8/22(金) 掛川・曇後晴

 曇天。予報によれば今日は久々に晴れ,真夏日となるはずだったのだが,大はずれか? まあ,実習講座があるから涼しいに越したことはないのだが。
 と思ったら,日中はカラリと晴れ上がり,久々の真夏日。
 昨日,日記をupdateしようとしたら入れず。どうやらWebArena Suite2のサーバがダウンしたようである。ここんとこ,立て続けにソフトウェア異常によるダウンが発生しているようで,ユーザとしては心配。まだ安定していないのかなあ。どーゆー機械を使っているのかしらん?
 BNCpackを整理して,MPI版(倍精度と多倍長のみサポート)を別パッケージにまとめ直す。ファイル名の変更やらHeaderファイルの記述やらと細々したことをきちんとしておかないと,後々整合性が取れなくなるので慎重に行う。まだコメントだらけの汚いソースだが,まあ動いているからイイか。FIT2003前にドキュメントを書かなきゃいけないなあ。作ったのは今年の4月頃だが,もう何をやっているのか忘れかけている。ドキュメントは自分のために必要なのである。
 さーて,実験講座,がんばりましょー。
 講座終了しました。受講生の方々,引率の先生方,お手伝い頂いたK先生,O君,どうもご苦労様でした。でも一番頑張ったのは私(ぉい)。
 MuPAD LightとOpenOfficeの悪評判を広げただけに終わったかも知れないが,それは私のせいではない。教材はそのうちuploadする予定。乞うご期待(誰がするのか)。
 さーて,次週火曜日にもう一件,高校生向け実験講座があるのでもうひと頑張りしなきゃ。今度はLANの設定とWeblogサイトを構築するお勉強を6時間でやる予定。無事終わるのか? いやそれよりも,その実験環境を準備できるのか? 明日明後日が勝負である。
 このサーバがダウンするまでえらく頻繁にTop pageへのアクセスがあったが,今日は殆どなし。やっぱりBlasterだったのかな?
 と言う訳で,今日は早めに寝ます。

8/21(木) 掛川・晴

 久々に太陽が雲の間から覗いており,薄日が差している。今日は30度を超えそうだという予報が出ている。
 今日と明日,二日間に渡って高校生向け実験講座を担当する。その準備として,OpenOffice Writeを使い倒してみた。数式作成機能(OpenOffice Math)を多用した資料を作成したのである。
 確かに細かい使い勝手はWordに比べてひどく落ちる。デフォルトのフォントの指定は欧文中心で,Windows 2000環境では文字が化けまくるし,日本語の文字間隔が狭すぎたり,作業中はかなりイライラさせられた。また,Windows版は,multiuser環境の対応がうまくいっていないようで,結局,ユーザ毎にインストールをしまくって強引に解決してしまった。
 しかし,さすが天下のSUNが作ったというだけあって,30ページを越える文書を作っている間に,プログラムが落ちてしまうとかファイルがまともにセーブできないと言った致命的なことは起きず,大枠の作りはしっかりしているとも感じた。数式作成機能はTeXっぽくコマンドを打ち込んでいく形式であるが,これも慣れれば感覚的には分かりやすい。
 Word互換機能が強調されるあまり,「Wordファイルが読めるというだけで,仕事では使えないやい」という人も多いだろうが,ワープロとしては比較的にまともな方だと感じた。次の1.1とlocalize版に期待・・・するだけのタコユーザでございます。はい。
 さーて今日もお仕事頑張りましょう。

8/18(月) 曇・掛川

 曇天だがちょっと蒸す。6月下旬の天候である。蝉がうるさい。さー仕事だ仕事だ。さっさと飯食って出勤しようっと。
 今日はまず職場のPC静音化計画を発動し,メインマシンをP4に変更,今までのP3マシンは予備として電源は切っておくことにする。電源ファンはどーゆーワケか,350WのP4用の方が,P3用の250W電源よりも静かなのであった。
 学生さんに質問を受け,ほったらかしになっていたWindows NT4マシンのupdateを行う。IE5までしか入っていない,すっぴんのNTであったため,Windows Updateが出来ず,高度暗号化パッケージをインストールしてあるために,標準のSP6aも実行が出来ない。
 さんざんうろうろしたあげく,Microsoftのサイトにあった,最古のSPであるSP3を当ててみると,無事インストールでき,高度暗号化も無効になる。これでよーやくSP6aがインストールできた。しかしこの後,更にWindows Updateも実行しておかねばならない。さてその先はどーやるやら,あとは知らない。
 高校生向け実験講座の教材に着手する。OpenOfficeとMuPADの連携プレーを行う予定だが,うまくいくかなあ。心配。
 本日だけでトップページのカウンタが200近くも上がる。お盆休みが終わったことを実感すると同時に,普通の人は自宅に帰ってからWebを漁ったりしないことを思い知る。
 Googleに式パーサ機能が追加される。例えばsin(pi * 0.99999)なんていう芸当が出来るわけだ。・・・何に使うんだろうか? しかも結果はIEEE754倍精度臭いし,わしの”Try MPFR“の方が精度がいいもん(威張るほどのものか?)。物理定数や単位コンバージョン機能はないけどな。
 寝ます。

小熊英二・上野陽子「<癒し>のナショナリズム」慶應義塾大学出版会

 [ BK1 | Amazon ] ISBN4-7664-0999-X, \1800
 日記にも書いた通り,本書は小林よしりんの「戦争論3」と並んで平積みにされて販売されていたものである。まんまと三省堂本店店員さんの術中にはまって購入してしまった訳だが,いやあ買って良かった読んで良かった,面白くって一気読み。論旨がすっきりしているし,評論にありがちの難渋な言葉もない。何より,副題である「草の根保守運動の実証研究」という言葉が示す通り,第3章の「史の会」のレポートは実際に会に参加し,そこに集う人々に直接取材した結果を用いて傾向を分析した部分が一番興味深かった。
 第4章では「不安なウヨクたち」として詳細にこの分析を行っているが,いやあ,自分が「不安なウヨク」であることをまざまざと教えてくれましたなあ。だからといって「サヨク」になるつもりもないんだけど。
 「不安なウヨク」であるわしとしては,当然丸山眞男の影響大な小熊に対して反論したいことは当然あるのだが,それはいずれ書く(かな?)「戦争論3」のレビューにて述べることにしたい。が,本書はわしや上野を含めた現代日本人にシンパシーを感じさせずにはおかない「新しい教科書を作る会」の運動をかなり正確にスケッチとして描き出した優れた研究書である。「いやぁ一本取られたわい」という気持ちを込めて,断言しておきたい。

8/17(日) 掛川・曇

 あまりにも早くに寝過ぎたために,丑三つ時に目が覚め,これを書いている。天気はまだ不明。
 今日で長かった休みもおしまいであるが,結局仕事らしい仕事は何もしなかった。が,のんべんだらりと過ごした訳でもなく,そこそこ体の調子は維持できているし,本もそれなりに読めた。40点(100点満点)ということころか。
 この日記,明日からはいつも通り,「書ける時に書き,書けない時には書かない」といういつもの調子に戻る。これから暫くは忙しい日々が続くが,その分,日記はもっと長くなったりして(笑)。
 起きました。久々に蝉の声が響く。ラストチャンスかもしれないからねぇ。涼しい曇天であるが,せめてバックグラウンドミュージックぐらいは夏らしくありたい。
 どわーっ,このWeblogにloginするためのPasswordを不用意に変更してしまったぁ~。・・・いや,Reminder機能を確認しようと実行したのだ。んが,Movable Typeは,その際,強制的に以前のpasswordは変更してしまうのである。それを知らずに実行したからさあ大変。しかも,それはメールで知らせてくれることになっているが,その設定も全くしていなかったのだ。つまり,Passwordは変更され,それを知る手段はない,という状態になったのである。
 どーしよーかな,またデータベースを作り直せばいいのかなあ,と思案したが,結局,たかがPerlのCGIであるから,ソースに手を入れて(省略)することで難なく変更後のPasswordをgetできたのであった。Open Source万歳! で,これを書いている訳である。
 改めてソースを見たが,見事にObject Orientedな構成になっていた。良くできているなあ,と感心する。また,ついでに各種データベースもbinary editorで覗いてみたが,一応passwordやIDは暗号化されているようであった。これにも感心(当たり前か)。良くできたシステムですな。PerlでCGIするなら,このソースを読んで勉強するといいよね。自分ではやる気になりませんが。何せ,C only野郎ですので。
 あ,山下達郎の番組が始まった。・・・終わりました。来週は納涼夫婦放談かあ。この気候では納涼の必要はないな。
 大学生になって一人暮らしを始める際に,親に買ってもらった炊飯ジャーをいまだに使い続けている。壊れるもんじゃないし,そもそもそんなに使っていないからだろう。
 その内蓋の写真↓。単にファイルアップロード機能の確認なんだけど。
innerpot.jpg
 カナダと合衆国東海岸で起こった広域停電について,TBSの「報道特集」が報じていた。電中研の人がコメンテータとして出演していたが,彼によれば,発電所の出力に余裕がない状態で運転しているところに,mesh構造の複雑な電力網内で発電所が相互に補う体制になっていることが複合的に重なって起きたものだという。
 そうしてみると,The Internetなんてかなりワケワカで,全世界規模の恐ろしく面倒なmeshである。それでも何とかうまくやっているのは,TCPの輻輳制御機能のおかげだろう。末端のHost同士で,途中回線の輻輳に応じた流量調整を行っているおかげで,衛星回線からTerabit級の回線を含む広大なmeshが維持できている。まあこれはHostがコンピュータという高性能な制御機械だから出来る芸当なんだけど。
 Gridがらみで,このTCPの輻輳制御を改良して,一定以上の帯域を維持できるようにしたいという研究が幾つか見られる。んが,これってQoSの仕事じゃないのかなあとも思うのだが,どーなんでしょうね。多数が共有する幹線部分で野放図に帯域を取りまくられても,迷惑するユーザが増えるだけだ。「帯域ほしけりゃ金払え」というのが一番シンプルで分かりやすい解決策。回線容量がだぶつき気味の今なら兎も角,キチキチに使われ出すようになれば,最終的には札ビラ切る以外の解決策はなくなる。というか,そうしてもらわないと,一般ユーザが迷惑を被ることになりかねない。
 さーて,明日から仕事である。頑張るぞー。