研究会二日目。数値計算もまだやることがいっぱいあるんだなぁ,と感心。夜はH先生ご一行と大人のお付き合い。面白い話を多数仕入れるものの,blogでは書けないことばっかし。途中退出させて頂いて,偶然バス停で出合ったI先生と京都駅までご一緒する。うつらうつらしながらこだま592号で掛川に帰還。半死半生ロード,クライマックス近し。
うう,ねぶい,とにかく眠い。明日も早いのでもう寝ます。
11/30(水) 掛川->京都・曇
予報通り冬型の気圧配置となり,掛川は快晴プラス空っ風。寒い寒いと言いながら新幹線に乗り込み,京都に降り立ったらどんよりした空模様。こちらは雨が振っていたようで,京都に到着する手前で見事な虹が見えた。盆地に半円形のアーチが裾までくっきりしていて,デジカメで撮れなかったのが惜しいぐらい。
今回の研究会は聞いているだけで済むので気楽である。小難しい話から大規模計算の話から伝統的な数値計算の話もあり,バラエティに富んでいて面白い。こっちも脳が刺激されてシコシコと研究テーマのネタを練ってみたりする。明日はきっちり最後まで聞いてから帰宅予定。ホントは明後日まで三日間の研究会なのであるが,まあ講義があるので仕方がない。
京都のホテルは四条烏丸と大宮の間辺りにある,いかにも姉歯事務所が絡んでいそうな安宿である。研究会が開催されている数理解析研に行くためには,河原町まで移動しなければならず,ちょっと不便。今日は阪急河原町駅から烏丸まで一駅だけ鉄道を利用してホテルに戻る。
うーん本当ならこれはケータイで撮るはずだったのにぃ。ま,来年も来るんだから,いいやね。
ボチボチ寝ます。
黒川あづさ「アジ玉。」中央公論新社
[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-12-003684-7, \880
本書を一言でまとめると,不法滞在者のバングラディッシュ人と結婚した日本人漫画家によるエッセイ漫画ということになる。今回始めてこの結婚の顛末を単行本として刊行したことになるので,高橋由佳利,小栗左多里,流水りんごという国際結婚エッセイ漫画家グループにまた一人お仲間が加わったことになる。
黒川あづさといえば,ワシにとっては青年誌に連載されたラブコメ漫画「リダツくん」の著者,というよりは,やはり「じょりじょり系」ホモ漫画家としてのイメージが強い。
いわゆる男×男(この表記も古いかな)恋愛のジャンルは「ショタ系」「美青少年系」「じょりじょり系」の3つに大別される。このうちショタ及び美青少年系は,じょりじょり系に相対する,頭髪以外の毛を持たない人間しか登場しない「つるつる系」としてまとめることもできる。黒川あづさはデビュー当初この「つるつる系」の作品を描いていたが,そのうち中年オヤジに目覚めたらしく,ダンディかつアンニュイなじょりじょり無精髭漫画家を主人公とするシリーズを描くようになっていった。いわゆるBLと呼ばれるつるつる系作品群とは違い,青年漫画テイストの濃い絵柄だったと記憶する。ただ,作品や単行本に対するコダワリが強かったらしく,それ故なのか,近年はあんましワシの目にとまる所では描いていなかったようである。で,久しく見なかったじょりじょり系作家が,エッセイ漫画ライクな白くて軽い絵になって登場したのであるから,まぁ驚いたのなんのって。反射的に手にとってレジに向かったのは言うまでもない。
で,そーゆー経歴を知っていると,本書においては中年以上のオヤジの描き方が「じょりじょり系」的に丁寧であることに御納得頂けることであろう。資産家である義父や政治家の義兄の絵は力がこもっていて,さすが黒川先生ご健在なり,と拍手を送ってしまうのである。
最後にタイトルについても触れておこう。著者のダンナさんは結婚するまでは不法滞在者として日本で働いていたのだが,前述の通り,実家は資産家であるので,黒川先生は特に狙ったわけでもないのに玉の輿に乗ってしまったのである。で,「アジアの玉の輿」を略してこのタイトルになった,らしい。
まぁそれはいい。しかし,萌えるひとりものとして気になるのは,黒川先生がバングラディッシュ人のボンボンと結婚するに至った理由である。勿論,日本人とは何人かとお付き合いをしてきたのだが,「言葉は通じても本音を語らない」(P.10)野郎ばかりでお気に召さなかったらしいのである。「仕事でもないのにうわべだけのおつきあいするほど私もヒマじゃない」(同上)とは,誠にその通りであり,日本人独身男性を代表して,無駄に時間を使わせてしまったことを深くお詫びする次第である。
しかしまぁ,(現実の)日本男児に愛想を尽かしたおかげで玉の輿にも乗れて,セクシーなおみ足を持つダンナさんとも生活が共にできるようになったのであるから結果オーライ。今後の課題は唯一,本書がそこそこ売れて続編が刊行されて日本での生活を続けて行く事だけである。もしそれが適わなければご実家に戻られて,リッチな生活(だけではなさそうだが)を送る羽目になるらしい。黒川先生のお眼鏡が適わなかった日本人ひとりもの男としては,本書を身銭切って購入し,ご夫婦の日本生活への援助をさしあげることで,せめてもの償いをさせて頂きたく,今後のご活躍をBlogを見つつ,お祈り申し上げます。
11/29(火) 掛川・曇
朝方は生ぬるい風に吹かれて出勤し,帰りは寒風吹きすさぶ変な気温推移な一日。台風並に発達した低気圧が太い前線を引き連れて通り過ぎたためらしい。明日以降は冬型の気圧配置だそうな。本格的な遠州の空っ風の季節が訪れようとしているのであるなぁ。灯油の減り方を気にする毎日が続く。
おうちクラスタ計画,パーツ発注先の口座に大枚\xxxxxxを振込み,もはや後戻りの出来ぬスタートラインに立った。来週は11年目の車検があるが,はて,オンボロパルサーが無事行動を走れるようになるだけの銭は残っているのであろうか。来週にも届く,Athlon64 X2 PC2台分のパーツを即座に組み立てるだけの時間的精神的肉体的本格的頑健的重畳的(by 某マンションデベロッパー)余裕が,果たしてあるのだろうか? Tuka by KDDIショップからは,ワシが注文したauケータイが届いた旨連絡が入ったのだが,一体全体いつになったらそれを取りに行って一時間も待機することができるのであろうか? 嗚呼。
明日から京都一泊二日,戻った次の日は浜松で非常勤講義の後,弁天島温泉で職場の忘年会出席,宿泊せずに自宅に戻り,その次の日は羽田空港第二ターミナルから札幌へ飛び立たねばならぬ。そしてそして,月曜日はいつもの通り4コマギッチリのスケジュールをこなし,火曜日には浜松で交流会出席となる。いよいよ半死半生ロードのメインイベントである。ミシミシし始めた腰骨は無事札幌まで上半身を支え続けることができるのであろうか? 出っ張り始めて止まらなくなった腹が,数年前痩せている時に購入したスーツのズボンを破裂させることにはなりはしないだろうか? 嗚呼,心配の種は尽きまじ。
戻ってきたら12月なので,目に付くところにあるカレンダーを早めに引っぺがしておく。師走とは言い得て妙である。文字通り,12月少なくとも半ばまでは走らねばならぬ。嗚呼,早く12/22にならないかなぁ。温泉浸かりたいなぁ。神保町をぶらつきたいなぁ。アキバヨドバシをダラダラと買いもしないのに見物して歩きたいなぁ。鈴本でデヘデヘと締まりなく笑いたいなぁ。行っているヒマも余裕もないけれど,せめて分厚いコミケカタログをパラパラとめくりたいなぁ。年末年始はみのもんたも見ずにテキストをシコシコと書いていたいなぁ。・・・キリがないのでこの辺で止めときます。
メインイベントに備えて風呂入って早めに寝ます。
11/28(月) 掛川・?
半死半生ロードも佳境に入りつつあり,疲労が溜まっているようで,本日の講義はヘロヘロ状態。睡眠時間はたっぷり取っているんだが・・・基礎体力がないんだな。学力と体力はかなり強い正の相関関係があるというが,全く実感としてそう思わざるをえない。周囲を見渡してみても,全く良く働くよなぁ,と感心する人は体力も充実していそうに見えるし。逆もまたしかり。
本日のゼミはPHP4とMySQLとの接続でハマる。どうやら新しいHash形式にPHPの法が対応していないようで,認証で跳ねられてしまう。古い形式でパスワードをMySQLに格納しなおせば行けるらしいが,面倒なのでパスワードなしで使うことにする。まあリモートでの接続は許可していないから,問題も起きないであろう。こーゆーTipsを地道に貯めていかないと,実習すら出来なくなる。こら一生勉強ですね。
疲れたので風呂入って寝ます。
