3/8(日) 駿府・雨

 山松ゆうきちの漫画のような「さかざんざんざん」という土砂降りの日。冬らしくないが,春を感じさせるような暖かいものでもない氷雨。今年はソメイヨシノの開花が次週にも迫っているようだが,そう簡単にいくかどうか。次週末は駿府城公園を探索してみよう。標準木,どうなっているかなぁ。

 静岡市内の警察署に出頭してきた。免許更新なのだが,ワシは優良ドライバーなので,圏内のどこの警察署でも30分のビデオを見るだけで更新できるのである。うっかりして床屋に行きそびれてしまい,髪も髭も伸び放題,ボサボサ状態の写真で写ることになった。ま,5年間の辛抱である。

 本学紀要原稿を書き上げ,それを流用してPython数値計算入門(仮)の多倍長精度計算の章を全面的に書き直した。今のところPythonにはQDのようなマルチコンポーネント型多倍長精度演算の高速なライブラリがないようなので,紀要原稿ではワシのCライブラリベースのモノを使ってのベンチマークテストを行い,Python数値計算の方はmpmathとgmpy2の比較を詳細に行った。ちと手間であったが,還暦まではせめて紀要原稿の一本ぐらいはコンスタントに書いていきたいものである。
 コロナウイルスが蔓延ってあらゆる出張やイベント予定がパーになっている今月をチャンスとし,Python本の方は偏微分方程式の章の書き足しと,補間計算の解説全面改稿,疎行列とソルバーの記述追記を目指したい。これができれば,あとはグラフィックスの方をどこまで追記できるかだなぁ。頑張りましょう。

カリオストロ伯爵配下の街の居酒屋で出てきそうなミートボールパスタ@静岡

 神さんとコロナ騒ぎで閑散とした街中を散策するも,ラーメン屋には客が入っているし,人通りは少ないが,人々の外出意欲が全くなくなったということではなさそう。マスクもあるところにはあるモンで,まだ我が家には備蓄はあるが,少し買い足しておいた。どこに売っていたかは書いてあげないのである。ワシらは老舗の洋食屋さんで昭和チックなランチセットを食して満足した。

 そーいや,ボチボチ額縁ょ〜就任一年になるんだなぁ。と言っても慣らし運転もいいところで,未だにあれこれ迷うこと多かれど,色々な情報が集まってくると学習するところも多かった。今後の大仕事は教員評価だが,大筋,自分が見知っているところと違う点は少ないことも分かった。まぁ査読論文・査読付き国際研究集会・著作等々,第三者の目が通ってパブリッシュされたものがどんだけあるかで仕事ぶりは分かる訳で,どんだけ言い訳しようともそれが全て。「論文書いて」と言えば済む,簡単なお仕事です額縁ょ〜は。任期はあと一年なので,せいぜい小うるさく嫌がられながら頑張りましょう。

 次週はPython仕事しながら今月末に締め切りのある国際研究集会用の仕事せにゃ。コロナ騒ぎのグローバル化でどこの集会の開催も危ういけど,人にハッパかけるなら自分もある程度はやらんとねぇ。声のでかい役立たずの評論家モドキにはなるまいぞなるまいぞ。

 風呂入って寝ます。

2/29(土) 駿府・曇時々雨

 今年は暖冬で春はすぐそこにあると思っていたら,冬将軍が最後のひと頑張りをしてくれたおかげで今週はいつもの寒さに戻っている。早咲きの桜や梅は終わりかけであるが,本命の染井吉野が開くのはまだ先のようである。

静岡マラソンもコロナウイルス禍で中止の憂き目にあう

 にしてもコロナウィルスの奴,なかなか生命力溢れるご活躍で,学会シーズンのはずの3月の予定が軒並み潰れまくっている。日本応用数理学会とかHPC研究会とか,ろくすっぽ人の集まらならないマイナーなところから,情報処理学会のように大所帯のところまで中止中止中止である。ワシが行く予定だった出張講義も先方の方からお断りされる始末。おかけで「原稿執筆にはぴったりの状況になりましたね」などと編集者の方から言われるし,実際,今日は神さんが軽い風邪で寝込んでしまったせいで,滞っていた紀要原稿も,それを流用して書く予定だったPython数値計算本の第4章もあらかた出来上がってしまった。この調子ではPython本は今月中に偏微分方程式のところもできてしまいそうだし,余勢で情報数学基礎本の新章まで書いてしまいそうである。ま,原稿執筆とプログラミングには最適な状況であることは間違い無いので,せいぜい有意義に過ごすことにしたい。

 同年輩の方の訃報は気になるもので,筒井康隆のご長男逝去のニュースには驚いた。ツツイストなら皆知っている方であるが,食道癌,気がついたときにはステージが進んでいたとのこと。ワシも喉に違和感があって医者に行き,内視鏡で調べてもらったら逆流性胃腸炎と言われたので,癌かどうかの判断は自分では難しいモンなんだろう。ワシの手元には御子息が挿画を手がけた「聖痕」の単行本があるので,これを眺めながら合掌することにしたい。・・・そうそう,この小説の主人公,造形のモデルはこの御子息だったんじゃないのかなぁと,読み終えてから思ったんだっけ。

蜜蝋という手法によるものだとのこと

 神さんの風邪,軽いものだったようで,アイスとうどんとカスタードケーキ食ってベッドでiPhone見ながらゴロゴロしている。食欲は旺盛だし,咳も全く出ないので,コロナでは無い模様。こう急激に寒くなっては,コロナ以外のインフルエンザや風邪やノロが蔓延る訳で,日本政府のお節介で2週間の遠出ができなくなったのを幸い,せいぜい家と職場でやるべきことに傾注しないとなぁ。いつ死ぬかわからんし。

 つーことで,なるべくここの更新もマメにやりたいものである。

2/11(火・祝)駿府・晴

 冬だから当然なんだけど,先週までは生温いどころか日中は汗ばむ陽気だったのに,急激に寒くなってきた。コロナウィルスの流行と同期している感もあるが,寒いうちは治ることはなさそうである。今年は,少なくとも前半は国際交流も滞りそうで,国内とオンラインでできることをやるしかないだろうなぁ。

 ということで,先週末に国際集会の論文投稿を済ませた。最終締め切り厳守とかいう割には,今現在も投稿サイトは開きっぱなしでファイル受付もまだできそうな雰囲気。この高田純次的テキトーさは見習うべきなのかもしれぬ。内容的には我ながら安直なので,まぁ蹴られそうな雰囲気ではあるが,やるだけやったからいいや。今年はこの関連テーマでちょっと遊ぼう。・・・と書いたらHPC研究会の予稿提出一週間前だとの告知メールがきた。人のこと言えんけど,講演数が最盛期に比べると減った上に投稿者が高齢化しているよなぁ。フツー,査読付き国際研究集会って世の中になっちゃったから,日本ローカルなところがショボくなるのは止むを得ないけど,若手を呼び込むためにはもっと研究会のコンセプトを変える必要があるかもなぁ・・・ってワシが考える話じゃないけど。日本のサイトはかっちり締め切り期限で閉じちゃうので,今週ちょっと頑張らんと。

 日曜日には一年ぶりにコミティアでお買い物。1月中はドタバタしてたので行けるかどうか微妙で,高速バスの予約もキャンセルしてあったのだが,状況が落ち着いたのと,論文投稿後の憂さ晴らしも兼ねて新幹線で行くことに。

コミティア 131。東ホールは五輪準備のため閉鎖中につき,西ホール1〜4を使用。

 この時期は必ず,ちばてつや・文星芸術大学学長の講座が入っていて,何というか時代の変遷をしみじみ感じる。まぁワシみたいなモンまで額縁ょ〜やってんだから,竹宮惠子やちばてつやクラスなら学長になっても不思議はないわな。しかし,ちばてつやを迎えていながらサイトに顔写真はないし,ちばてつやの偉大さを称えるページもないし,あそこの大学広報は何やってんだか。宝の持ち腐れもいいところである。そんな杜撰な扱いでもちゃんとコミティアみたいな場にも出てきて宣伝に一役買ってくれるという人格者だから,奉仕活動に邁進できるんだろうけど。
 買い物は1万円ほど使って終了。常連になっているサークルの方々もワシ同様,年取ってきている。かと思えば,プロの方々も普通に参入してきたりして,この界隈,相変わらず面白い。やっぱり老若男女,キャリア混合で人の出入りの多いところに活気も生まれるのだなぁ。松屋のシュクメルリ定食を食してカロリー多寡になり,これも久々に神保町をぶらついて元気を貰って新幹線で特急帰宅。やっぱ高速バスより楽だわ。

シュクメルリ定食を新橋の松屋で食す。

 予稿あげたらさっさとPythonに戻らんといかん。今月末までに紀要原稿上げて,その余勢で3月中にPython仕上げに取り掛からんと。偏微分方程式と疎行列の扱い,スプライン補間と最小二乗法もチャンとせんといかんしなぁ。・・・あああ,「情報数学の基礎」新装版の方も考えんといかんのだった。段々,ブックライターになりつつある昨今である。

 今日はまったり過ごします。

1/11(土) 駿府・曇後晴

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 今更ではあるが2020年最初の投稿なので定番の挨拶から。しかし,のっけから残念な訃報があってかなりブルーである。

 昨年6月には主宰されていた数値解析シンポジウムへのお誘いも受けていたし,普通に活躍されているものと思っていたが,本年早々に急逝されたとのことで仰天した。ソースがはっきりするまではオープンな場で言及しないようにしていたのだが,新聞記事になったのでTweetした次第。学長補佐というと,かなりの激務という印象で,責任感が強い方だったので,無理してストレスも溜まっていたのかなと勝手に推察している。人格者ほど早逝される傾向にあるが,何にしろ残念である。ワシも長生きするつもりもないのだけれど,何分人間の質が悪いので,無駄に生きながらえてしまいそうな気配があるが,そうなればせいぜい悪あがきしようと考えている。ワシみたいな人見知りのコミュ障とお付き合いいただいたことに感謝致します。合掌。

 つーことで,悪あがきしながら次週半ば締め切りの論文のためのプログラミングとベンチマークに勤しんでいる。何とかなりそうというところで案の定,〆切がextended,2週間も伸びてしまった。まぁ推敲の時間が十分取れたと解釈して,元々の締め切り日を目指してこの三連休は頑張るつもり。最初のお披露目は3月のHPC研究会かな。久々の札幌開催なので,行きやすくなったのはありがたし。オッサンらしく,蘊蓄で時間とって嫌がられて進ぜようぞ。

 松の内はいつもの通り,東照宮と浅間神社を詣でる。日本平から見る富士山はいつもながら見事である。 

日本平から清水港の方向に富士山を望む

 本日は鏡割りがてら,毎年買っている干支フィギュアを取り出す。本年で十二支コンプリートである。来年からはなるべく同メーカーのキャラで二巡目を目指したい。全部揃う頃には定年2年前である。どうなっているかなぁ。

ミニ鏡餅の干支キャラクターフィギュアコンプリート

 昨年は多倍長計算本を出せたが,今年は何とかPython本を出したい。年度内に記述を充実させたいが,額縁ょ~としての業務も大変なことになりそうなので,せいぜい頑張ります。情報数学基礎の新装版も出そうだし,充実した一年にしたいところ。

 生きて活動できるうちに,ジタバタしますよワシは。

12/31(火) 駿府・晴

 これから正月を迎えようというのに,本日の日中の気温は20℃,日本海側には寒気が吹き付けているようなのでフェーン現象かな? 冬とは思えないほど汗ばむ陽気である。

 本日は予告通り,神さんが実家にご帰還あそばされておるので,ワシはひとり者状態。例によって旨煮(左図)は作るものの,今回は年越しソバ兼増煮汁(右図)も合わせて作ることになった。ということで下記のように作成したのである。

 ちなみに,兼用汁は煮込んだ途端に青いネギがクタクタの茶色に変色してしまうので,食う時には地味汁と化すのである。旨煮については,少し濃い目の味付けにしたのでアクセントは着いたかとは思うが,里芋の煮崩れを気にしすぎて硬めになってしまった。お年寄り向きではないかもしれん。明日神さんとこに持っていくので,堅いところは神さんに食ってもらうことにしよう。

 さて,今年は査読論文相当の発表1件単行本1冊出版できたので,額縁ょ〜しながらも,ワシとしてはまぁまぁ仕事の成果が出せた年と言える。問題は来年もこのペースで仕事ができるかどうかだが,この正月はひとり者タイムをプログラミングに費やしているので,多少なりとも足掛かりはできるかなあとは思う。Python本については予定より難航しているものの,一応,章立てはできたし,必要最低限のPythonスクリプトは突っ込めたので,とりあえず2月までに完成度を上げて,3月中には偏微分方程式のところを何とかしたいところ。もうひと頑張りでは済まず,もう3頑張りは必要になると思われるが,ワシの老後を楽しく過ごせるかどうかの試金石でもあるからして,50代のおっさんの踏ん張りどころ,最近前に出てきた腹を引っ込めるためのエクササイズに励みつつ,せいぜい足掻いてみるつもりである。

 ということで,本年最後のご挨拶をして締めることにする。

 2019年は多方面の方々にお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。