11/2(日) 掛川・晴

 まるで真夏のような気候。ただいま午後3時だが,Tシャツにトランクスという格好でちょうど良い気温である。天気図は昨日より「クジラの尾」型に太平洋高気圧が張り出したまま。さすがに秋なのでそれほど長続きはしないようだが,全く季節感覚が狂ってしまう。
 谷根千の新刊が出たようである。そろそろ定期購読しても良いかな。来週は2回も東京行きなので,その時に買ってこよう。
 だら日記+だらまんを読み続ける。うーん,前作と比べても「だらしな」からは遠ざかりつつあるなあ,と感じる。かくいう自分も自炊率が上がっており,同時にエンゲル係数も下がってしまって,生活は安定してきた。やはり,社会に出てあれこれもまれてストレスにさらされる二十台を越えて,ぼちぼち腹回りの脂肪だの自分の能力の限界だのと正面から向き合わざるを得なくなる三十路過ぎの人間は,生活の規律を取り戻すようになるのであるな,と実感する。
 さて,干しておいた布団と毛布を取り込まなきゃ。そしたら職場に行って一仕事である。

11/1(土) 大阪->掛川・曇

 Linux Conference 2003の会場からこれを書いている。まだまだ仕事の山は片づかず,おまけに査読まで舞い込む始末でどうしようもないが,鬱憤がたまる分は吐き出していかないと身が持たないので再開する。講演はどうだったかって? ま,それなりに(以下略)。
 GigabyteのGA-8IPE1000Pro2を購入し,Redhat9をインストールしてみる。なるほど,HTが効いてSMPマシンとして認識されているのは確認できた。しかし,予想通り肝心のCSA直結GbEは認識せず。再チャレンジすることになる。
 Googleでサーチしてみたら,同じ悩みを見つける。おお,タワリーシチ!と思うも,何の解決策にもならない。このあたりが,Linuxの弱点でもあり,ビジネス展開の強みでもある。「メーカーサポートがないと使い物になりませんよー」という売り文句に使えるからだ。で,銭のない庶民は自力で頑張って何とかするしかない。がんばんべー。
 ということで,Redhat10になるはずだったFedora Coreを試してみると,あっさりGbEを認識する。ちゃんとドライバも新しくなっていたようである。注文していたTurboLinuxでもばっちりでした。
 と,ばたばたやっているうちにIntelがCPUを値下げ(PC Watch)。おおっ,これを,これを待っていたのである。もっと下がらないかなあ,るん。
 産業界への貢献度で大学格付け(朝日新聞)。ネタ元は三菱総研のこれかな?
 こーゆーものが出るとまず真っ先に感情的な反論が出てくるが,それを通り越して冷静に見てみると,良いことが書いてある。評価基準に対する疑義も隠さず述べている点は素直に偉い!と認めざるを得ない。
 今回は対象分野と大学を絞っているので,あくまで試行段階ってことらしいが,いずれは全大学全学部に対して行われるのだろう。これは経産省の価値基準だが,文科省の基準とは当然ベクトルが違っている部分がある筈で,そのうちバトルでも勃発しないか(もうしているか?)という期待もある。
 まあしかし,この手の評価ってのは研究者個人の生き方の問題とはあまり関係がない。業績ゼロでは困るが,ある程度以上の仕事ができるように自分の嗜好や流行と折り合って生きていかねばならないのだから,一時的な評価で一喜一憂するよりも,自分の人生を豊かにするための方向を常に見定めて行けばよいのではないかな。ありきたりの結論だが,ま,そーゆーもんです。
 何かに対して,深く静かに絶望しているってことは,オトナになるとよくある。しかし,腹黒くなっているから,それを口に出して言ったりはしない。ましてそれが日常的につき合いのある人間に対してだったらなおさらである。適度にあしらいつつ,やり過ごすのが正しいあり方。最もそれは自分に対してもそうされている可能性だってあるわけだ。
 問題はそれを感じ取るセンサーがあるかどうか。感じ取ったからといって具体的に改善が出来るかどうかは不明だが,少なくとも精神的に,その事実に傷ついたり開き直ったりすることは出来る。それがなければお互い永遠にすれ違うだけである。離反するのも人生かな。
 何か,今日の日記はオヤジ臭いを通り越して老人臭が漂ってきそうな内容。自分に対して言っているので,他の人は気にしないように。
 うーむ,Producer 2003かあ。サンプルも見られる。こうやってビデオとPowerPoint資料をくっつける訳ね。納得。来年度,DVCを買ったら,BNCpack/MPIBNCpackの宣伝用に試してみよっと。
 祝,だらしな日記2発売。だらしな村もリニューアル。めでたい。これから新大阪に向かうので,通りすがりに見かけたら買って帰ろう。んでは,とりあえずこのへんで。
 で,帰って参りました。「やっぱりだらしな日記+だらしなマンション購入記」は,新大阪駅構内のブックストア談(検索して初めて文教堂グループであることが判ってびっくり)にて無事購入。しかしさー,書店内に在庫検索端末があって「だらしな」を検索しても出てこなかったぜ? なんで? ま,買えたのでよしとしよう。帰りの新幹線でずーっと読みふけっていました。んが,あの分厚さで上下2段組だから,「だらマン」部分しか読めませんでした。全部読んだらいずれレビューします。

10/20(月) 掛川・晴

 論文だのTutorialだの書類だのLC2003の資料だの父母懇談会だのと,これから10日間はとんでもないことになりそうなので,一息つくまでここの更新を休みます。ふぅ。しんど。
 はったらっくおっじさん,はったらくおっじさん・・・。

菅谷明子「未来を作る図書館 -ニューヨークからの報告-」岩波新書

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-00-430837-2, \700
 前著「メディア・リテラシー」に続いての第二弾。New York Public Libraryの先進的機能の紹介に留まらず,図書館関係者や実際の利用者へのインタビューがふんだんに盛り込まれており,近年の不況によって財政的に苦しい(Public LibraryではあるがNPO法人)という実情もちゃんと報告してある辺り,何事も過不足なく調査する著者の誠実さが際立つ。
 利用者の望む「本」を無料で貸し出すだけではなく,利用者の望む「情報」を,書籍やThe Internetを介して提供する,という先進的機能は,日本でも浦安市立図書館が実践していることで知られつつあるが,まだまだ全国の行政の認識は甘く,経験を積んだ司書も足りない現状では,そう簡単に普及するとは思えない。しかし,本書で示された「知のインフラ」としての機能は,間違いなくこれから必須のものとなるだろう。
 The Internetが飽和状態にある今,Googleを検索すれば望みのものは何でも見つかる,という夢物語は胡散霧消し,無数の二次的情報の中から信頼のおける数少ない「情報」を求めるリテラシーが求められるようになった。そして,結局,未だに信頼の置ける情報源は,人間である著者が情報をまとめ上げ,人間である編集者が意見を述べて改良した「紙の本」であることが多い。そしてまた,あまたの本から,利用者の望む情報をすくい上げる手助けは,人間である司書に頼る他ないのである。
 図書館よ永遠なれ,と,本書読了後には願わずにはいられない。ああ,著者のマジメさに引きずられて,わしの文までマジメになってしまった。

10/18(土) 掛川・曇時々雨

 ○○行列の論文,大師匠と電話会談を行い,まずは周囲の意見を聞いてから投稿することにする。こと「論文を量産する(という量ではないが)」ということに関しては,大師匠とわしとではπ(radian)意見が異なる。以前にも書いた通り,大師匠はPublish or Perishを卑下する流れを受けており,わしも内心はそうなのだが,長いものには巻かれたい欲望もあって,こういう時には対立することになっている。ま,以前ちと悶着のあった内容であるだけに,大師匠も慎重になるのは致し方ない。わたしゃ「載ればラッキー」と考えているので,このお気楽な態度がまた気にくわないのであろう。
 おやまあ,昨日Threadの話題を扱ったら,後藤さんの記事(PC Watch)が。そうかあ,CPUメーカは一斉にSMT化するのか。またアルファベットのabbreviationが増加するのであるなあ。
 わしが使っているGMPは,ここに挙がった例外を除けばThread safeではある。わしのBNCpackも,大概は引数の精度を貰ってmpf_init2しているから,そのままThread safeを言っていいだろう。となれば,あとは実行効率が問題となる。・・・むむむ,これは実験せねばなるまいぞ。
 早速,日本一の接客態度を目指しながら未だ発展途上の店に行って,CSA直結Intel GbEをサポートしているGA-8IPE1000Pro2の値段を調べる。うーむ,これなら何とかなるな・・・。早速,週明けにでも一台でっち上げて調べてみようっと。
 学生さんから下らない質問が来る。
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ところで質問なのですが、
C:\DOS
C:\RUN
RUN:\DOS:\RUN
とは何を意味するのでしょうか
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以下回答。
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 あまりにもくだらなそうなネタなので調べてみました。Tシャツもあるんですな。
 ザ・シンプソンズにもこれを着用した人物が登場したみたい。
 解説はここを参照。そーゆー歌がアチラさんにはあるんでしょうね。
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