10/3 (水) 駿府・晴

 うひぃ~,何とか二本目の論文,下書き完成までこぎ着けた~。原稿アップロードの〆切が金曜日なので,明日中に何とかケリをつけて投稿しておきたいぞ,と。初めて出す所だし,何せ,テーマ的には他でやってくれと言われても仕方ないかな~という内容でもあるので,ちと微妙。ま,最初で最後のチャレンジということでどうか一つ。
 本来ならがーっと並列化までやってしまって,次はGPUで,と行きたかったのだが,思いの外めんどくさいことをやらないと難しいことが判明してしまっている。久々にMPIを弄ってみる必要も出てきたし。思い出すまで時間がかかりそうである。寄る年波には勝ってくるぞと勇ましく~。
 ま,一月以内に二本も論文書くなんて,博士論文執筆の時ぐらいかな~。書く人はもっとガシガシやるんだろうし,グループでやっている人は順繰りで月間ペースで書いたりも出来るんだろうが,ワシはもっぱら一人でやってるしね。プログラミングもめんどくさくなってきたし,ボツボツペースが落ちるな~,という時にネタだけ出来たりするモンだから,こういう仕儀になったのである。次の論文は来年ということで一つよろしく。
 論文書きでガシガシやっている時に,Google Nexsus 7到着。成田で伝票がおかしかったのを指摘されて足止めされてしまったが,何とか一般売りの昨日には届いたのである。感想らしきものはTwitterで流したけど,改めてここで雑感を纏めておく。
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  • 結構薄い,と同時に割と重く感じる。思ってたより高級感のある筐体(ASUS製)なのでコストの割りには随分詰め込んであるようだ。
  • カメラもマイクもあるので(当たり前か),Skypeもできる。便利。
  • 7インチディスプレイってのは,新書サイズぐらいなので,資料を読み込むにはスマホよりもいい。
  • Xperia Tabletとか買っている人,アホらしくならんのかな,あの価格で。\19800にしては相当出来がいいと感じる。
  • 充電に時間が結構かかる。その分,バッテリの持ちはスマホ以上にいい。WiFiのみなので,それ程頻繁に通信する必要がないせいか,筐体がでかいのでバッテリもでかいのか。PC Watchあたりで分解記事を書いてくれんかな。

 神さんにも使って貰ったが結構いけるようだ。Windows RTが出たら又買うよ,と言ったら何故同じものを二台もほしがるのかと責められた。OSが違うんだが,見た目は見てるし,まぁ同じように見えるのも無理ないかなぁ。
 明日の論文完成を目指して寝ます。

9/23(日) 駿府・雨

 ん~,最高気温が25℃を切る日ってのは何ヶ月ぶりかなぁ。今年は稚内とLondonで味わったから,なおさらこういう過ごしやすい気温を待ち望んでしまった。まぁまた明日から元通りの真夏日・夏日の日々に戻るようだが,なに,あと二週間もすれば衣替えをサボったことを後悔するに決まっているのである。天は意のままにならず,ただ従うのみなのである。
 インドの雑誌社に送った論文が掲載されたので,早速MPFRのpaper listに掲載して貰う。ま,貢献するというほどでもないし,もうちっとちゃんとした内容でちゃんとしたところからpublishしないとなぁ。当分は英語でしか書かないようにしたいぞ,と。一応お披露目ってことで,邦文誌はどっか1カ所ぐらいには出したいが,肝心の並列化がまだだからなぁ。プログラムが複雑で,OpenMPだとどーもうまく指定できないのであるからして,Pthreadでシコシコ指定したいのだが,めんどくさいことこの上ない。今日でちょろっとでもできるかしらん?
 なんかiPhone5が盛り上がっているようで,そろそろAppleモバイル製品用のサービスもしようとiconをシコシコ作る。こちらを見ると,3種類作っておけばいいようなので,そのようにしておく。
114×114サイズ
72×72サイズ
57×57サイズ
 うまくいっているのかしらん? iPod Touchの新しいのが出て入手できたら試してみよう。
 神さんによれば,今日はお彼岸の中日なんだそうで,ご実家にお線香を上げに行かねばの娘。共働きの夫婦の休日は結構行事が詰まってしまうということを思い知る今日この頃なのであります。

9/18(火) 駿府・曇り時々晴

 台風が九州から日本海側に抜けていった影響で,三連休最後の昨日は急な土砂降りがあったりした。本日は朝方雨が残っていたものの,その後は雲間から太陽が見えたりして,いい陽気になりそうである。つーても,まだ早朝だから希望的観測。
 しかし9月になってから,朝晩は大分涼しくなって熱帯夜からは解放されたものの,日中30度を超える真夏日が続くのは困ったもの。10月に入るまでは暑い中での講義ということになりそうである。早く冬にならないかのう。
 三連休最終日は午後から論文投稿最終調整,夜になってようやっと投稿処理完了。TeXのコンパイルまでやってくれる投稿システムってのは初体験だが,結構面白い,と同時に,結構メンドクサイということを知る。日本語処理をしないで済む英文誌だからこそのシステムなのかな。日本だと奥村先生のTeX on Webが有名だが,最近のマシンスペックならアクセスが立て込んでも大丈夫なのかしらん?
 何はともあれ,昨年秋から取り組んできた課題に一区切りできて,とりあえず一段落。あと2週間でもう一論文,と行きたいところだがそーうまくいきますやら。挨拶回りとかゼミやら講義やらの準備も入ってくるからなぁ。おまけに査読仕事が二つ貯まってしまっているし。ま,なるよーになるか。
 プライベート生活は,London旅行から戻って時差ぼけも治り,ようやく平常に復帰。家事仕事の大半は神さん主体で,ワシは皿洗いとトイレ風呂掃除とゴミ出しと洗濯が担当。割と旨く言っていると思っているが,さて神さんのご意見は?
 朝ご飯が出来たそーなのでこの辺で。さて頑張って仕事しようっと。

9/16(日) 駿府・晴

 三連休だが,我々夫婦はLondon観光の疲れを癒やすために徒歩圏から出ず,せいぜい神さんの実家まで往復する程度。お土産としてLondonには不在だった蚊に二カ所刺された。うち一カ所は食事中に潰しちゃったので,ちとスプラッタなことに。
 観光中にTesla C2070マシンが到着したので,Windows 8 Enterprise x64とScientific Linux 6.3 x86_64デュアルブートマシンとしてセットアップし,ベンチマークをチマチマ。予算の都合によりメインメモリが16GBしかないのが玉に瑕。この制限さえなければ1024段2048次のRunge-Kutta法のベンチマークも可能なのに~(と言うだけならタダ)。まぁ神戸の埋め立て地に発てたマシンの使用権でも貰えればナンボでも計算したるがな,と豪語しておこう。
 マシンの外観はこんな感じ。
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Teslaカードというと,HPCアクセラレータ専用というイメージだったが,最近のはちゃんとビデオ出力が付いていて,グラフィックスカードとしても使えるとの事であった。
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 さて,恒例のMagmaベンチマーク結果はこんな感じ。行列積([DS]GEMM)は上,LU分解([DS]GETRF)は下。
lapack-magma-1.2.1-testing-dsgemm.png
lapack-magma-1.2.1-testing-dsgetrf.png
 GTX680や640と比べるとさすがに倍精度計算が高速化されていることが分かる。一方,単精度計算はさほどでもなし。やっかこの辺はKeplerコアに軍配が上がる。ふ~む,この辺,680やC2070それぞれで結構使えそうな部分がある感じではあるな。
 稚内で約一名の物議を醸した論文,あともうちょっとの手直しで何とかなるかな。神さんが出かけている隙にやる気が戻ってくれば頑張ろうっと。

9/10(月)ロンドン→駿府(の途中)

 今これを書いているのはロンドンのホテル,朝6時である。グリニッジ標準時を持つ国なので,日本との時差はかっきり+9時間,午後3時である。先週の水曜日,9/5(水)からこちらに滞在しているので,今日で6日目となる。これから朝飯を食って,朝9時にはヒースロー空港へのお迎えが来る筈・・・とゆーとずいぶん優雅な大名旅行のようだが,空港~ホテルの送り迎えがあるだけの簡素なものである。飛行機だって往復エコノミーだし。これから12時間近くあの狭っ苦しい席でブロイラーのように機内食を食い続けるのかと思うと,大変楽しみである。機内食,ワシは大好きだし。
 この6日間,3日目に湖水地方に出かけた以外はロンドンを神さん共々ウロウロしていた。記憶が確かなうちに,この新婚旅行(の割には極めて日常的であった)の記録を書きつけておく次第である。
9/4(火) 駿府→成田
 飛行機は明日の午後の便なので,当日自宅を出発しても余裕で着けそうなものだが,神さんもワシも久々の海外旅行なので,パッキングや移動の時間が楽になるよう京成成田駅近くのビジネスホテルに前泊することに。新幹線と成田エクスプレスを使って昼過ぎ早めに到着したので,成田山新勝寺を参詣,旅の安全を祈願する。日本食が恋しくなった時のために,200円の割れ煎餅を買っておく。しかし日本は暑い。9月に入っても残暑厳しき折,皆様いかがお過ごしでしょうか。ワシらは既に成田山往復でバテております。
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9/5(水) 成田→ロンドン
 12時間の機内ブロイラー状態を経て,無事ロンドン・ヒースロー空港に到着。British Airwaysに乗ったのは初めてであるが,まぁ特に良くも悪くもなし。つーか,エコノミーを選んでおいてサービス云々する資格なぞない。
 JTBの方の先導でホテルまで送り届けてもらう道中,眠くて仕方なし。ここで寝ると時差ボケが治らないぞ~という脅しを受けたので,チェックイン後すぐに眠気覚ましのハイドパーク散策するもさして効果なし。早々に寝る。
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9/6(木) ロンドン
 本日は明日の湖水地方オプショナルツアーの手続きをHISロンドン支店で行う以外の用事は特になし。地下鉄への乗り方もよく分からないので,マーブルアーチからピカデリーサーカスまでのこのこ歩き,三越ロンドン支店を覗いてからHISへ。尋ねるついでに,バッキンガム宮殿の衛兵交代が本日行われるかどうかを確認したところ,やっているとのことで,そのまま宮殿前へ。あのコロンボ警部も見学に励んだ交代の儀式を堪能する。終盤はほとんど大衆向けサービスのコンサートになっていた。観光で稼ぐのにも官民挙げての協力が必要なのだな~。
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 その後,ナショナルギャラリーでターナーの機関車の本物を見る。
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 これが山下達郎の曲なったのかと感慨深い。しかし言われないと機関車を描いたとはわからんぐらいボケボケ。若いころのターナーの絵も展示してあるが,こちらは写実的なかっきりした描写の,悪く言えば特徴に欠ける絵を描いていたことを知る。年と共に手を抜くことを覚えたらしい。ワシも早くそういう境地に達したいものである。
 あまりにでかい美術館なので,1/4程度をさっと眺めて早々に帰還。
 ホテルでサービスについてきたアフタヌーンティで夕飯。めちゃくちゃ量の多いお菓子を全部食ってしまって,神さんと二人でうーうーいう羽目に。痛む足はサロンパスで養生しつつ就寝。
9/7(金) ロンドン→オクセンホルム→ロンドン
 朝から晩までピーターラビットとどっかの詩人(よく知らん)で有名な湖水地方で観光。つーても,ロンドン・ユーストン駅からオクセンホルムへの往復で5時間以上を費やしたから,半分近くはヴァージン特急の旅を楽しむ(?)旅となる。
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 現在,湖水地方に定住している日本人ガイドの方はお一人だけだそーで,その方の案内でピーターラビットの作者が地上げしまくって自然のまま放置してある湖やら森やらシダやらをじっくり見物する。最後は自作(?)のロケットジェットエンジン付きボートと共に沈んだ湖(どこだっけ?)でお別れ。ナショナルトラストってのは森ビルみたいなもんなんだと理解。
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 移動が続き,疲労困憊して22時ごろホテル到着。早々に寝る。
9/8(土) ロンドン
 前日の強行軍に懲りて,ゆるゆると大英博物館を見学しようということに。その前にビッグベンとウェストミンスター寺院を見学。ニュートン,マクスウェル,グリーンの墓石があって感動。肖りたい肖りたい(無理)。
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 肝心の大英博物館に到着する前に結構疲労する(学習しない夫婦だ)。
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ナショナルギャラリー同様,こちらもめちゃくちゃでかいので,見たいものをさっと駆け抜けるように切り上げる・・・が,何だかんだで三時間以上はいたような。かわいいチェスと,結構美人さんのミイラの現物が見れたのでよしとしよう。
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 しかし,イギリスくんだりまで来て星野之宣の漫画を買うことになるとはなぁ。2010年にビッグコミックで連載された作品の英訳,結構面白く,時差ボケが治らないままやたら早起きしてしまった朝の時間に一気に読んでしまった。
 結局,ウロウロしたせいで本日も足の痛み収まらず,神さん共々サロンパスくさい足の裏を形成することに。
9/9(日) ロンドン
 実質的に本日が最終日。ちょうどパラリンピックの閉会日に当たるらしく,観光地はどこもやたらめったら混んでいたようだ。ワシらはビッグベンとタワーブリッジを外目で見つつ,ロンドン塔へ。
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ローマ時代からの建て増し建て増しで形成された城だそうで,イギリス王室御用達の監獄として随分活用されたようである。古いものを大事に使うことは好ましい。日本のお飾り・天皇家と違って,イギリス王家はちゃんと権力闘争をしてきたのであるな。ガラス球にしか見えないでかいダイヤモンドをあしらった王冠も見れて結構面白かった。フィッシュアンドチップスもロンドン塔のレストランで食えて満足。ローストビーフなんぞ食わんでもいいと思った(神さんがどう思っているかは知らんが)。
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 午後からは紅茶で有名な小ぶりなデパート(名前は忘れた)と,ハロッズというでかいデパートでのショッピングにお付き合い。自分に興味のない買い物はとことん疲れるものだということを痛感。
 本日も結構歩いてしまって疲労回復ならず,早々に寝る。
9/10(月) ロンドン発
 朝一にチェックアウトを済ませてヒースロー空港へ。精算の際,いきなりルームチャージとアフタヌーンティーの料金が入っていたので文句を言ったらあっさり取り下げ。悪気はないらしいが,いちいち疲れる。
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 やたらにデカい空港5番ターミナル,Cゲートはシャトルで移動というのもスケールがでかい。本来なら成田空港もこのぐらいのでかさを誇るはずだったのだが,ボタンのかけ違いで,地元住民にも日本国民にとっても不幸なことになっている。このでかい空港がロンドン中心部から地下鉄一本で来られるところにあるってのが羨ましくて仕方ない。羽田はもう拡張も無理そうだしなぁ。まぁアジアのハブは仁川に譲るとしよう。
 ヒースローでは持ち金を使いつくし,クレジットカードの暗証番号も忘れた神さんのために3万円の財布(中身より高いケース!)を買わされる。その他いろいろ見て回る。このショッピングへの情熱は大したものであると毎度関心。
 また12時間かけて痛むケツを宥めつつ,時差ボケ解消のため早々に寝る。