July 31, 2004

7/31(土) 青森・晴

 青森に来ている。トーホグに来れば少しは涼しいかと思ったらとんでもない,昨日より真夏日が続いている。今日も35℃を超えるという予報を聞き,早くもメゲる。

aomori.JPG

 ねぶた祭りの準備が進んでいるようで,歩道のあちこちに足場が組んである。こちとらは前夜祭の直前に遁走する予定であるが,祭り当日はさぞかし暑い夏になるんだろうなあ。

 というわけで,講演終了。内容が大多数の方々と違うのでずいぶん浮いていたが,まあこういう存在もあっていいでしょ。こちらの勉強も兼ねて,当分の間は参加させて頂くことにしよう。

 それにしても暑かった。ここはほんとにトーホグか?札幌に移動できれば少しはマシになるのかなあ・・・いやなって欲しいぞ,全く。

Posted by tkouya at 06:13 PM

July 27, 2004

7/27(火) 掛川・晴

 いろいろあった一日だったが,「中島らも逝去」(日経新聞)のニュースが飛び込んできて,全ての出来事が吹き飛んでしまった。享年52歳。

 合掌。

Posted by tkouya at 10:18 PM

July 24, 2004

7/24(土) 掛川・曇

 それなりに暑かったが,雲が太陽を隠している時間が長かったせいか,猛暑という程ではなかったな。第一回目のOpen Campusにいらした方々は,お疲れ様でした。今回は情報システム学科だけで15研究室が公開されていたから,全部お見せすることなぞ出来ず,ワシの所も10分程度の解説を3回行っただけで一日が終わってしまった。ちょっと物足りないので,解説用資料とビデオ画像をProducerでまとめてe-Learning教材まで作ってしまった。来年にはもっと見栄えするデモを作らねばいかんなあ。

 Open Campus終了後,細胞シミュレーションの資料を読み,数式をまとめる作業を行う。大まかな計算は8月一杯には終了させておかねば,10月のODE研究集会に間に合わぬので,下準備に着手したのである。
 一通りまとめ終わったところで,ふと,「数理モデルとのつき合い方」というタイトルを思いつく。ここでも取り上げた「やぶにらみ科学論」に,地球温暖化への疑問が呈せられていたこと,「力学系入門」にLotka-Volterraモデルの考察を行った章の最後に環境破壊への警告めいた文があるのを見つけたこと,有明海の生態系シミュレーションが応用数理に掲載されていたこと,そして近頃ワシのWeblogを通じて「沈黙の春」へのアクセスが急増したこと,これら全てが「ねばり強い懐疑的相対主義」によって関連付けられそうだというヒラメキがあったのである。ちょっと調べてササッとまとめてみるとする。出来なかったらすいません。

Posted by tkouya at 09:52 PM

July 22, 2004

7/22(木) 掛川・曇

 酷暑の名古屋と東京に挟まれた地ゆえ,静岡もアッツイのであろうと思われているが,日中はともかく,朝晩はかなり涼しく過ごしやすい。浜松や静岡のような大都市ではないからね。夜,うかつにクーラーを付けっぱなしにして寝てしまうと,ものごっつ冷えてしまうこともある。

 ぱっつんぱっつんの日々が続く。今日は午前午後とも予定あり。明日は試験監督。明後日はOpen Campus。次週は試験と採点と監督とSWoPP。それが終われば一段落つくハズである。2回目のOpen Campusが終われば学内閉鎖となるので,市立図書館通いでもする予定。うろうろしていないと調子が悪くなるからね。

 では行って参ります。

 ただいま。何か今日は一日中,人様のソースを眺めていたような気がする。ま,義理は果たしたので,明日からは自分の仕事に邁進しよう。

Posted by tkouya at 11:59 PM

July 18, 2004

鷲田小彌太「学者の値打ち」ちくま新書

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-480-06180-0, \720

 タイトルや内容よりも著者に興味があったので買ったようなもんである。よくもまああれだけ旺盛に著作を,しかもかなり売れるものを書けるなあと感心していた所だったのである。まだ若いんだろうなと思っていたら,著者紹介を見て還暦を超えていることを知る。うーむ,光陰矢の如し。ってこっちも年を食っているんだけどさ。
 内容は著者の知る限りの人文系の学者・ジャーナリスト・編集者・在野の研究者を取り上げて,その仕事を論評するというもの。各章の最後に,「研究者として」「教育者として」「人格」「業績」の4項目をA~Dまでの4段階評価付けして,「学者総合として」の評価を算出(?)している表を添付してある。ワシは論評されている人たちの著作も業績も全然知らないので,その評価の確かさを云々する立場にはない。が,そういう評価を下すなら,もうちっと各項目の評価の根拠を詳しく書いてほしかったなとは感じる。でもまあ,それをやっちゃうとあまりにも定型的な内容になってしまうから,著者としては書いていてもつまらなく思うかもしれないなあ。
 まえがきに「理系の学者を評価する能力は,私にはない」(P.12)とある通り,今西錦司以外の自然科学系・工学系の研究者は取り上げられていない。しかし,本書で指摘されていることは専門的なことは除くと殆ど常識論なので,「学者の値打ち」を判断する指標としては理系文系問わず,結構使えるものが多い。逆にワシなんぞが読むと「当たり前」のことが多くて,ちょっと退屈である。
 むしろ,知の大衆化が進んで学問がどんどんビジネス化しているという状況分析に対して,うーんなるほどと感心させられる。還暦過ぎてちゃんと流動化する現在に目を向けているあたり,さすが多産「だけ」の人ではないのである。

Posted by tkouya at 08:59 AM

July 17, 2004

7/17(土) 掛川->東京->掛川

 ○大にて資料を入手させて頂いた後,神保町で新刊本を物色。新宿西口駅の前~♪にてイマドキ200万画素デジカメ(Nikon CoolPix2200)を¥19800にて購入。いーんだこれで。ちなみにSDカードなしでも14Mのメモリが内蔵されているので実用上は純粋に本体と単三電池二本だけでバッチリ使える。
 
 帰宅後,早速試写する。↓こんな感じ。

cf-r3.JPG

 ワシには200万画素で十分である。満足。

Posted by tkouya at 11:52 PM

July 15, 2004

7/15(木) 掛川・晴

 昨日はゼミコンパ。一人欠席したので教師含めて総勢18名の大所帯。4年生のテンションが高かったように思えるが,何が原因かは考えないことにしよう。

 来月下旬に開催予定のワークショップに参加できるかどうか,その近辺のスケジュールを問い合わせた結果がまとまった。もう皆さん二週間に渡って均等に忙しいようで,一番参加者が多くなる日程を選択できない。エアポケットか桁落ちのように参加者が激減する一日があるだけ。仕方がないので,幹事の都合と天の声に従って,宿の予約が取れた8/30, 31の両日に決定する。最近,痴呆が進みつつあるのか,予約電話を切った後で予約日をド忘れし(自分で指定したクセに),再度電話をかけて「いつ予約しましたっけ?」と先方に尋ねる始末。今度は会議室・・・というより和様の集会室しかない宿なので,座布団に座って講演を拝聴することになる。スクリーンもプロジェクタもOHPもないから,持っていけるものはこちらから担いで搬入しなければならない。今時,スクリーンぐらいおいてあるモンなんだけどなあ。有名温泉地の廉価公共宿だから仕方がないか。

 今日で長かった学生実験もおしまい。次年度は何しようかなあ・・・と目前に迫った数々の締め切りを逃避すべく,あれこれ思案する。flexibilityに富んだ環境を持つのも考え物である。あれもできるこれもできるで返って収拾がつかない。

 明日は静岡市。明後日は東京。うがーっ。

Posted by tkouya at 08:03 AM

July 12, 2004

7/12(月) 掛川・曇

 九州・四国・中国地方では梅雨明け宣言が出たようだが,東海地方はまだまだはっきりしない天候が続く模様。今日はどんよりしているが,暑さは一段落した。

 とりあえずNetPIPE(NPtcp) for Win32を公開する。へたくそ極まりない英語やソースであるが,オリジナルがGPLなんだから公開しないと寝覚めが悪いのよね。もっとsophisticateされたものを誰かが作ってくれることを希望する。ま,たたき台っつーことでひとつお目こぼしを。
 どーせ,近いうちにWin32のUDPプログラムをつくらにゃならん(らしい)のだから,Winsockプログラムの練習もできたし,ま,いいか。

 来月下旬開催予定のWorkshop参加者のスケジュール調整をする。大体お返事は頂けたが,一番近しい兄弟子とボスからの返事がまだ届かないので,兄弟子には直接電話する。あとはボスのみ。

 今週金曜日には進学説明会とやら。来週の土曜日はOpen Campusの第一回目。その次の週はSWoPP2004である。うー,夏休み目前にして怒涛のようなスケジュール。何とか乗り切らねば~。

 NetPIPEついでに,MP_Liteなるものを発見する。うーん,ワシみたいにごく限られたMPI関数しか使っていない輩にとっては,単なるMPI Wrapperとしても使えて通信性能も上がるのであれば言うことなしである。試してみる価値はありそう,だが,今は時間がない。メモだけここに書いておいて,来年早々には取り組んでみるとするか(有言不実行の可能性大だが)。

Posted by tkouya at 08:11 PM

NetPIPE(NPtcp) for Win32

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NetPIPE(NPtcp) for Win32
Original Version : NetPIPE 3.6.2 + getopt.c/getopt.h
Compiled with Visual C++ 6.0 by T.Kouya
Sources, Executable file, MD5 checksums
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*What's "NetPIPE-win32.zip" ?
The Microsoft Windows Versions of MPICH have special NetPIPE for MPI(C:\Program Files\MPICH\SDK\Examples\nt\netpipe). This NetPIPE programs can run with MPIs only and without raw TCP connections. The original NetPIPE 3.6.2 supports several protocols such as TCP and MPI. We need the NetPIPE with raw TCP connection to evaluate MPICH overhead on Win32 environment. From the information at NetPIPE site, a executable file for Windows NT had been distributed, but it cannot be downloaded now(July 12, 2004). So, we patched the sources of the lastest NetPIPE 3.6.2, included getopt.c/getopt.h to the project, and built our own executable file for Win32 environment. This zip file has all sources needed to build the Win32 binary. It has been published under GPL, because the original NetPIPE is also distributed under GPL.

* Caution
1. This project and patched sources are published under "GNU Public License". For detail, see http://www.gnu.org/licenses/gpl.html .
2. The executable and patched source files are WITHOUT ANY WARRANTY.
3. If you can sophisticate our sources or the original NetPIPE for current Win32 environment, we hope you to publish your sources under GPL.

* The simplest usage
@TCP server side: run "netpipe.exe" without any options.
@TCP client side: run "netpipe.exe" with "-h [IP address of the TCP server]."

 For detailed options, see "dox/README" file in NetPIPE.3.6.2.tar.gz.

Posted by tkouya at 07:43 PM

July 08, 2004

7/8(木) 掛川・曇

 朝から暑い暑い。昨夜は久々に日が変わるまでプログラムに没頭していたので,帰宅後急いで用意した炊飯器のスイッチを入れ忘れてメッコメシにしてしまうわ,目覚ましの電池は切れているのに気が付かないわ,もうさんざん(という程のことか)。

 何を作っていたかというと,NetPIPEのWin32版。一応anonymous FTPサイトへのリンクがあって,そこにNT版があるようなのだがアクセス出来なくなっている。仕方がないのでVC++6でコンパイルしようと,パッチパッチまたパッチとツギハギしまくっていたら,何とか動くところまでこぎ着けた。MPIch付属のものと比較するためになんとしてもNPtcpを動かしたかったのである。で,日が変わってしまったという次第。公開するにはあまりにも無惨なソースなので,こっそりうちの卒研だけで使うことにする。

 今年の一月末に査読した論文の再査読依頼が今頃になって届く。本文よりも分厚い解答書に仰け反る。こんなに気合いが入っていては,そりゃ遅れるよな。しかも二人の査読者の判定意見が真っ向から対立して,査読委員からの紹介事項も追加されてたようで,そりゃ分厚くなるわな。
 しかしよく読んでみると,判定意見は分かれたものの,応用性に関しては疑問符が付くが,基礎研究としては評価できるとしている点は全く一緒なのであった。・・・ああ,ワシも齢30半ばにして学者的ステレオタイプなものの見方が出来るようになったと感動する。
 再査読期限は来月上旬まで。ま,ワシの意見を変える必要はなさそうなので,折角追試した結果も添付して,札幌に帰省しているうちに送ってしまおう。

 突然,えらい人から来週金曜日のお仕事の依頼が来る。折しも別のお仕事も来て,てんやわんや。こうして,常日頃から「ワシより給料の高い奴が働かんでどーするよ,うらぁ」とうそぶく生意気な若手(この世界では)の鼻息が更に荒くなるのであった。あーめんどくさ。

 大阪と東京で開催される予定のMCA無償セミナーとやらの案内が届く。ちょうど日取りが空いていたので早速申し込み。やけに細かいチェックをするM$の担当者と3回メールのやりとりを行って申し込み終了。・・・なんだか今年はM$づいているなあ。来年度からはワシゃ単なるエセ数学教師になる予定なのにぃ。しかし,先行き不安のある身の上としては,スキルアップが図れるのであればそれにこしたことはない。体力のある内にあれこれ挑戦しておこうっと。

 などと書いていたら,本日の学生実験中,突然クーラーが故障する。せいぜい30平米しかない空間にP4マシンが15台も押し込んであるのに,学生さんと教師を含めて9名がひしめいている上,今年一番の暑さが追い打ちをかけて,物凄いことになる。幸い曇りがちの天候であったことと,風が強かったおかげで,窓とドアを全開にしてなんとかしのげた。修理が早く終わることを祈るのみ。罰が当たったか?

Posted by tkouya at 07:56 PM

July 06, 2004

7/6(火) 掛川・曇

 うー,むしむしどよどよ。シャツもべとべと。やーねー全く。

 いしかわじゅんさんのページで,「編集会議」の花田編集長が退任するというニュースを読む。で,最新号を本日読んでみたら退任の挨拶が。早速,定期購読を取り消すことにする。2001年4月号から4年目,よく頑張ったと言うべきか。お疲れさまです。

 Information誌に論文掲載。つっても,目次しか分かりませんがな。査読が(以下検閲削除)。投稿論文数が増えたせいか,今年からは隔月誌になったようだ。よきかな。

 卒研生がNetPIPEを使ってベンチマークを行った結果を持ってきたので,比較対照用にとcs-pccluster2にてGbEと100BASEのベンチマークをそれぞれ試してみる。・・・うーむ,100BASEはTCPもMPIもさしたるoverheadなしで約90Mbpsは出るのに,GbEと来たら,TCPが400Mbps, MPIが250Mbpsぐらいまでしか出ない。確かにMPIのoverheadはヒドイという話は前からあって,例えばこのレポート(PDF)によれば,折角Jumbo Frame化しても,MPIではoverheadのせいでMTUdefault値の時と殆ど変わらない性能になってしまうという。それならそれで,「MPIはやめて生のsocketを使いましょうぞ」というtcplibなんてのもある。にしてもね,Jumbo frame未対応のGbE SWを使っているせいもあろうが,ちょっとMPIが酷すぎる。もちっとベンチをとってみんべか。
 ちなみに,卒研生さんが頑張ってくれたおかげで,Realtek, Broadcom, Intel のGbEチップの性能評価もキチンと出た。結果は予想通りというか,値段の通りというか・・・こうまでハッキリと出るとはねぇ。高いモンは良くできているぞよ。

 SIAMに注文していたMolerの"Numerical computing with MATLAB"の新版が届く(PDFはこちらにある)。PageRankの説明なんかもあって,新しい話題を取り入れることも怠っていない一方,アルゴリズムの解説もしっかりあって,バランスの取れた良いテキストである。これでMATLABが安価であれば言うことなしなのだが。

 寝ます(久々だな)。

Posted by tkouya at 11:03 PM

July 05, 2004

7/5(月) 掛川・雨後曇

 朝方に強い雨があったが,その後はどんより。このまま明日になってしまうのかと思っていたら,夜半になって土砂降り。またぞろ東海道線を止めなければよいが。今週,来週とも東京行きなので,人事ではないのである。

 GSLは6月末に1.5へVer.up。CERNで配布しているWindowsバイナリ(VC6, VC71)もupdateされるのかしらん?

 ちまちまと投稿予定の論文草稿を弄くる。うーん,どうしようかなあ・・・。

Posted by tkouya at 11:37 PM

July 04, 2004

内田春菊「私たちは繁殖しているレッド」角川書店

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-04-344427-3, \590

 主人公である漫画家(春菊本人ではないことになっているらしい)が第三子を出産して育てる日常を描いたエッセイ風フィクション(ということになっているらしい)マンガ。
 いやー,あんなにいらやしくっていかがわしかった春菊マンガが,こんなに無害で日常的でフツーに読めるようになっちゃうとはなあ。こっちが老けたせいか,作者・・・じゃない主人公が親としてのキャリアを積んだせいか。まあ,両方なんだろうな。

 ところで,父親になるには「ちょんまげ」が必須の技なんだろうか・・・うーん,すいません,自信がありません(何の?)

Posted by tkouya at 08:21 PM