8/16(土) 掛川-> 東京 -> 掛川

 土砂降り続く。東海道線は箱根を越える辺りで運転を見合わせているようだし,新幹線も徐行運転を余儀なくされているようだ。さーて,これから東京なんだけど,大丈夫かなあ・・・折角弁当も作ったし,まずは駅まで行って,大丈夫そうならそのまま出かけてしまおう。
 んでは。
 で,帰ってきました。日帰り旅行。帰りのひかり165号は,Uターンラッシュにも関わらずガラガラで,わざわざ指定席を買う必要もなかったぐらい。
 静岡で下車して後続のこだまに乗り換えて掛川には無事着いたが,先を行く列車に故障が発生したとかで,掛川にて足止めとなってた。東海道本線はあっちこっちで大雨のために運転見合わせ区間が発生し,駅の発車時刻案内板は「整備中」の3文字のみをむなしく照らし出すばかり。家族連れの方々がごった返す乗り換え口を横目にすんなり自宅にたどり着いちゃってすいません。
 神保町三省堂本店にて購入した「<癒し>のナショナリズム」を貪り読みつつある。これは面白い本である。武田徹さんが褒めていたので気にはなっていたが,きっと難しげな内容なんだろうなという先入観があって,注文してまで読もうという気分にはならなかったのだ。今回も,「戦争論3」のすぐ横に平積みになっていなければ見逃していたに違いない。店員さんの術中にまんまと填った間抜けな私。今日中に読んじゃおうかな。
 外はまだまだ止みそうもない雨が続いている。どーなることやら。
 おお,GoogleのCache更新。メディアレビューこのWeblogも更新されていた。何があったGoogle。こんなに素早く更新しちゃって,さすがにYahooやらGooやらから「てめぇんとこのデータ更新がとろすぎらぁ,なんとかせぇやすっとこどっこい」と言われたのが応えたのか。兎も角,改善されたのは結構である。願わくばこの素早さが今後とも維持されますように。

大塚英志「キャラクター小説の作り方」講談社現代新書

 [ BK1 | Amazon ] ISBN 4-06-149646-8, \760
 小難しいフィクションは苦手であるが故に,この著者原作のマンガは読んだことがない。評論も敬遠していたので,本書が大塚英志初体験ということになる。
 そんなわしが何故本書を購入して読もうという気になったのか。これは題名がHow toもののように思えたからである。大塚英志の作品の作り方が分かりやすく述べられているものと誤解してしまったからである。
 確かに著者はあとがきに「ハウツー本としてきっちりと書かれています。その点のみを期待して読んでいただいでも一向に構いません」と述べているが,それはちょっと難しげの「コミック原作者兼ノベルズ作家の大塚英志」個人にとってのものであり,果たして万人受けするHow to本かと言えば,明らかに違う。かなり分析的な評論家としての記述が多く,門外漢が「スニーカー文庫のような小説」全般の傾向を知る上ではこの上なく役に立つのだが,実作者が自分の内なるコスモを燃やして本書片手に突っ走っていけるかと言えば疑問だ。
 それ故に,ジュブナイルなんぞ鼻でせせら笑ってしまうオヤジ・オバハンにはこの上なく面白い「評論」であった。現代新書として発行する決断をした編集者は,「ハウツー本としてきっちりと書かれ」ていることは承知しつつも,著者が本気で書いたらきっとオヤジ・オバハンに受ける評論要素が強くなることを承知の上で依頼を出したに違いない。これがオトナの世界ってもんさ。
 では本気で「スニーカー文庫のような小説」を書きたい若人はどうすればいいのか? 簡単なことである。手近にある,自分が面白いと思った小説やマンガやゲームのシナリオをパロディ化し,自分のキャラクターとして咀嚼できるようになったら,そこで新たな物語を紡いでいけばよろしい。但し方法は自分で見つけること。ここが肝要。そこでのたうち回って苦しめばしめたものである。全ての経験は肥やしになるのだ。
 そうして出来上がった物語を,冷静な目で見ることができるようなった頃,本書をもう一度読むと良い。どのようなパターンに類別されるのか,キャラクターの目的は大塚が言うところの「欠落を埋める」ことになっていないか,ストーリー作りの過程の思考方法は大塚のものと類似してはいないか。もしかすると目から鱗が落ちるかもしれないよ。

8/15(金) 雨

 今は,丑三つ時を過ぎた朝の4時である。激しい雨音に目が覚める。夕べは久しぶりに掛け布団を引っ張り出してかぶっていたが,さすがに暑かったと見えて,完全にけっ飛ばし,タオルケット(和製英語)一枚になっていた。幸い風邪はひいていないが,着衣に気を付けていないとダメだな。明日は東京だというのに。
 で,まだ寝たりないので二度寝する。
 起きました。ただいま午前8時。土砂降りはまだ続いており,日中だというのに室内では電灯の明かりが必要なほど暗い。涼しいのは良いけど,明日には止んで欲しい。
 Blaster wormについての報道が増えた。Microsoftも特集ページを作ったようだし,OCNからもお知らせが来るし,IPAも情報ページをupした。
 しかしこのwormは,報道を聞いている限り,かなりタチがよい。RPCを通じて相手にとりつくという感染力はイヤらしいが,とりついたマシンをshutdownさせるなんていう極めて分かりやすい行動を起こしてくれる。まるで節電を呼びかけるデン子ちゃんである。WormやVirusは便利なツールではないか,という発言が昔あったが,それを思い出してしまった。
 ちょうど日本ではお盆休みに入ったところなので,企業での対処は来週月曜日以降に本格化すると思われる。Windows Updateサイトがパンクしなければいいが。
 カナダと合衆国の東海岸で大停電とのニュース(読売新聞)。変電所に雷が落ちたとも,送電線に過負荷がかかったせいだとも報道されているが,詳しい原因追及はこれからだろう。ワイドショーあたりでは「電気に依存した現代社会の弱点が露呈した」というありきたりのコメントが聞こえてきそうである。よいタイミングでBlaster wormは流行った・・・と言いたいところであるが,PCが通電されていなければ感染する可能性もゼロである。
 久々にAll the Webを訪問したら,日本語検索がまともになっていたので使ってみる。1 siteにまとまっているWebページをそれぞれ一項目として表示するため,Googleに比べてやたらに項目数が多くなるのが欠点。これではPageRank(と呼んでいるのかどうか不明)トップの情報ばかりが検索結果を埋め尽くしてしまい,網羅的に探そうという目的には向かない。
 しかし,Googleと比較が出来るのはありがたいので,これからも頑張って欲しいなあ。
 土砂降り止まず。高校野球も中止かな。・・・と思っていたら,関西地方の雨は上がったようで,午前11時から3試合が行われるようである。
 今日も一日クーラーいらず。さてぼちぼち運動しに行くか。
 どわーっ,O’Reillyからもう「Google Hacks」の翻訳が出ちゃうんだぁ。後期のゼミのネタ本にしようかと思っていたのに,これでは台無し。どうしようかなあ,代わりもないし,英文読解は諦めて,文字通り,GoogleのHack実習とするか。ちえっ。

筒井康隆「小説のゆくえ」中央公論新社

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-12-003382-1, \1800
 岩波講座に連載していた文学論から,断筆宣言解除に至るまでの書簡や断章,同業者の単行本の推薦文, 三島賞・谷崎賞選評,作家の評論や解説,自作のあとがき,日常の食事や筒井家に関するエッセイ,演劇論めいたエッセイを全て納めた,332ページの分厚い単行本。装丁があまりにチープで素人臭くて目立たないものであったため,書店で平積みになっていなければ絶対に見逃していた。題字は著者本人によるものだが,装丁したのは中央公論新社デザイン室となっている。もちっと目立たせても良かったんじゃないか。
 それぞれのパートはそれなりに読み応えがあって,この分厚さで1800円はお買い得。特に断筆に関する経緯が全部まとまっているところは資料性が高くてありがたい。それだけに装丁の地味さはちと残念。文庫化される時には改善されるだろうことを期待したい。