9/9(日) ロンドン
 実質的に本日が最終日。ちょうどパラリンピックの閉会日に当たるらしく,観光地はどこもやたらめったら混んでいたようだ。ワシらはビッグベンとタワーブリッジを外目で見つつ,ロンドン塔へ。

ローマ時代からの建て増し建て増しで形成された城だそうで,イギリス王室御用達の監獄として随分活用されたようである。古いものを大事に使うことは好ましい。日本のお飾り・天皇家と違って,イギリス王家はちゃんと権力闘争をしてきたのであるな。ガラス球にしか見えないでかいダイヤモンドをあしらった王冠も見れて結構面白かった。フィッシュアンドチップスもロンドン塔のレストランで食えて満足。ローストビーフなんぞ食わんでもいいと思った(神さんがどう思っているかは知らんが)。

 午後からは紅茶で有名な小ぶりなデパート(名前は忘れた)と,ハロッズというでかいデパートでのショッピングにお付き合い。自分に興味のない買い物はとことん疲れるものだということを痛感。
 本日も結構歩いてしまって疲労回復ならず,早々に寝る。
9/10(月) ロンドン発
 朝一にチェックアウトを済ませてヒースロー空港へ。精算の際,いきなりルームチャージとアフタヌーンティーの料金が入っていたので文句を言ったらあっさり取り下げ。悪気はないらしいが,いちいち疲れる。

 やたらにデカい空港5番ターミナル,Cゲートはシャトルで移動というのもスケールがでかい。本来なら成田空港もこのぐらいのでかさを誇るはずだったのだが,ボタンのかけ違いで,地元住民にも日本国民にとっても不幸なことになっている。このでかい空港がロンドン中心部から地下鉄一本で来られるところにあるってのが羨ましくて仕方ない。羽田はもう拡張も無理そうだしなぁ。まぁアジアのハブは仁川に譲るとしよう。
 ヒースローでは持ち金を使いつくし,クレジットカードの暗証番号も忘れた神さんのために3万円の財布(中身より高いケース!)を買わされる。その他いろいろ見て回る。このショッピングへの情熱は大したものであると毎度関心。
 また12時間かけて痛むケツを宥めつつ,時差ボケ解消のため早々に寝る。

T.Kouya

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T.Kouya

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