古谷三敏「BARレモンハート 22巻」アクションコミックス

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-575-83236-7, \552

BARレモン・ハート 22
古谷 三敏著
双葉社 (2006.5)
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 買い物に出かけたショッピングセンター内の書店で本書が出ているのを発見した。おお久々,では早速レジへ・・・と思いきや,先ほどなけなしの金を煮干と本だしと詰め替え用シャンプーと3足セット靴下に費やしてしまったばかり。ATMから金を引き出そうにも今は土曜日の午後6時過ぎで,とうに閉まっている。うう悔しい,これから家に帰って金を取って戻るのも面倒だし,今日は諦め・・・いやいや待て待て。BARレモンハートと言えば・・・そうだ,そうだ。自宅に飛んで帰り,すぐ隣のコンビニに飛び込んで新刊漫画の棚をざっと見ると・・・あったあった,ありましたよ。
 そんな訳で,無事本書を見つけたその日にgetすることができたのであった。
 そう,BARレモンハートの単行本は,全国ネットのコンビニには必ず数冊配本されているのである。うろ覚えだが,これは十数巻に達した頃からの現象だったと思う。年単位で出版されるかされないかという頻度であるから,ワシは大抵,どこかの店頭に並んでいるのを見て気がついた時に買う,というやり方でgetしていたのだが,いつの間にやらコンビニで出会う確率が増えていったのである。ジャンプ・サンデー・マガジンコミックスのヒット漫画なら兎も角,大手とは呼べない双葉社の,しかも一度は休刊したアクション連載のコミックスとしては,クレしん・じゃりチエ・三丁目の夕日に次ぐ配本数ではなかろうか。実際,この最新刊の帯には「600万部突破記念フェア」の文字が大きく踊っている。一巻分だけでも30万部近い部数が出ている漫画単行本は,双葉社レベルでなくとも大ヒット作であることは間違いない。
 作風はどう見ても派手とは言えない漫画作品がどうしてこれまでの大ヒットを記録するまでに至ったのか。そこで語られている酒に関する薀蓄の深さと愛情もさることながら,やはり前回も述べたようにBARレモンハートに集う常連達の魅力と,そこに登場する多彩なゲストキャラクター,その三位一体がなす力が大きいと思われる。しかし何より,掲載雑誌の危機に際しても本連載を絶やさなかった双葉社の頑張りが大きい。連載がストップしていれば,このような大ヒットに繋がることはなかっただろう。
 松っちゃんの独身生活は相変わらずだが,振られても振られてもチャレンジし続ける姿勢は寅さんを思わせる。どんなに時代が変わろうとも,ギネスブック級のシリーズ映画の味わいに近づきつつあるこの作品が続くことを願わずにはいられないのである。

無趣味なひとりものの経済

 富裕層,という言葉がある。一般的に言うところの「金持ち」のことであるが,大体,$100万の資産を持つ人のことをそう定義するらしい。日本円で言えば,約1億円ということになる。Qさんの定義によれば,資産だけでなく月額100万円の自由になるお金がある人もその仲間ということになる。確かにどちらも金持ちと呼ぶことに異論は少ないだろう。ここでは前者を「資産金持ち」,後者を「高給金持ち」と呼ぶことにする。
 ひとりものと一言で言っても,その収入や資産は様々だろう。年収が低いが故にひとりものであるケースもあれば,高くても積極的 or 消極的理由でひとりものであり続けるケースもあるからだ。しかし一般的に考えれば,馬齢を重ねるにつれて,金持ちが一人であり続けることは難しいと思われる。ホリエモンが逮捕されてから,人生は金だけではない,という当たり前のことを言う人間が増えたが,そうは言っても金の量と人を寄せ付ける魅力はかなりの相関関係があり,人と接する機会はおのずと増えるのである。性別に関わらず,多くの人間と接する機会が増えれば,ひとりものから離脱する機会も増えると考えるのが妥当だ。従って,若年者が減少し続けている今の日本では,ひとりもの全体の平均資産・年収は減少傾向にあると言えるのではないか。つまり,金持ちであれば,ひとりものであり続けることは難しく,逆に,ひとりものから脱したいと切実に思うのであれば,異性を追いかけること以上に自身の収入・資産を増やすことが必要なのだ。身も蓋もないことであるが,これは統計的事実なのである。
 よって,中年以上のひとりものの多くは金持ちではない,ということになる。そして私も金持ちではないひとりものの一人である。しかし高給取りではないものの,今のところ自分としては十分すぎる程のサラリーは貰っているので,中の下 or 下の上クラスの平凡な暮らしを維持できている。更に言えば,もし定年まで順調に勤め上げ,現状の貯蓄額を維持することができれば,退職時にはギリギリ資産金持ちになり得るのである。これは数学的事実である。あ,言っとくけど,私の貯蓄額は,友人に言わせると「その年収で,かつ,ひとりものにしてはそれ程ではない」ものらしいので,過大に思わぬように。
 何故そんなことになるのかといえば,それはひとりものであるからとしか答えられない。持ち家もなく,今住んでいる賃貸アパートの家賃を定年まで満額支払ったとしてもせいぜい2000万円未満で収まるし,扶養家族ゼロであるから,子供の教育費も専業主婦(絶滅させるべき人種であると個人的には思う)のメシ代もゼロなので,月々のサラリーすら全額使い切ることが出来ない。どーせ余るならと,積立貯金に余剰分を回しているから,月によってはカツカツだが,年単位で見れば大幅な黒字であることは間違いないのである。
 オマケに,私は金のかかる趣味を持っていない。せいぜい読書ぐらいなもんである。月々マンガ雑誌を2000円,単行本に1万円程度買い込むことが出来れば満足な人間であるから,無職になって収入がゼロになっても生活保護貰って公共図書館に毎日通っていれば満ち足りた生活が送れること間違いないのである。
 SEXの処理? そんなもん,ヤらせてくれる女性がいなければ,センズリでごまかす他ないに決まっているのである。古谷三敏の名作マンガ「寄席芸人伝」には,ケチの王道を行く万年二つ目が登場する短編があるが,この主人公は当然独身である。何故かといえば,「センズリはメシをくわねぇ!」からであるとか。私はそこまで達観できない「なりゆきシングル」であるが,この台詞は客観的真実と認めるほかない。この主人公と私の共通点は風俗に出かける趣味を持たないことぐらいであるが,理由は異なっている。この主人公はケチを通すためであるのに対して,私は単に度胸がないだけである。
 そんな訳で,私は今のところは金の使い道がなく,資産金持ちへの道を着実に歩んでいるのである。あ,石投げないでよ,まだ続きがあるんだってば。
 しかし,いいことばかりではない。私のようなしみったれのひとりものにとっては,高給を目指す動機付けが乏しいから,高給金持ちになることは難しいのである。子供や専業主婦という,どうやっても金食い虫になる要因は「愛」という厄介な太いワイヤーで結ばれているからそう簡単に捨てたり出来ない。だから,愛つき金食い虫を抱え込んじゃうと,高給取りとまでは言わないものの,彼らを養うだけサラリーは稼がねばならない。稼ぐためには出世を目指すほかなく,それが高給金持ちへの強力な推進力となるのだ。逆にそれがないひとりものは,よほど人生を賭けるだけの金食い道楽を持っているならともかく,そうでないなら日々過ごすに足るサラリーを貰っている現状の維持で十分で,せいぜい資産金持ちを目指すぐらいが関の山なのである。従って,中年以上でひとりものの高給金持ち,という存在はかなり稀有な部類と言える。たまーにそういう人間がいるらしいが,バツイチでもなく,清廉潔白な仕事を持つその手の人間が何を考えて日々過ごしているのか,私は大変興味がある。ぜひインタビューなどしてみたい。
 で,何が言いたいかというと,対した趣味のない,そしてこの先ひとりものを脱却する予定もない中年人間にとっては,資産金持ちを目指す,という生き方もそれ程悪くないのではないか,ということなのである。家を持つもよし,株を買うのもよし,芸術に走るもよし,現金を眺めるのもよし,何か自分なりの目標を持って生きることは絶対に必要なことであり,ついでに将来自分を身を守る手段としても,資産を増やすということは,人並みの老後を送ろうとするひとりものにとって必修なのではないか,とね。ま,自己肯定って奴ですね。
 実際,資産金持ちを目指すといっても,この先の人生,そう順調に行くわけがないのだ。この先,ひとりものを脱却する見込みは少ないものの,年を取れば医療費もかさむだろうし,悪い奴に騙されることもあるだろうし,せいぜい終の棲家が得られるぐらいの資産が残ればいい方であろう。しかし,ベクトルの向く角度をぐっと90度に近いレベルに維持することで「張り」が違ってくるのだから,今のところ,最後は資産金持ち,というゴールを目指す方針を変更するつもりはないのである。

5/11(木) 掛川・雨後晴

 蒸し暑い。教室でコンピュータを多数扱っていると更に暑くなる。あんまし酷いので,時期はかなり早いが,今後は冷房を効かせてもらうようお願いする。
 就職担当をしていると,様々な学生が書類を持ってくる。余裕のあるときは一言二言質問することにしている。おそらくここ数年来最もウザい教師であろう。
 今日の学生さんは傑作であった。
 「この会社は,うちの学科の専門とは全く関係ないな。実家から近いからってだけで選んだんじゃないの?」
 「近くないです。自転車で30分もかかります。」
 「それはオトナの基準では遠いとは言わない。」

5/10(火) 掛川・曇

 どんよりどよどよな日。雨になるかな。
 第10回手塚治虫文化賞,発表。大賞は順当に「失踪日記」。短編賞の伊藤理佐さんもおめでとうございます。新生賞のひぐちあささんは,大賞のノミネート作品一覧に挙がっておらず,これだけが意外か。ワシは二ノ宮知子さんが来るかと思っていたが。どっちにしろ,講談社にとっては有難い受賞者リストであろう。小野耕世さんはまだ貰っていなかったんだって感じ。ちょっと遅すぎたかも。
 PS3は高すぎるという議論が/.Jで起こっていたが,ワシは今のPCゲーマーを取り込むつもりなのかな,と思っていた。が,後藤さんによればちょっと違うらしい。ゲーム端末ではなく,開発環境込みの「コンピュータ」だという訳である。確かに現状でもPS2向けのLinux distributionは存在しているから,そのうちCELL対応のLinuxも出るんだろうなとは思う。しかし・・・数が出るかなぁ。そーゆーことならゲーム端末としてのラインアップも準備して置くべきだと思うが。今の価格じゃ数が出ない,収益悪化,知名度不足・・・でジリ貧,という可能性も高そう。後藤さんの予測を信じるなら,CELL用開発ツールの充実が急がれますな。
 では行って来ます。

5/9(火) 掛川・曇時々小雨

 蒸すぅ~。ジトジトぉ~。入梅かと思った。平年値だと,東海地方は6月初旬~7月中旬or下旬が梅雨の期間らしいから,まだ1ヶ月も先なのだな。
 アゴアシつきの企業見学をさせて頂けるというお申し出があるものの,出張続きとなる強行軍日程となるので,丁重にお断りさせていただく。つーか,先方のマシンガン営業トークを聞いているうちに段々と不安になってきた,というのが偽らざる本心。名前を言えば,ああ,と言ってもらえそうな某○○○○会社なのだけれど,社長がワンマンというので有名なのである。別段ワシが行こうと行くまいと,学生さんを誘導することも出来ないわけで(できるわきゃぁないわな),くれるというものはもらっときゃぁいいんだという考え方も出来る訳だが,内心忸怩たるものを抱えて就職担当するのも嫌だもんなぁ。
 にしてもね,バブル並みの求人状況,というの実感させられましたです。はい。
 Internet Explorer beta2が出たというので早速インストールしてみる。x64版を自宅PCにぶち込んでみたのだが,既存のIEまで全部書き換えられるでやんの。そんなぁ~,betaの分際で正式版のような振る舞いをしやがるなんて,さすが腐ってもM$である。
ie7b2.jpg
 今時,TABがあるのは当然として,CSS 2.0に正式対応したのは有難い。今までは,このtopページのタイトル部の下線の長さ制限がIEでは利いていなかったが,IE7ではばっちりO.K.である。以前聞いた話では,W3Cの標準化に際しては,M$のような影響力のでかい企業に働きかけを行うということであった。M$のIEなくして今のWeb世界は成り立たない以上は現実的な対応といえる。
 ちなみにaccess logでは
 Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.2; WOW64; SV1; .NET CLR 2.0.50727)
と出る。以後お見知りおきを。
 SGIが破産法適用の申請。栄枯盛衰は世の常とはいえ,まっことITの世界は移り変わりが激しい。それに比べれは,日本の大メーカー(日立,NEC,富士通,東芝,EPSON等等)は,それなりに続いているよな。この違いはどっから来るのか,誰か分析してくれないかしらん?
 ボチボチやって寝ます。