8/30(日) 駿府・晴

 

ミュシャミュシャしてたのでムシャムシャ堪能した「みんなのミュシャ」展

 怒涛の如き8月も終わりになろうとしている。夏休み中の宿題は,宿便の如く付き纏っていた50ページ以上の論文査読完了,Python数値計算入門(仮)の懸案の部分の全面書き直しを経て一応の完成となり,残りは一番大事な3倍精度計算の最適化だが,これはまだまだ先になりそう。ベンチマーク用の計算機環境としては第10世代のCore i9 10900Xの組み立てとEPYCの発注は終わったので環境だけは整えた。後期は計算に勤しむことになりそうである。GPUは若いモンに任せたワイ。

 ということで,コロナ禍の最中ではあるけれど,ミュシャ展に出かけたり,オンライン有料配信を楽しんだりして,それなりに忙しくも楽しい日々を送れている。コロナウイルスについても,感染状況が落ち着いてきたので,小中高に続いて大学でも全国的に対面講義を緩々とスタートさせていくことになりそうだ。当然,感染者が入って大騒ぎになるということは今後も続くだろうが,学内の防止策が正しければクラスターの発生は防げるわけで,水際対策と両輪で進めていくほかないだろう。はてさてどうなりますことやら。

 コミティア存続クラウドファンディング,開始されたので五千円振り込み。予定額を思いっきりオーバーして寄付が集まっているようで何よりである。

 コロナ禍でオンラインでファンディングやら配信やらが行われているが,吉田豪さんが指摘するように,今まで積み上げた評判や人気によってどのぐらいの支援が行われるか,集客があるかが一目瞭然となっている。コミティアの活動がどれほど支持されているかが解ろうというものだが,翻って自分はどうかと考えると忸怩たるものがあるな。まぁ人格的に尊敬されようと努力した覚えは一度もないので当然ではあるんだけど,色々な動きを見ていると自身を客観視できていないなという情けない事例がチラホラあるので,周囲の支援を期待できないワシみたいは向きは自力で頑張る他ないと思い知った次第。何にしろ,有効なワクチン摂取ができて,コロナウイルス感染状況が落ち着いたら,体力が続く限りビッグサイトをウロウロしたいものである。

 長く続いた安倍政権が9月には終了する見通しとなった。病気については退任後にゆっくり静養して下さいという他なく,お疲れ様でしたと申し上げたい。誰がやっても大変なトップ職,3度の国政選挙は敵失もあって大勝,経済政策も日銀におんぶに抱っこでリフレ策が功を奏して株価はコロナショックを挟んでも2万円の大台をキープ,これで公文書改竄や検事総長人事や桜を見る会に怪しげな人物多数招待みたいな下らないスキャンダルがなければ完璧だったが,政治の世界は歴史を振り返っても光と影がセットになっているもので,長続きしたこと自体は素直に褒めておきたい。毀誉褒貶あることが名宰相条件であるからして,その一員になったことは間違いなかろう。
 にしても,経済政策に関しては「三本目の矢」がとうとう放たれなかった,というより矢の構想すらまとめられなかったことは残念だし,今後の日本の衰退ぶりを考えると,今後の長期停滞っぷりを確定したと後世言われそうである。ICTのうち,ビジネスになりそうな所は米中にガッチリ押さえられ,日本政府のデータもAWSに吸い上げられるということを思うと,もう政府や所属する組織・企業にはせいぜい必要最小限度の「お付き合い」に留めておき,個人ができる範囲で面白いところを掘り起こして楽しみつつも生活基盤を積み上げていくしかないんだろうなぁ。

 さて,次週からは心機一転,やり残しの課題に取り組みつつ,後期講義の準備をしないと。だいぶPythonには慣れたので,面白そうな応用事例をチマチマ積み上げていくこととしよう。でないと定年までに単なる昔話しかできないロートル化するしかないからな。

 ではラーメン食べに行ってきます。