今日はなんか暑い。Dual-core PC 4台と共に部屋に篭っていると室温が28℃になる。一台500W電源だもんなぁ,強力な電気温風器といるようなモンであるから,仕方がない。まあ,この調子なら,冬には暖房要らずになること確実である。
下手な英語を書いていたら一日が終わってしまった。英語を使う機会が増えているんだから,下手なら尚のこと書いて書いて書きまくって,下手さを指摘されないと上達しないんだよねぇ。どこに書いたかは内緒。通らなかったらみっともないし(悪あがき)。
あああ,うちのサイトのPDFファイルをごっそり持っていく人がいるよーで,誠に胃が痛い。いやまぁ自分で参照するだけなら別段構いませんけど,小心者なんで,わしの見ていない時に(夜中とか)やってもらいたいもんです。しかし一体どーゆー使い方をするつもりなのか。不思議。
毎日愛用していた黒ブチメガネがとうとう崩壊した。つるの根元からポキン,ではなく,腐り落ちるようにボロッという感じで「もげた」のである。仕方がないので,度の強いメガネをかけているのだが,どーも明瞭にモノが見えすぎて目が疲れる。ワシみたいなイイカゲン人間には,適度にぼやけている方がいいらしい。
次週,旅のついでにメガネを作るしかないなぁ。ああ,金欠なのに輪をかけて金が飛んでいく。でも将来ホームレスになった時に,メガネぐらいはまともなものをかけていたいもんね。無理したら金が出る今のうちに作っておくに越したことなし。
あ,唐沢俊一さんからブラック師匠の倒れた時の様子が報告されてたんだ。50も過ぎればどこかおかしくならぁな。うん。
来週は人生に疲れて旅に出る予定。そんな余裕があるのかという質問に対してはノーコメントです。でもメールは読んでる筈。完全なるひも付き(Wired)人生。思えばパソ通(死語だな)に嵌って以来だもんなぁ。あれが運のつきだったな。
風呂入って寝ます。
「夢路行全集25 日常茶飯事」一迅社
[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-7580-5182-8, \552
著者本人も「呆れたに近い」暴挙とも思える夢路行全集刊行も,ついに最終刊までたどり着いた。これも一重に,途中合併して経営基盤を強化した一迅社の体力のおかげである。愛読者として,厚く御礼申し上げる。
ワシが夢路行を読むようになったのは20世紀も押し詰まった頃からで,そこに至る彼女の軌跡を,今回始めて辿ることが出来た。集英社から単行本が出なくなり,東京三世社(とは独立の編集プロダクションが主導していたようだが)からの出版物のみを読んでいたから,それ以前の作品や,秋田書店移行時までの仕事については殆ど知らないできたのである。
今回の全集を通じてデビュー後20年を越える仕事を通してみると,随分と色々な冒険を重ねているのだな,ということが分かる。ホラーっぽいものから,派手なアクションを伴うものまで,ファンタジーだけではない作品世界が展開されている。しかしそこには独特な雰囲気が必ず漂っていて,冒険しながらも自分の立ち位置が大きくずれることはなかったのである。そこに確固とした意思があったのか,それとも単なる成り行きだったのかは不明であるが,それがなければ一迅社も全集の刊行を決断することはなかったであろう。同じく全集を刊行した24年組の大家達は,自分らの仕事そのものが少女漫画のみならず,他のジャンルの漫画をも激変させてしまったが故に,メジャーに留まるためには,その作風を変えて行かざるを得ない運命にあった。夢路行は幸い,その世代よりずっと遅れてきた世代であり,デビュー時の絵柄はかなり1980年代の「乙女チック」路線っぽい。しかも自ら言うように,あまりうまくなかったせいもあって,時間をかけてコツコツと力量を上げて行かざるを得なかった。そこが1990年代の漫画の変化に,不器用ではあるけれどもついて行けた秘訣ではないか,という気がする。
全集刊行と共に,一迅社の雑誌で続いていた連載「モノクロームガーデン」も終了した。しかし,秋田書店からはこれからも新作単行本が出版される予定になっているし,本人も小さい家を建てるという「野望」をお持ちのようなので,手打ち蕎麦の如く,細く長い活動を続けていくことであろう。
「まあ こんな わたしですけど
長いおつき合いの人も 一見さんも
これからも よろしく 。 と。」(25巻)
あ,いえ,こちらこそ,末永く,お付き合いさせて頂きたく,
よろしくお願い致します。 と。
この全集↑に,今後何巻分,新作が追加されるのであろうか。楽しみである。
10/25(火) 掛川・晴
冬型続き,朝は寒い。この秋初の暖房を入れる。食器洗いもお湯に切り替え。ガス代が掛かる季節になった。
新しいサーバに移行して一月以上経過したわけだが,すっかり安定したようである。これで支払いさえなければいいのだが,世の中そう甘くはない。来月は極貧生活を送る覚悟である(おおげさ)。
総ヒット数は平日で1500~2000ぐらい,休日はその半分ぐらいで,サーバ移転前と殆ど変わらない。コンテンツに劇的な変化があったわけではないから当たり前である。
このサイト内のファイルをヒット数の多い順に並べてみると,更新の多いWeblogがダントツで,以下,PC cluster関連文書,「ソフトウェアとしての数値計算」文書が並ぶ。ことに後者は内容によってヒット数が随分異なる。top30に並んでいるものを列挙すると(10/25までの集計結果)
1位(484)第3章,2位(364)第14章,3位(315)第6章,4位(285)第18章,5位(278)第11章,6位(225)第1章,7位(224)第20章,8位(208)LAPACKガイド, 9位(181)第7章, 10位(176)第2章,11位(163)第12章,12位(151)第13章
・・・となっている(括弧内はヒット数)。大部分はサーチエンジン経由でいらっしゃるから,この順位はサーチされる階数の多い単語が入っている順,ということになるんだろうな。改定する時の参考にしようっと。
では行ってきます。
10/23(日) 掛川・晴
この秋初めての冬型。遠州名物空っ風を堪能・・・どころではなく,寒い寒いを連発。日中はまだ日が高いので結構気温が上がるが,それでも室内で長袖が必要なぐらい。明日早速灯油を買い込むことにしようっと。
快楽亭ブラック師匠が大変なことになっていたようだ。心筋梗塞で手術とのこと(日刊スポーツ)。こうなる前には立川流から除名(破門だと改名が必要だが,除名ならその必要がない。温情措置らしい),弟子も全て離れたそうな。横山やすしの晩年みたいなことにならなければ良いが。出直しblogも10/12までの更新でストップ。回復を望みたい・・・っといってもなぁ,健康に留意する生活を送る,古典落語をおとなしく演じるブラック師匠というのも,ねぇ。考えさせられることの多い御仁である。
参考文献と基本データ
前にも書いたが,ワシは別段,ひとりものであることをここで正当化したいわけではない。「一人で萌えていたらそのまま三十路になっちゃった,しゃーねーな,じゃあ一人でこんな感じで生きていくしかないな」ということを恬淡と述べることが「萌えるひとりもの」の目的である。
一応こちとらデータに基づいた主張をするのが仕事なので,ここでも感情的な事柄以外は,なるべくそのようにしたい。そのための参考文献と基礎データをここで紹介しておくことにする。これがあると,ワシも今後非常に助かるのである。
まず,本コラムの先達として
津野海太郎「歩くひとりもの」ちくま文庫, ISBN 4-480-03377-7, \680(1998年)
を筆頭に挙げておかねばなるまい。残念ながら(何がだ),本書が文庫として出た時には既に著者はひとりものを卒業されていたので,OBからの送辞ということになってしまった。自分の立場を強弁せず正当化もしない本書にインスパイアされて,本コラムは成立したのである。タイトルもここから頂いた。ワシの(まともな)主張の大半は本書に述べられていることの焼き直しみたいなもんである。それだけ著者の意見は常識に基づいたまともなものである,と言える。萌えるひとりものがみんな本田透みたいな主張の持ち主だと思われると迷惑この上ないので,お断りしておく次第である。
津野さんも取り上げている海老坂武の最新エッセイとしては,
海老坂武「新・シングルライフ」集英社新書, ISBN 4-08-720032-9, \660(2000年)
がある。もう定年を迎えたんじゃないかなぁ,と思うがお元気でしょうか? 「戦うひとりもの」とは津野さんの命名だが,本書にも「独ハラ」に対する怒りの表明が随所に登場する。ただ,溜飲を下げる,というよりは,「強がり」としか取れないところが少し痛い。小谷野敦先生によれば,海老坂先生は「もてる男」なんだそーだが,真偽の程は定かでない。ワシのように世間に対して申し訳ないという気持ちを持ってコソコソと暮らしたい向きには,うーんそこまで言うか,と思うところが多い。それでも「真面目に暮らしなさいよ」というメッセージがあるところは良い。反抗的に生きたいひとりものにはお勧めである。
ということで,同性の先達の書を挙げたが,女性でも共感するところの多い先輩として
群ようこ「貧乏贅沢のマリア」角川文庫, ISBN 4-04-171710-8, \438(1996年)
も挙げておこう。群センパイ((c)西原理恵子)の更にセンパイ(バツイチだけど)森茉莉の評伝であるが,今の自分に関する話題をマクラにして本題にすっと入るスタイルは名人芸的にうまいよな,と感心する。読後感がそこはかとなく哀しいところは,「やっぱりひとりものは・・・」となってしまい,海老坂先生からカツが入りそうであるが。本書ばかりでなく,群センパイのエッセイや人物評伝(女性のひとりものが多いのは気のせいか?)は,ひとりものに関する事柄が多く登場するので,大概参考になるだろう。
小谷野敦先生がお好みの岸本葉子さんのエッセイも挙げようかと思ったが,どーも,この方のライフスタイルは,ワシみたいなスボラ人間とは真反対で,全然参考にならないため,控えておくことにする。几帳面なひとりものの方なら共感することが多いんだろうな。
人口統計一般については総務省統計局のデータ以外に頼りになる指標はないだろう。まだ今年(2005年)の国勢調査が終わったばかりなので,最新データが揃った段階で面白いことがあればネタにしたい。
