June 30, 2005

6/30(木) 浜松->掛川・晴

 この三日間,午前中は研究会,午後は職場でお仕事,夜は研究会,というハードな日程をこなした(禄に仕事してなかったくせに,という文句を言えるのはS大Y研の諸氏と,ドタキャンしなかった実行委員の方々のみである)。 本日も午前中で失礼しつつ,午後は実験を3コマ分こなした。

 SWoPP用のコードのデバッグ(どーやら派手なメモリリークがあるみたい)をする気力が尽きたので寝ます。

Posted by tkouya at 09:59 PM

June 25, 2005

竹宮惠子「平安情瑠璃物語」中公文庫

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-12-204528-2, \552

平安情瑠璃物語
竹宮 恵子
中央公論新社 (2005.6)
通常2~3日以内に発送します。

 最近は教育者として熱心に学生さんを指導しているためか,読み応えのある長さの作品をめったに描かなくなってしまったK子たんであるが,幸い,旧作が次々と文庫化されている。本書もその一つで,ブライトシリーズだけでは飽き足らないワシのようなファンにとってはありがたい。

 ワシは所謂24年組の熱心な読者ではない。少女マンガの入り口は70年代後半~80年代前半の「りぼん」だったので,最初の洗礼は乙女チック路線であり,有閑倶楽部開始前の一条ゆかりですら,ワシにとってはちょっと古めかしく感じられたのである。そんな人間であるから,いくら世評が高くても,絵柄が今風(当時の)ではないマンガを読む筈もなく,大島弓子は「サバタイム」で,K子たんは「紅にほふ」で,共に1990年代に入ってようやく初邂逅を遂げたのであった。

 そんな遅まきながらのK子たんファンなので,「天馬の血族」以降の絵が一番好みである。ちょっと古めかしいが,それが土俗的な凄みを感じさせ,現実から遊離しない雰囲気を醸し出すのに成功しており,「吾妻鏡」や本書のような歴史物を描くには最適である。

 それにしても,この物語の主題である主従関係の,なんとまぁ退廃的なことか。解説の村上知彦さんは「絵から発するオーラ」を感じたそうだが,ストーリーからもただならぬものを感じる。主人である廣信を抱く左中太は,性欲・愛欲に加えて,幼い頃に別れた母親の面影も主人に重ねている。人間の欲望を三つ巴にしているのだから,ものすごく重苦しい物語なのに,目が離せず一気読みしてしまった。

 お気楽なボーイズラブに飽き足らない向きにはお勧めである。

Posted by tkouya at 10:47 PM

June 23, 2005

6/23(木) 掛川・曇

 テンパっているのに,玄箱を買ってしまう。250GBのHDDを取り付けて早速動作させてみると・・・

Kuroutoshikou KURO-BOX/HG (IESHIGE) Linux/ppc 2.4.17_mvl21

KURO-BOX login: root
Password:
Linux (none) 2.4.17_mvl21 #24 2004年 10月 19日 火曜日 17:17:03 JST ppc unknown
root@KURO-BOX:~# date
Thu Jun 23 21:15:33 JST 2005
root@KURO-BOX:~# ls /etc
atalk group linkstation_release motd profile
(略)
ftpusers limits modules.conf printcap shells.conf

うーむ,噂通り,単なるPPC Linux boxである。さすがにこの方のようにhackしまくるつもりはなく,nfs/printer/sambaサーバになればいいかな,ぐらいの気持ちである。
 これ以上触ると仕事に差し支えるので,しばらく初期不良洗い出しがてら,単なるファイルサーバとして使ってみることにする。ところで"IESHIGE"って誰?

 某N大の数百万円Clusterをいそいそと弄くる(勿論,パンピーが出来うる範囲内で)。と,また一台止まっている。使う度にどれか一台おかしくなっているように思えるのだが気のせいだろうか。やっぱりあの小さい筐体に8台構成ってのは熱設計的に無理があるのかしらん。まあ,高価なマシンのことは,ワシみたいなモンにはよ―分かりません(川藤風に)。

 寝ます。

Posted by tkouya at 09:23 PM

June 22, 2005

6/22(水) 掛川・土砂降り後晴

 梅雨に対して「根性なし」などと悪口を叩いたためか,本日は一転して土砂降り。天竜川水系の水不足が懸念されていたが,これで一息つくか?

 某研究会のお仕事,一段落つく。トップページの書き換えを他人にお願いしなければならない(途中からそれもサボられた),CGIの運営もMLの配送(完全なspamツール)もやって頂けないので急遽当方のサーバで実施することになるなど,自分ではどーにもならない体制でやらなければならないことがストレスとなって,気持ちのいい仕事ではなかったが,それが終わってホッとしている。つくづく,自分で思い通りにならない仕事が嫌いなのであるなぁ。あとは自分の仕事を・・・なんだが,さーて,Blogに逃避しているようでは先が危ぶまれる。

 Gladmanさんの差分ファイルからVC.net用のGMP/MPFRバイナリを新しく作ってみた。うまくすればI君の卒研に使うことになるのだが,当人はそのテーマに関しては難色を示している。さてどーなる?

 へっ,Vine 3.1ではapt-getでLAMがインストールできるんだぁ。うーむ,でもメンドクサイので使わないな,しばらくは。MPICH2に乗り換えちゃったし,Windowsでも試したいしなぁ。そーいや,MPICH2-G2ってのはないのね。不思議。

 では行ってきます。

 ただいま。土砂降りは朝だけだった。やっぱり根性なしである。日中は太陽も出て,降った雨が一斉に水蒸気となり,不快指数を急上昇させる。最悪のシナリオである。そーゆー時に限って講義日だったりする。カビが生えそう。

 Pentium Dのベンチとしては一番早い。ま,想定通りといったところか。早く自分のライブラリでベンチしたいなー。今の予定だと,7月後半の暑い最中にCluster三昧ということになりそうである。

 UNIXの教材作成,最後の締めはWebプログラミング,CGIである。今時,UNIX使おうと思ったら大概サーバがらみなんだが,そうそうrootでなければ出来ない作業を教えることも出来ないから,まあPerlでCGIてのが無難な選択となる。PHPじゃぁ,UNIXでのプログラミングとは言えないしね。
 折角だから,CGI.pmもcgi-lib.plも使わず,生の$ENV{'QUERY_STRING'}を堪能してもらうことにする。日本語さえ使わないのなら,手動でsplitすればそこそこのものはすぐに作れる。これを最後の課題としよう。

 風呂入って寝ます。

Posted by tkouya at 10:24 PM

June 20, 2005

6/20(月) 掛川・?

 給料日一日前にして,まだ財布に700円も残っている。奇跡である。

 SWoPPもFITも講演日時が決まっているのにまだ一文字も予稿が書けていない。今週中に材料だけでも仕上がらなければ,講演キャンセルも考えねばならぬ。どうしよう・・・という状況になると,無性にBlogが書きたくなるのは困ったものである。でも書いちゃえ。

 前の職場の同僚であったC先生から,遅ればせの転任のお知らせが来る。岡山から江津へ移られたそうな。穴水→岡山→江津と,太平洋側に縁の無い転勤生活を送っておられる御仁である。裏日本転勤ルートなるものでも出来たのであろうか。若い奥さんをもらってしやわせなご家庭をお持ちのC先生であるから,全く同情する必要が無いのが救いである。しかしよくもまぁ,辺鄙なところばかりに短大を作るよなぁ。五所川原と穴水が二大ド田舎短大と言われていたが,江津はそれよりはまし・・・なのかしらん。

 萩国際大学,民事再生法申請(読売新聞)。ゴルフ場を買ったりして,景気がいいのかと思っていたら,逆だったのね。これからますます増えるんだろうなぁ。うちはぼちぼちボーナスの時期だが,貰えるだけでもありがたいことである。

 ということで,今年は何を買おうかな,と思案中。外国に喋りに行く予定も無いし,ちまちまとした買い物をすることにしよう。一番の大物はあれだが,ちょっと高いんだよなぁ。でも小物のこれこれは決定。これについてはこっちもいいかな,と思案中。まあヨドバシにあるそうだから,現品を見て決めることにしようっと。でも7月までは買い物に行けそうもないのが悲しい。

 寝ます。

Posted by tkouya at 09:44 PM

June 18, 2005

6/18(土) 掛川・晴

 今年の梅雨は根性が無いようで,雨が続かない。今日は真夏の陽気。

 毎日いろんなspamを受け取るが,これは傑作だったので紹介しておく。

 「この度、 あなた様を女性会員にセリをさせて頂き ました 。」

 人を勝手に築地市場に出すんじゃないっ!

 「その結果 、 XX美沙子さんが6万円であなた様を落札致しましたので
ご連絡する運びとなりました。」

 うーむ,高いのか安いのか良く分からん。

 「あなた様はVIP会員(無料にて近隣女性にプロフ紹介)とさせて頂き 、
無料ポイント進呈致します。会員画面にてご確認下さ い。」

 VIPにさせて頂き,恐縮の至りであります。

 「【 XX美沙子さん(22)よりメッセージ 】
 オモチャ使ったセックスや、 乱交 、野外 など アブノーマルセックスにとても 興味があります。色々経験のある私ですが、こんな私じゃだめですか?」

 ダメです。ワシは三十路以上の定職持ちの女性しか相手にしないことにしています。体力も精力も無いので,室内でノーマルなセックスしかできません。あしからず。

 ・・・ということで,アクセス数激減のため,「てこ入れ」(になるのか?)させて頂きました。ご期待に添えなくてすいません>その手のキーワードでサーチしてきた方々

 あ,トウキビ(って方言だっけ?)が茹で上がったようなので,失礼します。

Posted by tkouya at 01:09 PM

June 16, 2005

夢路行「夢路行全集19 柔らかな冬」一迅社

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-7580-5145-3, \552

夢路行全集 19

一迅社 (2005.5)
通常24時間以内に発送します。
 以前にも書いたように,ワシは律儀に全集を買い続けている。完結するまでコメントはしないようにしていたのだが,本書に収録されている一本の短編が妙に気になったので,それについてのみ,うだうだと書いてみたい。

 それは3本目の短編「海の花」である。
 こんなストーリーである。
 主人公は,地方都市に住む女性で,あまり売れていないモデルとして生計を立てている。現在進行形で付き合っている男性がいて,物語は彼からプロポーズされるところから始まっている。が,同時に主人公の悩みも始まってしまうのである。「仕事を取るか,結婚を取るか」。
 こういう説明をすると,ごくありふれたストーリーとも言えるのだが,問題はこの主人公の「悩み方」にある。
 実は彼女には双子の妹がいるのである。その妹は,主人公よりモデルとしては素質があり,将来を嘱望される存在であったのだが,普通のサラリーマンと結婚してさっさと引退してしまい,今は二人の子持ちのお母さんとして幸せに過ごしている。二人は今も昔も仲が良く,夜中に携帯で語り合ったりしている。が,主人公にとっては,この妹の存在が引っかかっているのだ。
 モデルとしては二流いや三流どころの存在である自分。でも仕事は楽しく,引退はしたくない。彼と一緒にいたい気持ちは強く,結婚はしたい。
 片や,自分より素質がありながらも,結婚してすっぱり引退してしまった妹。モデル業への未練など全く持っておらず,家庭の切り盛りに幸せを感じている。
 さて,自分はどうすべきか・・・身近に気になる比較対象物がある主人公の悩みが伝わってくるモノローグをいくつか引用してみる。

 「でもあたしは自分がどの程度か知っている」
 「自分の実力も知らずに夢見ていられるころはすぎちゃった」
 「どっちかな・・・どっちだろう 香織(妹)は幸せみたいだけど」
 「(仕事だって)いっそ全然ダメならきっぱりやめられるのにな・・・」
 「ハンパな才能なんてないほうがいい」

 淡々とした日常の風景描写の中に,ポツポツとこのような悩み節が刻み込まれてくると,かえって「ハンパな才能」で日々悶々としているワシに突き刺さってくるのである。いや,もちろん自分なりに生きていくための結論は出てはいるのだが,改めて,フィクションとはいえ日頃意識の片隅にあるヒリヒリ部を刺激されると,もうどうにも気になってしまうのである。

 夢路行,恐るべし。

Posted by tkouya at 11:41 PM

6/16(木) 掛川・?

 一昨日は,冷蔵庫に入れっぱなしになっていた漬物と味噌汁の影響でちょっと下痢っ腹となる。こんな軟弱な胃腸では吾妻ひでおにはなれそうもない。将来に備えて精進せねば(何を?)。

 Pentium D 820マシンを発注。まずは一台のみ,学内研究費とは別予算で購入し,出たばっかりのFC4Win XPでインストールとPthread性能をチェックしてみる予定。どーもベンチマーク結果を見る限り,並列性能ではAthlon 64 X2には負ける感じ。さてどーなりますことやら。
 SWoPPとFITの原稿が上がって,それなりに環境整備とベンチが出来て問題ないようなら(あったって後戻りは出来ないんだけどさ),残りのマシンも7月中には発注してしまおう。

 ついでにいい機会なので,Intel C++ Compiler 9.0も発注する。ドンくらいGCCよりマシになるものなのか,試してみよう。・・・ああ,またベンチマーク項目を増やしてどうする>ヲレ。

[メモ] Pen D Clusterでやらねばならぬこと

 1. Partitionを4つに分割して
FC4 for i386
FC4 for x86_64
WinXP
WinXP64
を起動できる環境を作る。それぞれでMPI cluster環境を整備。

2. (@1 node)それぞれの環境で次のベンチマークを行って比較
GMP/MPFR basebench
BNCpack Linear bench
Linpack bench(時間があれば)

3. (@1 node)自作行列積ベンチでPthread性能を比較

4. 1 node内,2 node間(with GbE)のMemcpy(前者のみ), TCP, MPI通信性能をNetPIPEでベンチ。MPIは, 1 proc/nodeでセッティングした場合と, 2 procs/nodeでセッティングした場合でもベンチを取る。Xeon Dual マシンとの比較も行う

5. 1 proc/node, 2 procs/nodeでのMPIBNCpackのベンチを取り,Pentium 4 Clusterとの性能向上比を計測

6. (@1 node)Pthreaded BNCpackのベンチ

7. 1 proc/nodeでのみ,Pthreaded BNCpack + MPIBNCpackのベンチを取り, 5と比較

 ・・・あ,めまいがしてきた。有言不実行になりそうなので寝ます。

Posted by tkouya at 01:57 AM

June 13, 2005

6/13(月) 掛川・曇

 多分,学生さんたちからの風邪を頂いてここ二日間は寝込んでいた。熱があるわけじゃないが,なんかすっきりしない。どよどよ。オマケに蒸し暑いし。梅雨入りしたんだから,ちょっとは雨を降らせろよ>天

 某研究会参加締め切り。昨年よりやや参加者数低調。ワシのCGIセッティングのせいではないと固く信じているが,へーへーどーせどーせ,富士山測候所が無人化されたのも黒潮が蛇行しているのもみんなワシのせいさ。
 先月の一週間ぶっ続けの某国際研究会の余波で,休講を重ねられない上に,重要な会議を多数抱えている××な方々が欠席されているのが一因のようである。それ未満の方々は軒並み出席されているというのがアレである。まあ,偉くなるっつ―のはそーゆーことだわな。

 学内研究費,当たったようなので早速書類を提出。ほほほ,これでDual Core Clusterが組めますことよ。Pentium D 820でってのがちと悲しいが,高々HTごときに数万円も追加投資するぐらいなら,その分,メモリや光ドライブやHDDやGraphics Cardに回した方が得策ってものよ。
 で,申請書にはこんなことが書いてあったりする。

「・・・(中略)・・・更に,前述したように,我々の研究は常にコスト意識を持ち,その制約の中で最高の性能を引き出すソフトウェア技術を探求するという姿勢を一貫して保っており,その点でも他の研究とは一線を画するものと言える。大規模並列計算のための技術開発は,最高級のハードウェア・ソフトウェアを札束で買う,という傾向が今でもあるが,大学のような教育と研究の両立を目指す機関においては教育用途に転用できない特殊な情報機器を購入することはあまり好ましいことではないからである。」

 ・・・自分で書いた文ながら,ルサンチマンを感じるなぁ。

 後藤英一先生,死去(朝日新聞)。合掌。

 寝ます。

Posted by tkouya at 09:25 PM

「数値計算における誤差について」

 某筋から依頼されていたレポートに前書きと参考文献を追加して公開。

 na_error_diff.pdf

 誤解する人はいないと思うけど,精度保証に対するアンチテーゼとして書いた訳ではない。大体,精度保証グループさんたちが目指している方向と,こーゆー誤差推定術の目的とは全然別物である。数値計算による結果についての「厳密な証明」(=真値を含む区間を保証)をしようというのが前者の方々の目的であるのに対し,後者は合理的(解析的・経験的・統計的)な物差しに基づいた「抜き取り検査」みたいなもんか。数学と工学の考え方の相違って感じもするねぇ。

Posted by tkouya at 09:00 PM

June 09, 2005

床井浩平「GLUTによるOpenGL入門」IOmook

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-7775-1134-0, \1900

GLUTによるOpenGL入門
床井 浩平著
工学社 (2005.5)
通常24時間以内に発送します。

 3DCGド素人のワシが,本年度からOpenGLを使った実験を始めるにあたって,資料を渉猟した結果,どうやらこのWebページが高評価を得ていることが分かった。読んでみると,なーるほど,Global変数を必要最小限度にとどめ,codingスタイルもキレイ,説明も簡潔でわかりやすく,最後の演習課題は歯ごたえがあってナイスである。

 で,実験が始まってからも時折眺めていたのだが,今回それがオマケも加えて一冊にまとまったのである。これを買わずにおらりようか。ああ,ワシみたいなオヤジには,やっぱり本が一番読みいいわい,と実感することとなったのである。いい機会である,ひそかに床井先生のページで勉強してた輩は,是非ともご恩返しのつもりで本書を買いなさい。

 ふーん,GLUTにゲームモード切替関数なんてのがあったのか(付録C)。今回はじめて知りました。やっぱどこの世界も,奥が深いんだなぁ,勉強することは多いや。早速,次年度の実験で使わせて頂くことにしようっと。

Posted by tkouya at 05:15 AM

6/9(木) 掛川・?

 ただいま午前2時34分。中途半端な時間に寝てしまったら,夜中に蚊に刺されて目が覚めてしまい,そのままダラダラと起きている。うーむ,こうやって段々と眠れぬ夜が増えてきて,ラジオ深夜便のお世話になるのであるなぁ。

 こーゆー時は,日ごろつらつら考えていることをそこはかとなく書き綴れば,あやしうこそものぐるほしけれ。

 S先生の陰謀により,某シンポジウムで座長をさせられそうになっている(まだ確定はしていないと,少なくともワシは思っている)。今回は講演もしないし,左団扇でのんびり過ごそうと思っていたのに(泣)。今から座長のドタキャンを計画中。

 科研費の若手研究に応募し続けて6年になるが,一度としてあたったことはない。みっともない話だが,事実なんだからしょーがない。次回からは「若手」としては応募できなくなるので,更に長い書類を必要とする基礎研究に出さねばらなないのが面倒である。科研費Macro,ありがたく使わせて頂いております。
 さて,この科研費であるが,希望すれば,自分の研究の評価について,かなり荒っぽいものだが一応の評価値を教えてくれる。ワシはこれを欠かさず申し込んでいる。今年は(というより,今年も)評価はB判定(A, B, Cの3段階)であった。競争率は約3倍なので,採択されるためにはA判定の上位クラスに食い込まないと無理であるから,まあ,採択には程遠いという結果である。昨年は「どーせ受かんないしてきとーでいーや」と提出したらさすがにC判定だったので,今年は少し真面目に書いたのが,「少しは」効いたようである。不採択には変わりはないんだけど,ね。
 唐沢俊一というひとは,最近は随分とお稼ぎのようであるが,書いたものを読むと,結構苦労してきた人のようである。世間に揉まれてきたためであろう,第三者的評価に基づく自己分析の重要性を日記に書いているのを読んで,そーだよなー,と感心したことがある。
 曲がりなりにも大学なんて所にいると,下手すると自分の実力ってのが分からなくなってしまうのである。前の職場は体力と根性があれば乗り切っていける所だったので,がむしゃらにやっていれば良かったが,大学はそーではない(少なくともうちの大学は)。
 一研究者として個人として「うまくやっていく」ためには,体力と根性はあるに越したことはないが,それよりも効率性,コスト意識を持ってスケジュールを管理することが一番重要である,らしい。「うまくやっていく」という意味は様々であるが,本を執筆するとか,翻訳書を出すとか(あの翻訳プロジェクト,いつになったら完成するんでせうね(^^;)),査読論文をガンガン書くとか・・・という,第三者の目に晒されるところに自分の仕事の成果を置いておくことがメインとなる。それが厳しいreviewの結果,高い評価(これもいろんな意味があるけど)を得ると,「実力」が上がるということになる。もちろん逆のこともありうるけど,それはそれで「実力」の一評価であるから,「悪いのはあんた(自分)だよ」(by サイバラ)と納得する他ない。が,問題なのはこの「自分の成果を晒す」のは,自力でやる他なく,黙っていようと思えばいつまでも黙っていられる,ということである。つまりは,自意識過剰の引きこもり「自称」研究者,って存在もあり得ることになり,こーなってしまうともうどうしようもない。
 それを避ける意味でも,この科研費申請ってのはありがたい制度(いや,批判が一杯あるのは知ってますけどね)である。何せ,研究の「偏差値」が分かるのだから,こりゃ出さない手はないだろう,と思うのである。・・・ま,採択されなきゃダメなんですけどね,精進します。
 まあ,特に年配の方々からは色々と昨今の情勢について批判が聞こえてくるのであるが,世間的にはまだまだ特権がある立場なのであるから,評価評価で締め上げられると愚痴を言っても「何を今更」と突き放されるのがオチである。構造不況業種なので,将来はかなり不安ではあるけど,クビになっても同情される立場にはない。それなら最低でも「やるだけはやった」と思えるぐらいのことは,したいよねぇ。

Posted by tkouya at 03:45 AM

June 07, 2005

6/7(火) 掛川・曇

 何か梅雨らしくないなぁ,と思っていた今日この頃。今日は少し雲が増えてきたかな。嫌な季節はさっさと終わって欲しい。

 日曜日は布団から起き上がれず,月曜日は最もドタバタと忙しい日で,気がついたら復活していた。ここんとこ,そーゆーパターンが多いなぁ。軽度の鬱病か?

 Apple,来年からIntelプロセッサへの移行を表明(PC Watch)。ふーん,こりゃ驚き。てっきりCellプロセッサを乗っけるのかと思ってたのに。でも確かNeXTってi386版も出てたから,今のMac OS Xならそれ程移植は難しくは無いんだろうな。個人的にはGMPのチューンがそのまんま使えるのが魅力か。考えてみようかなぁ。

 さて,今日はあれやってこれやって,と。では行ってきます。

 ただいま。やっぱり思いつきのアイディアはダメだなぁ。地道に計算するとするか。

 MacがIntelへ全面移行するという計画についてはこっちの記事の方が詳しい。元麻布さんのみならず,大枚払わされているWindowsユーザなら皆願うことだろうが,同じPCというハードウェア上でぶつかり合ってくれるかどうかはこの記事だけでは良く分からない。まあ来年までにはIntel CPU搭載Mac一号機が出るそうだから,その時にはハッキリするだろうて。できればDual Coreマシンであることを願うぞ。うーむ,Intel Mac Clusterを狙ってみるか・・・。

 風呂入って寝ます。

Posted by tkouya at 09:03 PM

June 04, 2005

6/4(土) 掛川・曇後雨

 うーむ快調快調。やっと自宅マシンのキーボードをFILCOの最上位モノに変えることが出来,さすが高いだけのことはあって,もー,キータッチがすこすこっってなもんである。この調子ですこすこっっと仕事が進めばいいのだが。

 職場のメインマシンが,シビアなシステムファイルがすっとんでしまったと喚いた後,起動しなくなってしまったのである。以前からビミョーに挙動が変なマシンではあったのだ。VPN Clientでサーバに繋がらなかったり,画面の一部が欠けたり,ネットワークに繋がったり繋がらなかったり・・・と,イラつくが再インストールするほどではないな,という状態ではあったのである。それが先週とうとう逝っておしまいになり,今日の午後はマシンの復旧に費やされることになったであった。
 前触れはあったので,仕事用データのバックアップはしっかり取ってあり,Windows XPとアプリケーションの再インストールで復活させるだけ。まあちょろいもんさ・・・と取り掛かったら,XPのシステムファイルコピーの段階でもエラーが出る,ブルースクリーンになる。こりゃ酷い,メモリかマザーボードか・・・と試しにMemtest86を掛けてみたら,出るわ出るはメモリエラーが。4枚刺さっているDIMMのうち,一枚にエラーがあり,それが全ての原因だったようだ。残り3枚で動作させたら見違えるように安定し,再インストール作業も順調に終了。Norton先生にハードディスクの総ざらえをお任せして帰宅したのであった。まあ,分かりやすいトラブルでよかったワイ。

 明日こそはちょっとは計算を進めないとな。ということで早々に寝ます。

Posted by tkouya at 11:31 PM

June 03, 2005

6/3(金) 掛川->東京->掛川・曇

 おおお,やっとレポート書きが終わった。できたー,と思ったら次から次へとミスか見つかり,修正しているうちに新幹線の時間がきてしまったという次第。これから某大に顔を出して,アキバに寄り,最後に大師匠のところに行って,日帰り予定。6月は地獄なので,今日ぐらい楽しんでこようっと。

 では行ってきます。

 ただいま。金が無い(何度目だ)。
 大師匠に例のレポートを見せると開口一番「書き出しがいかめしいわね」と,こちらの「おりゃーこちとら学者だぜぃ」的意味なしジャーゴンを咎められる。うーむ,さすがである。ま,内容については「いいんじゃない」と軽く肯定していただいたので,よしとする。指摘された書き出し部分と二三のミスを修正して月曜日には相手に送付することにしよう。

 ふと気が付いてみると,自分の生きる糧は「劣等感」にあったのである。うーむ,このウジウジとワシを悩ませる感情が,人生の土台になっていたとは。禅の公案になりそうだな。「人より劣る己は生きるべきか死ぬべきか」「人より劣るが故に生きよ」。・・・ま,単なる中年の開き直りなんだろうけどさぁ。

 郵便受けを見ると,某新聞社からの封筒が入っていた。開けると千円分の図書カードが。・・・あ,あの短文書評か。あれが掲載されたらしい。でチェックすると・・・うわーっ,はずかしー。でもまあ本日の本代がちょっと取り返せて嬉しい。

 レポートの微修正が終わったので寝ます。

Posted by tkouya at 11:59 PM

June 01, 2005

6/1(水) 掛川・?

 くわーっ,某筋(ヤぁさんではない為念)から依頼されたレポートを書いているのだが,書いても書いても終わらない。ううう,ワシって,そつなくまとめる能力に欠けているよなぁ,ホント。
 でも,明日までに下書きは終わらせておかないと,金曜日に大師匠に見ていただけないので,今晩中に何とか目処はつけなきゃ・・・。

 今日はまだ寝られません。しくしく・・・。

Posted by tkouya at 11:25 PM