10/9(木) 掛川・?

 何か暑いんだか寒いんだか判断に迷う気温の日が続くな。朝晩はジャンパーを着るほど寒くはなく,さりとて日中は講義したりすると汗をいっぱいかいてしまう。うーん,ハッキリしないのは気持ちが悪い。早く寒くなってくれんかなぁ。
 そーいや,昨日の静大講義の終了後,先方から「次年度は結構です」というご通知を頂いた。何でもワシが忙しいからというのが理由だそうだが,んなこと言った覚えはないけどね。まーしかしJABEE対応の必修科目を非常勤講師が担当するってぇのもおかしな話だし,落ち着くところに落ち着いたと言うことだな。5年ばかし続けた講義で,優秀な学生さん相手に楽しかったが,それも今年まで。次年度からは腰据えてこのWebのコンテンツを増やしていこう。容量もアップするしね。「Numerical Analysis is dead」などと言われっぱなしではイカンからな。まだまだやることはいっぱいあるのだし。
 http://ktlabo.cm.kyushu-u.ac.jp/j/theme/complex/Masconpet2_miura.pdf
 たまたま見つけた面白いシミュレーション。いやー,フローチャートだけでも身に応えますね。一応当方の卒研ネタとしては使えそうなのでスクラップしておくけど,正視できない人とか怒り出しそうな人が出そうだなぁ(くすくす)。不満と言えば,科研費獲得のフローがないことかな。あと,他の人とつるんで業績だけかっさらう小ずるいエージェントがいないことか。
 日本人のノーベル賞受賞者が一気に3人も出たことで,新聞紙上はにぎわっているようだが,その中で気になった記事があったのでご紹介。
小林・益川両氏も論文発表、伝統の学術誌が赤字で廃刊危機(読売新聞)
 学術雑誌の台所が苦しいのはどこも一緒だが,理論屋さんのところは特にそうだろう。論文出版はWebに限定して印刷物全廃というのも手だが,サーバだって電気を食うし,時には故障するし,何よりwiredじゃなきゃ意味がないから回線費用だって掛かる。バックアップ体制を考えるともっと必要経費は膨らむぞ。そうなれば本当に紙より安いかどうかは微妙じゃないかな。安く見えるとすれば,大学なり研究機関なり会社なり個人なりが持ち出している費用に乗っかっているからだろう。
 じゃあ直ちに公費援助・・・とはいかないよな。納税者からすれば,ノーベル物理学賞取らせるために税金払っているんじゃないよ,それより医療福祉に予算を回せという主張の方が理を感じるかも。
 学術雑誌も固いこと言わずに,Webや雑誌広告を引き受けるなりして,自前で予算を獲得するという手段を考えるべきなんじゃないかな。いや,ノーベル賞が道路より価値があるから公共投資はこちらへ,というのも分からんではないけど,税金を当てにするよりはもちっと学問の存在は守りやすくなるんじゃないのかなぁ。理想論と言えばそれまでだけどさ。
 ボチボチやって寝ます。