[ Amazon ] ISBN 978-4-09-389877-5, \1400+TAX
[ Amazon ] ISBN 978-4-8019-9502-4, \1500+TAX
久しく出ていなかった大島弓子の猫エッセイ漫画,「キャットニップ」5巻がやっと出た・・・と思ったら完結ということで,つまりは本人なりの終活の一環ということらしい。あれだけ猫にまみれた生活を過ごしていながら,徐々に老いていく猫と自分,とうとう最後の2匹も昨年息を引き取ったとの由。猫のために住み慣れたマンションを売却し,今の一軒家に越して元の飼い猫から保護猫,たまぁに現れる野良とも交流しつつ,しっかり避妊させて自然に摂理に従って去って行く猫たち。完璧なまでの終活模様,おみそれしましたと言う他ない。簡素を極めた素朴な線はアートの領域に達しており,それでいてしっかり少女漫画テイストは生きており,可憐であり美しい。よき老後を送られんことを。
・・・じゃ,ずっと年若い私屋カヲルの猫漫画をこれからは楽しもうと2巻を買ってきたらこれで終いというじゃありませんか。あんまりだ,大島弓子御大の代わりを誰に求めればいいというのか,バツイチ独身女の酸いも甘いも嚙み締めて幾星霜,日がな一日がっつり猫と戯れる一戸建て生活を楽しめる漫画を,これからはどこに求めればいいというのか。デビュー時はあんな絵だったのにあれよあれよとエロくなり,欧米では危険書扱いされるレベルまで到達した表現力をもってして躍動感たっぷりの中年女の雄たけびを他のどこに求めればいいのか。まったく次の連載の当てがないなら同人誌でもいいから続けて欲しいモンである。
以上,夏休みの終わりに猫エッセイ漫画2冊も終わってしまってシオシオのパーになってしまった五十路男の愚痴でありました。