1/12(金) 掛川->浜松->掛川・?

 研究の方は,じっくり熟成させる方向に転換。思いの外,いろいろ出来そうなので(本人の主観による),今月残りはこのネタを弄くり倒してみる予定。
 久々に2コマの連チャンは体力が続かない。前半少しよれてしまった。これからあと4回も講義があるんだから,もうちっと腹に付いてしまった内臓脂肪を減らす努力をすべきだな。
 生協でELSAのThink Clientをデモっていた。CPUもメモリもないから,I/Oボックスのネットワーク版という感じ。ヨドバシでは2.5万ぐらいなので,お試しで買ってみるといいかもしんない。1000BASE対応にしてくれればもっと良かったと思うのだが。
 何だか,バラバラ事件が続くなー。こういうのは大概,ビビットな事件だけを選択して報道するマスコミの癖によるもんなんだが。渋谷の歯医者で起こった事件は,犯人が若いだけに,まあ少しは同情する余地もあるんだが,同じ渋谷のリッチな証券マンの妻が起こした事件については,「バカなんじゃねぇ?」としか思えない。ダンナに殴られて「殺意を抱いた」ってのは人間として当然の感情だが,三十路を越えたオバハンがストレートに殺人に至った,というところはほんとバカとしか言いようがない。慰謝料をたんまり分捕ってさっさと別な男を引っかけるという頭はなかったんだろうか。金持ち男を捕まえるぐらいの計算高さがあるんだったら,当然の判断だと思うんだが。・・・あれ? 別の男は既に捕まえていたのか。すると,ますます殺人しちゃった理由がワカランなぁ。
 そーいや,NHKのクローズアップ現代で,東大の論文ねつ造問題を取り上げていた。いやー,当事者2人にカメラが向いていたってあたり,凄いドキュメントである。海外で起こった捏造事件のドキュメントも見たが,ねつ造した当事者は結局姿を現さなかったモンな。ま,それが普通だが。
 しかしまー,実験データの取得は助手任せ,ってのはエライさんには思い当たるところが多いんじゃないのかなぁ。誰とは言わないけれど,下についていた若手が移ったあとはとんと音沙汰がない,って人もいるしねぇ。ワシもそー言われないようにしようっと。
 帰りに浜松駅の本屋で,ずっと買いそびれていたユリイカのサイバラ特集号をgetする。みうらじゅんと大月隆寛との対談を笑いをこらえながら帰りの列車内で読む。しかし一番笑えたのは,伊藤理佐の1ページマンガであった。そうか,手塚治虫文化賞ではそんな女の戦いがあったのだな。しかし,2人ともいい根性しているよな。ワシも大いに見習いたい。
 ざっと通して読んでみると,サイバラに関しては
 ・ハードな家庭環境で育ったにもかかわらず,言動はかなりまっとう(常識的)
 ・画力はかなり高い(漫画的に「きれいな絵」という範疇に入らないだけ)
 ・目指す方向は林芙美子
というのが共通の認識のようである。ちなみにサイバラ本人の自己申告として,自分のマンガは
 ・あおい海
 ・あおい空
 ・みどりの山
そして
 ・銭
で構成されているそうな。銭道に関しては,「腹の据わったオバチャンぶり」という成分も多く含まれているように思える。
 何にせよ,自己認識がここまでキッチリしている人は珍しいな。大月が「あんたは絶対食いっぱぐれはないと思うから,安心しな」というのはこの透徹した精神を受けての言葉でもあるんだろーなー。
 対談の中でサイバラはさくらももこに対する(作品じゃなくて,社会におけるステータス)ジェラ心を散々吐露しているが,さくらももこも,薄まったとはいえ,結構悪意のある作品を初期の頃は描いていたような。りぼんに掲載されたデビュー作は,確か中高校時代のエッセイマンガだったと思うが,昔からワシは人の悪意に(というか悪意のみに)過剰に反応する質だったので,結構笑える作品になっていたと記憶する。岡田あーみんとタッグを組んでのお笑い企画などもあって,あの乙女チック路線まっしぐらの「りぼん」におけるどす黒い(そして面白い)キャラクターを売り出していた頃もあったのである。
 従って,サイバラも精進次第で彼女の位置には到達できるんじゃないのかなー。ただ,「薄まった」サイバラってのが今のところ想像できないんだが。さくらが静岡・清水の関東風コジャレ風味がベースになっているのに対し,南国・土佐の西日本土着ドロリ精神のサイバラとでは,うすめ方も変えないとうまくいかないのだろう。前者は水溶性の無害飲料,後者はベンジンとシンナーが必要な油性ペンキって感じかな。薄めても,善良な市民にとっては「たべたらきけん」なものであることに変わりなし,なんだなきっと。
 明日も用事があるのでさっさと寝ます。