8/24(日) 掛川・晴

 お盆明けになってようやっと夏らしさが少々戻ってきた。しかしこれは「残暑」という奴で,秋に入る準備も同時に始まってしまっている。外から聞こえてくる蝉の声が染みいるヒグラシのものに変わってきたのもその現れである。そうなると,夏本番の出番を待っていたアブラゼミは,雌に存在を誇示する機会もなくむなしく短い一生を終えるしかない。数年先はセミの少ない静かな夏を迎えることになるのかしらん?
 実験講座で使用するサーバの設定を行う。それはあっさり終わったのだが,○○な○○○へ,いちいち○○○する必要があって憂鬱。まあしゃーない。ここは一つオトナの対応をすることにする。丸くなった私。
 今週末には小規模ワークショップがあり,それの発表準備をしなければならないのだが,実験講座修了後一日でなんとかでっち上げる必要がある。どこまで出来るかなあと思案中。・・・思案している暇があったらちったぁ進めろや>をれ
 OpenOffice 1.1RC3をインストールしてみる。おおっ,PDFファイルがちゃんと出来るのには感心。日本語フォント周りもまともになっている。正式版が出たら,わしのデフォルトOffice環境として採用することにしよう。SUNには頭が上がらないが,わざわざ開発費のかかっているソフトをOpenかつFreeにしてくれたのは,Miscroftという巨人あってのこと。PCの普及と性能向上もWintelがあってのことである。今のこの環境を提供してくれたProprietary softwareを作り続けている会社も含めて,みなさんに感謝感謝。嫌み抜きでそう思う。
 しかし,GoogleのCache更新の頻繁さはいかばかりか。このWeblogもあっという間に更新されていてちと面はゆいぞ。

8/22(金) 掛川・曇後晴

 曇天。予報によれば今日は久々に晴れ,真夏日となるはずだったのだが,大はずれか? まあ,実習講座があるから涼しいに越したことはないのだが。
 と思ったら,日中はカラリと晴れ上がり,久々の真夏日。
 昨日,日記をupdateしようとしたら入れず。どうやらWebArena Suite2のサーバがダウンしたようである。ここんとこ,立て続けにソフトウェア異常によるダウンが発生しているようで,ユーザとしては心配。まだ安定していないのかなあ。どーゆー機械を使っているのかしらん?
 BNCpackを整理して,MPI版(倍精度と多倍長のみサポート)を別パッケージにまとめ直す。ファイル名の変更やらHeaderファイルの記述やらと細々したことをきちんとしておかないと,後々整合性が取れなくなるので慎重に行う。まだコメントだらけの汚いソースだが,まあ動いているからイイか。FIT2003前にドキュメントを書かなきゃいけないなあ。作ったのは今年の4月頃だが,もう何をやっているのか忘れかけている。ドキュメントは自分のために必要なのである。
 さーて,実験講座,がんばりましょー。
 講座終了しました。受講生の方々,引率の先生方,お手伝い頂いたK先生,O君,どうもご苦労様でした。でも一番頑張ったのは私(ぉい)。
 MuPAD LightとOpenOfficeの悪評判を広げただけに終わったかも知れないが,それは私のせいではない。教材はそのうちuploadする予定。乞うご期待(誰がするのか)。
 さーて,次週火曜日にもう一件,高校生向け実験講座があるのでもうひと頑張りしなきゃ。今度はLANの設定とWeblogサイトを構築するお勉強を6時間でやる予定。無事終わるのか? いやそれよりも,その実験環境を準備できるのか? 明日明後日が勝負である。
 このサーバがダウンするまでえらく頻繁にTop pageへのアクセスがあったが,今日は殆どなし。やっぱりBlasterだったのかな?
 と言う訳で,今日は早めに寝ます。

8/21(木) 掛川・晴

 久々に太陽が雲の間から覗いており,薄日が差している。今日は30度を超えそうだという予報が出ている。
 今日と明日,二日間に渡って高校生向け実験講座を担当する。その準備として,OpenOffice Writeを使い倒してみた。数式作成機能(OpenOffice Math)を多用した資料を作成したのである。
 確かに細かい使い勝手はWordに比べてひどく落ちる。デフォルトのフォントの指定は欧文中心で,Windows 2000環境では文字が化けまくるし,日本語の文字間隔が狭すぎたり,作業中はかなりイライラさせられた。また,Windows版は,multiuser環境の対応がうまくいっていないようで,結局,ユーザ毎にインストールをしまくって強引に解決してしまった。
 しかし,さすが天下のSUNが作ったというだけあって,30ページを越える文書を作っている間に,プログラムが落ちてしまうとかファイルがまともにセーブできないと言った致命的なことは起きず,大枠の作りはしっかりしているとも感じた。数式作成機能はTeXっぽくコマンドを打ち込んでいく形式であるが,これも慣れれば感覚的には分かりやすい。
 Word互換機能が強調されるあまり,「Wordファイルが読めるというだけで,仕事では使えないやい」という人も多いだろうが,ワープロとしては比較的にまともな方だと感じた。次の1.1とlocalize版に期待・・・するだけのタコユーザでございます。はい。
 さーて今日もお仕事頑張りましょう。

8/18(月) 曇・掛川

 曇天だがちょっと蒸す。6月下旬の天候である。蝉がうるさい。さー仕事だ仕事だ。さっさと飯食って出勤しようっと。
 今日はまず職場のPC静音化計画を発動し,メインマシンをP4に変更,今までのP3マシンは予備として電源は切っておくことにする。電源ファンはどーゆーワケか,350WのP4用の方が,P3用の250W電源よりも静かなのであった。
 学生さんに質問を受け,ほったらかしになっていたWindows NT4マシンのupdateを行う。IE5までしか入っていない,すっぴんのNTであったため,Windows Updateが出来ず,高度暗号化パッケージをインストールしてあるために,標準のSP6aも実行が出来ない。
 さんざんうろうろしたあげく,Microsoftのサイトにあった,最古のSPであるSP3を当ててみると,無事インストールでき,高度暗号化も無効になる。これでよーやくSP6aがインストールできた。しかしこの後,更にWindows Updateも実行しておかねばならない。さてその先はどーやるやら,あとは知らない。
 高校生向け実験講座の教材に着手する。OpenOfficeとMuPADの連携プレーを行う予定だが,うまくいくかなあ。心配。
 本日だけでトップページのカウンタが200近くも上がる。お盆休みが終わったことを実感すると同時に,普通の人は自宅に帰ってからWebを漁ったりしないことを思い知る。
 Googleに式パーサ機能が追加される。例えばsin(pi * 0.99999)なんていう芸当が出来るわけだ。・・・何に使うんだろうか? しかも結果はIEEE754倍精度臭いし,わしの”Try MPFR“の方が精度がいいもん(威張るほどのものか?)。物理定数や単位コンバージョン機能はないけどな。
 寝ます。

小熊英二・上野陽子「<癒し>のナショナリズム」慶應義塾大学出版会

 [ BK1 | Amazon ] ISBN4-7664-0999-X, \1800
 日記にも書いた通り,本書は小林よしりんの「戦争論3」と並んで平積みにされて販売されていたものである。まんまと三省堂本店店員さんの術中にはまって購入してしまった訳だが,いやあ買って良かった読んで良かった,面白くって一気読み。論旨がすっきりしているし,評論にありがちの難渋な言葉もない。何より,副題である「草の根保守運動の実証研究」という言葉が示す通り,第3章の「史の会」のレポートは実際に会に参加し,そこに集う人々に直接取材した結果を用いて傾向を分析した部分が一番興味深かった。
 第4章では「不安なウヨクたち」として詳細にこの分析を行っているが,いやあ,自分が「不安なウヨク」であることをまざまざと教えてくれましたなあ。だからといって「サヨク」になるつもりもないんだけど。
 「不安なウヨク」であるわしとしては,当然丸山眞男の影響大な小熊に対して反論したいことは当然あるのだが,それはいずれ書く(かな?)「戦争論3」のレビューにて述べることにしたい。が,本書はわしや上野を含めた現代日本人にシンパシーを感じさせずにはおかない「新しい教科書を作る会」の運動をかなり正確にスケッチとして描き出した優れた研究書である。「いやぁ一本取られたわい」という気持ちを込めて,断言しておきたい。