ここ二三日,えらく蒸し暑い日が続く。東電エリアでは供給力目一杯まであと9%まで消費電力が増えたそうだが,まぁ停電したところで日中の数時間だから,停電になったらシエスタでも取ればいいわな。
記念すべき40回目の数値解析シンポジウムについてきちんと書き付けておきたいのだが,明日も早出なのでちと時間が無い。Twitterなら逃避がてら色々書けるんだがな。
とりあえず,ワシの大師匠のバインダーが映っている表紙写真の記念誌(左)と予稿集(右)の写真だけ掲載しておく。
続きはまた明日以降っつーことで一つ。論文書きが始まるとテンパっちゃってイカン。インド人から校正が帰ってくる水曜日までにあれこれもやっつけておかないとな。
では今日はこの辺で。明日は5時起きだ!
6/18(土) 掛川・?
梅雨時なので,ジトジト・・・していたかどうか定かでない。していたような気がするが,結局一日原稿の前で(正しくは,原稿TeXファイルを開いた秀丸の前で)うーうー言いつつ,Twitterに逃避するという惰弱ぶりを晒すだけだったので,良く覚えていないのであった。
つーことで現実逃避がてら,思いついたことをだらだらと書き連ねてみる。
福島第一原発事故以来,あちこちのメディア(主としてネットが多いが)から引っ張りだこの小出裕章先生について,トンデモだという声が少し聞こえてくる。
まぁ,万年助手(助教)ということについては,ご本人があの年で博士号を持ってないってところに一番の理由がありそうだし,査読論文が少ない(つーか,寄稿する雑誌が問題視されてるみたいね)ということも原因だろうし,大体,旧帝大では「肩叩き」っつーのが日常茶飯事で,拒否すると出世できないということはざらである。それが非道ともワシは思わない。だから,万年助手=「トンデモ」という証拠にはならないし(トンデモな万年助手さんってのは実在はするけど),ワシが聞いている限り,videonews.comの解説,結構いいところ付いていると感じている。圧力容器破損の可能性をいち早く指摘していたのは小出先生だったし。
確かに技術論に徹するべきとされる分野で政治的主張を織り交ぜる論(これのIV以降とか)を展開するってのはどうかという気はするけど,核に関しては多分に政治的なお話になるし,そこを含めて考えないと論にならないという主張は理解できる。しかし,単に左翼的な主義主張だからといってトンデモ扱いされるってのはどうかという気はするし,大体,じゃぁ右翼的ならいいかというとそういうモンじゃないだろう。政治的な主義主張を除いた技術論の部分の合理性だけ見ると,特におかしな主張をしているという感じはしない,てのがワシの意見。主張してきたことには一貫性があるし,と学会的な定義で言うところの「トンデモ」な方ではない。むしろ定見のなさで言えば武田先生の方が・・・という感じ。
さて,Linux用にはIntel CompilerがMath Kernel付きで無料で使えるってことで,DGEMM(倍精度行列積)計算でFlops値を測ってみた。比較対象は,「単純な3重ループ実装(simple)」,ATLAS(Scientific Linux 6用標準パッケージ),Math Kernel(IMKL)である。環境はCore i7 860 + Scientific Linux 6 x86_64 + ATLAS + icc + IMKL。
順当に,IMLK(12GFlops) > ATLAS(10GFlops) > Simple(0.7~3GFlops)という結果になった。中々面白い。特に小さい次元数だと,IMKLもATLASも結構ぶれがあって,下手すりゃ3重ループで書いた方がマシ,という所も例外的に存在する。この辺,突っ込んだら結構面白い使い道がありそうだ。
さて,明日,じゃない今日も出勤なので,ボチボチ寝ます。
6/10(金) 掛川・曇時々雨
梅雨らしく,どよどよした天気が続く。こういう時こそ研究研究,である。つーことで,チマチマとIntel コンパイラとIntel Math Kernel Library(IMKL)で遊んでみた。とりあえずBLASとLAPACKを使えるようにするのが目的である。おおざっぱな手順は下記の通り。
1.Linux用のIntel C++コンパイラ(IMKLも入っている)をNon-commercial Software Developmentのページ経由でダウンロード→インストール(ライセンス認証もここで)→Pathを通しておく
2. BLAS/cblas,LAPACK/LAPACKEのプログラム例はLAPACK Examplesを見ながら作成。コンパイルオプションはLink Line Advisorから探索すればよい。
BLAS/LAPACKライブラリ中の高速性では
オリジナルBLAS(cblas)/LAPACK(LAPACKE) < ATLAS < GotoBLAS2 =? IMKL
つーことらしいが,どうなのかしらね? 後で試してみようっと。とりあえずBLAS1,BLAS3, DGESVのサンプルプログラムはできたので,パフォーマンステストを楽しみながらやってみたい。これを土台にLAPACKベースの数値計算テキスト書けたら嬉しいなぁ(人ごと)。MAGMAってのはまだRC5か。OpenCLに対応したら使ってみたいなぁ。
さて,明日に備えて寝ます。
6/7(火) 掛川・曇時々雨
暑くもないが寒くもなく,太陽が出るわけでもないが,雨が長続きするわけでもない,という典型的な梅雨のぐずぐずな天候。ハッキリしないところがいかにもこの時期らしいが,気分的によろしくない・・・というのは全てワシのぐずぐずな仕事ぶりによるものであって,天候のせいではないのである。
次年度からカリキュラムが改訂されるのに合わせて,講義科目担当者の割り振りと調整が始まった。今のところワシは数学の先生として専念する,ということになる見込み。微分積分なんて何年ぶりだろう,線型代数に至ってはいつやったかも定かでない。複素関数論(何でみんな「複素」を省いて科目名とするのだろう?)は3年前にテキスト書いたこともあってブランクは少ないが,しかし,UNIXとWebとDBの教師から数学教師っつーのも変化が激しいような。ま,希望した科目ではあるから,特に不満は無いのだけれど。
つーことで,ちょろっと心づもりのためにLAPACKの機能とかIntel Math KernelとかMaximaなどを調べてみた。ワシが数学をやるとなれば必ず計算がらみになるわけで,演習用ソフトにふさわしいものはどれかなぁ,と考えるためである。ちなみにLAPACKの解説はこの電通大の院生さん(もうDr.取られたらしい)のが一番新しくて詳しい。ワシがやるとなれば,もっと大味なものになるのだろうなぁ。
あんまし逃避しててもアレなので,ボツボツ自分の仕事もきちんとやっておかないとなぁ。懸案の翻訳も今月中めどに片付けたいものである。
明日中に特急で自分の書いた原稿を手直しする必要が出てきた。つーてもやる気にならず,ちらと修正項目を眺めたのみ。全ては明日だ,明日なのだ~・・・っと逃避しているから段々首が絞まってきて自分で欝の穴に陥ってしまうのである。気をつけねば。
気をつけるのは明日にして,ボツボツ寝ます。
5/28(土) 掛川・曇
梅雨入り~。早い~,と思ったがもう5月も終わる訳で,まぁ季節としては順当に推移しつつあるのであるな。この調子で梅雨明けも早いとありがたい・・・のかしらね,今年の電力事情的には。
久々に朝一の更新。今日はSSH講座があるので早起きして,先週サボってた掃除を完了した。ついでに洗濯も。ま,この夏のボーナスで洗濯機は乾燥機付きのものに変更するつもりなので,洗濯だけは小まめにできそうであるが,掃除ばかりはあんまり汚れないこともあってついサボりがちになるのである。
つーことで,昨日ようやくSSH講座のテキスト(PDF)が上がった(サンプルページ)。2年前に作ったC++の資料(PDF)を使い回そうかと思っていたのだが,個人でシコシコとキーパンチャー仕事をするよりは,他人の作ったものも随時見られるWebベースのPHPスクリプト作成の方がいいかと全面的に直したのである。さてどーなることやら。
昨夜放送のDigを聞きながら記事更新をしている。福満しげゆき先生がいい味出してるな。訥弁ながら言いたいこと言える機会を常にうかがっている感じ。さすがである。能弁ではないワシもかくありたいものである。
読売新聞の数学マンセー的な記事。まぁありがたいけどさ,そんなに持ち上げられてもできないことはできないし,したくないことはしない,って傲岸不遜な態度は変わらないと思うけどな。・・・と,以前,ご相談された事柄に「そんな都合のいい数学理論なんてない」とふんぞり返って相手を呆れさせたことを思い出した。
マシンの立ち上げもあるので,ボツボツ出かけます。今日はハードデーズナイトになりそうな予感。