[進捗報告] LAPACK 3.6.0 Released and how to install

LAPACK 3.6.0が出たので早速試す。今まで別パッケージだったCBLASが同梱されているので,ソースからコンパイルした素のLAPACK/BLASを使いたい場合は重宝しそう。

 以下インストール方法 with gfortran & gcc or ifort & icc on Linux

1. lapack-3.6.0.tgzをダウンロードして適当なディレクトリに置く
2. 解凍 -> lapack-3.6.0ディレクトリ生成 -> lapack-3.6.0へ移動(以下,カレントディレクトリを./と表記)
3. ./INSTALL/make.inc.gfortran (gfortran & gcc用) or make.inc.ifort (ifort & icc用)を./make.incにコピー
4. cd BLAS/SRC; make でBLASコンパイル -> librefblas.a生成
5. cd ../../; cd SRC; make でLAPACKコンパイル -> liblapack.a生成
6. cd ../; cd TESTING; make でLAPACKテスト -> libtmglib.a生成
7. cd CBLAS; make でCBLASコンパイル -> libcblas.a生成
8. cd ../../; makeLAPACKEコンパイル -> liblapacke.a生成

 ちなみに,5と6は./でmakeでもO.K.

 gfortranの場合,TESTINGのコンパイル時にetime関数がないとうエラーが出る。その時にはmake.incで”TIMER = NONE”を指定しておく。副作用として時間計測はできなくなる。

11/15(日) 駿府・?

 昨日は雨がそぼ降る日だったが,本日午前中まで続くらしい。

 ニュースサイトではフランスのパリで起きたISによる連続テロの報道で持ちきりだが,テロの土壌となった,移民に対する差別的待遇が続くようではしばらくごたつくこと間違いない。とはいえ,ナントの勅令が出た国だし,そのうちどこかでムスリムとクリスチャンとの現代的ナントの勅令っぽいものが熟成されてくるのかなとも思う。ごたごたを恐れて少子高齢化の止まらない滅亡的状況の日本よりは活力が維持されているのは正直羨ましい。テロが起こらずスムーズな移民導入策ってないもんなのかな。

 うちの部署では本年度一気に3人,次年度以降も2人の定年退職者が出るので今後のカリキュラム維持がめんどくさいことになってきている。とりあえず話し合いの結果,次年度はワシともうお一人で1コマ+α分の負担増加で収めることになったが,その先は更に面倒でカリキュラム自体の変更も織り込んだ予定をこれから決めることになる。メンドクサイことこの上ないが,新人の方が入ってこその活力維持策,フランスじゃないけどゴタゴタも一興・・・と割り切っていきたいところ。

 神さんに付き合って夕方うとうとしてたらぐっすり寝込んでしまって起きたらまだ午後11時。その後眠れず(神さんは余裕で就寝中。タフだ),つらつら次年度の新規担当講義のことを考えている。後期だからまだ時間はあるんだけど,シラバス執筆は11月中に〆切だから内容の粗筋は決めておかないといかんのである。つーことで多倍長数値計算をやろうと思って色々調べているのだが,統合的にQD, MPFR/GMPを扱えてパフォーマンスにも優れ,OpenMPもスカスカ動くFreeで使いやすいWindowsでも動作可能な多倍長数値計算環境って全然ない,皆目ない,まぁないからこそワシな自分で書いている訳だが,この時代にワシ流儀のアセンブラコードみたいなANSI Cオンリーなプログラミングをやらせるのもど―かなと思い,せめてC++でと思っているのだが,BoostはQDが入ってないし,MPACKが一番理想的だし当然紹介するんだけど内部まで踏み込んで解説するとマニアックすぎるし,exflibだとユーザ数が少ないし,表層的に全体を眺めるためにはQDのC++クラスとMPFR++を使うのが楽なのかなと。Pythonのgmpyを使うのも現代的なのかもしれんが,QDとGMPのlow level解説は外せないから,あまり抽象度が高い便利すぎるツールよりかは個人的に好ましいと思うのであります。
 学部の講義は少なからず講師の個人的好みが反映されるのは致し方ないし,そういうコダワリの集積が現代技術の土台だからある程度は許容されるとしても,できうる限り現代的でスタンダードなものを提示する努力は必要と考えている。・・・ま,多倍長計算がスタンダードなものかという議論はありそうだけど,こんだけ使う人が増えたんだからボチボチよろしかろうて。

 ぷちめれを立ち上げるほどじゃないけど,吉村昭の「戦艦武蔵ノート」(岩波現代文庫)から気に入った記述があったので以下抜粋。(P.236 – 237)

 「(注:小説「戦艦武蔵」を書きあげた直後)その頃,長崎放送から,数年前,「武蔵」の建造を中心としたルポルタージュの放送テープが残っているが,きいてみてはどうか・・・・・・という話が,同局の川尻氏というひとからあった。
 (中略)
  ただその中で,元技師の某氏の言葉が私の神経を刺した。その人は,
 「「武蔵」は,平和をねがって建造されたもので,この巨艦さえあればアメリカも手は出せないだろうなと思っていた。いわば私は,平和のために「武蔵」建造に従事したのです」と言う。
 馬鹿を言うな,と思った。「武蔵」は,純然たる兵器である。多くの人々を艦船とともに巨大な砲艦で飛散させようという目的でつくられた殺戮の具である。それを「平和のために」というのは,現在の時点に立った考え方で,こうした浅薄な妄言が戦争の実態をぼやかし,戦争のもつ残酷さを薄めてさせてしまっているのである。核兵器保有が平和のため・・・・・・という大国の愚劣な言葉とまったく同一で,私は不快感を通りこして憤りをおぼえた。」

 吉村昭らしい意見である。

 寝る。

 

[進捗報告] 最終章プログラム開発完了

 Gauss-Legendre積分公式の導出(DGESY関数使用),積分方程式の離散化とDerivative-free解法の実装(DGETRF & DGETRS関数使用),ついでにOpenMP並列化も行って高速になることも確認したのでとりあえずこれにてプログラム開発は終了。

 文章はまだ7割方しか埋まってないが,まぁベンチマーク結果を入れてとりあえず明日中には上がりそう。固有値計算+連立一次方程式+OpenMP並列化と3拍子揃ってまとめられたのでなんとか安心できそう。

 つーことで,残りは頭からの見直しをしつつ

  • Windows環境でコンパイル(Windows用Intel C++どっかに落ちてない?)するための解説
  • 索引づくり

かなぁ。MacOS Xは無視する(メンドクサイ)。

[進展報告] 最終章執筆開始

 前段階の部分を書いてみたが,実際計算してみないとこの先が困る。ので,いくつか例題を参照しながら実装しつつ進むことにする。

10/25(日) 駿府・晴

 秋深し,朝晩はぐっと冷え,日の当たる昼間は一気に気温上昇。我が家のリビングは日の高い夏の間は日陰になるのだが,日が落ちて冬になるとダイレクトに日光を浴びることができる。親切設計なのか偶然なのかは分からないのだが,まぁ合理的な作りにはなっている。なってはいるのだが,今ぐらいの陽気だとまだちと暑いところに日がさしてくるから,余計に熱くなるという次第。まぁ薄暗い自室に籠ればいいんだけどね。

 つーことで,暫く日記を書いてなかったのでボチボチ再開。「LAPACK入門(仮)」の進展報告と交互に書いていきたいのだが,色々書けないことが増えてきて真に困るのである。だいたいSNSの発達と共にblog更新情報は瞬く間に世界に拡散,あっという間に身近な方々に内容が伝わってしまうのだから始末が悪い。ここの更新をTwitterとFacebookに連携させなきゃ多少は遅くなるのかもしれんが,まぁ大した違いはない。愚痴っぽいことを書くのも気を使うので,まぁそれだけ責任ある立場になってきたなぁという感慨もありつつも,メンドくせぇなぁというのが正直な感想なのである。それもこれも○○が仕事しないからと言っていたら,その○○が続々と○○しつつあるのでそちらが担っていた業務がこっちになだれ込んできたからである。ああ使えねぇ○○だなあと以前は愚痴っていられたのだが,いなくなってしまうとそれなりに面倒なことをしていたのだなとつくづく感じる。散々批判してすいません。でも○○に見合う活躍をされていたかどうかは(以下文字数が長くなりすぎるのでカット)。

 まぁともかく仕事がらみのことを詳らかにはできないので,言っていいことのみを無難に報告するだけになりがちな日記なんぞ書いていてもストレスの海になるので久しく遠ざかっていた訳だが,書かないとそれはそれでストレスの青い山脈になる訳で,山脈よりは海の方がマシということで久しぶりに日記を書いているという次第である。毎日続くとは思えないのでまぁできる範囲で,ということで。もともと「うだうだ」書くだけのシロモノなので,ペース配分も中身も好きに決めさせて頂くのである。

 そういえばここの更新をサボっている間も研究室のページはそこそこ書いていたりする。エゴサーチするとここよりそっちのほうがトップに出るのでありがたいやら寂しいやら。こっちもテコ入れしておかんと老後の楽しみが減るぞよ。

 さて,久々に更新しようとしたのは,マシン環境を変えようと決意したことを書きつけておきたいと思ったからなのである。今の職場も自宅の自室も,マイデスクは
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ということになっている。デカいディスプレイを前に仕事している訳だが,これを止めて,ノートPCメインの環境にしてしまうということなのである。年も年だしディスプレイはデカいにこしたことはないのだが,最近のデカいノートPCだと17インチフルハイビジョンってのもあるようだし,メールやTwitterのチェックは傍らのスマホやタブレットで済む時代,全部をデスクトップで行う必要もなかろうということなのである。つか,特に自宅だと邪魔なのよねぇ。狭くなっちゃったし。

 かてて加えて,最近は「考える」仕事をきちんとしていきたいという欲求が増えているので,そのためには常にディスプレイを前にしておくのも窮屈だという事情もある。逐一入ってくる情報を遮断してぐりぐり下書きをこねくり回したい訳である。まぁSurface Proとかでスタイラス使ってぐりぐりやる手もあるんだけど下書き用の裏紙はいっぱいあるので,それを使い切るまではボールペンでインクと戯れようということである。

 つーことでドイツに出かけた時に前払い用に費やした夏のボーナスを使ってまず自宅の環境をノートPC化し,しかるのちに次年度早々に研究室のデスクも同様のシロモノにしようと画策しているのである。さてどーなりますやら。

 という計画を妄想するようになったのも懸案だった論文投稿完了して安心したからだな。通るかどうかは査読者のみ知る訳だが,今回はどーかなぁ~とワシも判断がつかない。AcceptにしろRejectにしろ今年中に決着がつけばいいんだけど。

 久々だと長くなるのでこの辺で。次の更新はいつにやりますやら~。