筒井康隆「小説のゆくえ」中央公論新社

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-12-003382-1, \1800
 岩波講座に連載していた文学論から,断筆宣言解除に至るまでの書簡や断章,同業者の単行本の推薦文, 三島賞・谷崎賞選評,作家の評論や解説,自作のあとがき,日常の食事や筒井家に関するエッセイ,演劇論めいたエッセイを全て納めた,332ページの分厚い単行本。装丁があまりにチープで素人臭くて目立たないものであったため,書店で平積みになっていなければ絶対に見逃していた。題字は著者本人によるものだが,装丁したのは中央公論新社デザイン室となっている。もちっと目立たせても良かったんじゃないか。
 それぞれのパートはそれなりに読み応えがあって,この分厚さで1800円はお買い得。特に断筆に関する経緯が全部まとまっているところは資料性が高くてありがたい。それだけに装丁の地味さはちと残念。文庫化される時には改善されるだろうことを期待したい。

8/14(木) 掛川・曇後雨

 もう書き飽きるぐらいの曇天。涼し過ぎて,昨日はあれほどうるさかった蝉の声も全く聞こえない。全滅したか? このシチュエーション,まるで「沈黙の春」である。
 本日の日記は,まずMovable Typeを使ってWeblogにしてから,従来のページにCopy & Paste してアップする,という形態を取っている。昨夜,集中してCSSとindex.htmlを修正しまくったので,可読性は上がったと思う。
 が,編集画面が良くないんだこれが。何せ,単なるTextareaであるから,編集機能はお世辞にも良いとは言えない。また,編集画面用のCSSのせいだろうけど,Fontがやたらに小さい。そりゃあさぁ,Alphabetの簡単な字形しか使わない文化圏ならこれで事足りるんだろうけど,こちとら漢字満載の中国文化圏だぜぇ。ほら,「圏」の文字が正しいかどうか,もう判断できなくなっちまった。「園」と区別がつかないっつーの! そろそろ老眼入り始めの年寄りには辛いぞこれは。また修正箇所が増えちまうなあ。
 というわけで修正しました。font-sizeを11px->13pxへ。まだ小さいよな。14pxにして・・・お,これならおっけ。
 ついでに,Google APIも使えるようにする。試しに,数値計算関係の言葉で検索をかけた結果を左に示しておく。なかなか便利である。
 もう昼飯の時間だというのに,クーラーいらずの気温。さーていっちょ腹ごなしの運動をしてくるかぁ。
 exCampus.orgというサイトを知る。そーいや本が出ていたような。良くできたシステムのようで,中核部分はフリーなもので固めている。うーん,しかしこれをちゃんと運用させようとすると,教材を蓄積させるまでが一苦労だ。少なくとも一度は全講義を通しで行い,それをStreaming Serverに貯めておかなければ,コンテンツとしては中途半端なものになる。
 カリキュラムが数年単位で変更されるご時世であるから,現在は開講していないものをreferenceとして貯めておくだけでも役に立ちそうである。むー,時間があれば取り組んでみたいなあ。

平田大治「Movable Typeで今すぐできるウェブログ入門」インプレス

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-8443-1812-8, \1800
 このWeblogを作るにあたり,参照させて貰った本。Movable Typeの日本語化にも携わった著者だけあって,内容の的確さはさすが。記述も分かりやすく,すぐにインストールできる。最も,日本語化パッケージは本書の内容から既に変更がなされており,Patchを当てる必要はなくなっている。
 まだ全部の機能を触った訳ではないのだが,カスタマイズについての記述もあって,これからも暫くお世話になりそうである。価格1800円というのは結構お買い得ではないかと思います。はい。

8/13(水) 掛川・曇

 丑三つ時に起き出してこれを書いている。天気は・・・まだ分からず。
 朝7時,再度起床。やけくそのように蝉が鳴いているが,曇天。
 Intelは予定通りPrescott core CPUを本年度10月以降に投入してくるようである,という後藤さんの記事(PC Watch)。うーん,Celeron系列がFSB 533MHzに底上げされるとなると,恐らくはNew P4投入時に投げ売り状態になるであろう現FSB533 P4を購入するという手もありになるな。現に,今年使ってきたPC ClusterはP3 + CeleronというHeteroっぽい構成であるが,最初に購入したP3に,後から安売りしていたCeleronマシンを追加して出来上がったものである。Clock数は同じにしてあるから,まあ旧世代P3をCeleronとして購入したってことになる。これと同じ芸当が,どうやら来年ぐらいまでは可能になるようだ。
 しかし,Desktop CPUのloadmapを見ると,同時にPrescott coreのCeleronも登場してくるようだから,長く使う(5年程度)ことを考えれば,最低でもNorthwood core + HTのP4は必要だよなあ。PCI Expressなんてどーでもいいんだし。
 どのみち,Prescott 初登場となる10月が一つのTurning pointとなる。CPU価格調査をまめにチェックせねば。
 高知工科大学(ここまで来たらもう名前を明かしてもいいやね)からのワケワカアクセス,日付が変わってからぱったりと止む。むー,何だったんだろう。・・・と思ったら大学のWebサーバ自体が反応しなくなっている。止まった原因はこれか?
 そーいや,Hairer & WannerがHenrici Prizeを受賞というニュースがあったな(NA Digest)。今まで貰ってなかったのが不思議。これでSpringerが「Henrici賞受賞!」と見出しを出して彼等の翻訳本をバンバン宣伝してくれればと願いたいが,Henriciの日本での知名度が低すぎてダメかしらね?
 ボチボチ仕事環境はNote PCに一本化しようかと思案中。前の職場ではThink PAD 535(B5 Subnote)を愛用していたが,バッテリがショボイのと,Desktopに比べてCPU ClockやHDD容量が少ないので,静岡に来てからは職場と自宅でそれぞれDesktopマシンを使うようになっていた。
 しかし,昨年,学生用マシンだった東芝のDynabookを購入して使ってみると,そのどちらも改善されているばかりか,液晶も格段に見やすくなっている。Desktopマシンのファンの音が気になりだしたこともあり,メインで使うマシンはNote PCでいいか,その方が机もすっきりするし,仕事用のファイルを入れたまんま持ち運びも出来るし,と思い始めたのである。今のDesktop環境はそのままにして,ファイルサーバとして壊れるまで利用すれば良いのである。
 とはいえ,最近はやりのテカテカガラスを使ったものは好きになれないし,久々にStick pointに戻りたいこともあるし,何よりHotspotを利用したいと思い始めた上に,今回出かけたSWoPP2003では無線LAN環境が整えられていて,有線でしか利用できないDynabookで悔しい思いをしたのである。小金(大金でないところがミジメ)もあるし,いっちょ,あの輪島塗を彷彿とさせる黒い筐体に戻ってみるかなあ,と現実逃避がてら,IBMのショッピングページを漁る。
 うーむ,GbEは時代の趨勢だから外す訳にはいかないし,Centrinoマークは自慢するために不可欠,メモリは当然1GB以上で,時代はもうXP Proだよなあ,A4サイズなんてどでかいマシンは持ち歩きには不便・・・等と,望みのスペックを並べていくと,そこに到達するには最低でも25万以上かかるようだ。どうしようかなあ・・・と悩んでいる時間が一番楽しいからこれでいいのだ。次のボーナス時までこの楽しさを味わうことにしよう。・・・しまった,今年は車検だった(泣)。
 毎年恒例,お盆の帰省ラッシュが始まったようだが,わしは無関係。一人パコパコdisplayに向かうのみ。オトナの日常ってのはこんなもんさ。
 Weblogを導入してみた。まだお仕着せのCSSを使っており,しかも欧米系のものだからイマイチ。しかし,これは楽チンですな。書き直しも楽だし。
 月末までそのまま使ってみて,大丈夫なようならそのまま公開しようっと。
 今日はは随分と涼しい。夕方になってからは,居間のクーラーを止めてしまった。過ごしやすくて良いが,雨までぱらついてくるこたぁないじゃないか。