November 30, 2007

[速報] S.P. ネルセット/G. ヴァンナー/E. ハイラー「常微分方程式の数値解法I 基礎編」シュプリンガー東京

[Springer ]

 や〜,ぷちめれ始めて・・・何年だ? 今回初めてワシが関わった本をご紹介することになるのだが,何かキンチョーするね。とりあえず,思いついたことをボチボチつづっていくことにしよう。しかし,ん〜,まだAmazonでは扱っていないようなので,出版元のページにのみリンクを張っておくことにする。実は現物もまだ届いていないので,写真は届き次第掲載します。

 つーことでようやく出ました! 6500円! 高い? バカモン! 原書はコレだ↓ 値段をよく見ろ!!

 不思議だ,何故原書が18000円もするのに,手間をかけた翻訳の方が6500円で出てしまうのか,ワシはこの経済の不思議に首をかしげるばかりだ。

 それはともかく,値段だけでも超お買い得であることがお分かりかと思うが,他にもいいことがある。

 1.世界広しといえども,本書(と原書)ほど,常微分方程式の数値解法について網羅的に,しかも「数値解法の」理論をがっちり書いたものはない。TeX使いは読まずともTeX Bookを手元に置くように,常微分方程式を数値的に解くことを仕事とする人間も本書を同様に揃えておくべきものなのである・・・って偉そうだが,役に立つことは保証いたします,ええ。
 2.KOUYAのような輩を引っ張り込んで翻訳なんてさせて大丈夫か?・・・といぶかる向きも多かろうが,いいやご心配には及ばない。監訳者がほぼ全部手を入れて徹底した書き直しを行っているのである。これはもう「監訳者」の仕事とは思えないが,それ故に,本書は三井斌友「訳」と言うべきものになっているのである。安心して購入されたい。
 3.この基礎編に続いて,「硬い方程式」向きの解法を解説した続刊が近々(たぶん)出るはずである。それを読むためには,まず本書に目を通す必要が絶対にある。もし本書で挫折したら?・・・いやいやいやいやご心配には及ばない。その時には続刊の方を買わなければいいだけの話だ。本書で挫折した人間が続刊を読めるはずがないのである(ヒドイ)。その意味では,無駄な出費を避ける為にも有用な本と言えよう。

 つーことで,ワシの予想ではあっという間に絶版になるであろうこと確実なレアアイテムである。出たら即買い! でないと後で公開すること間違いなし! 買え! 買っておくのだ〜!

 つーことで,Amazonの方に出たらこのblogにもBannerを張っておくことにしよーっと。

Posted by tkouya at 9:58 PM

11/30(金) 掛川->浜松・曇

 どんよりどよどよの日。冬将軍が力をつけるにはまだ時間がかかるということか。どうせ寒いなら,太陽の下で寒風にさらされたいものである。

 近頃のワシの現実逃避はこのサイトのWebログ観察である。このサイトは大学とか技術系の企業とかからのアクセスが多いのだが,

 kemnpus.cs.***.ac.jp

というようなFQDNを見つけたりすると,ちょっと幸せになる。是非ともiyamiとかunagiinuからのアクセスも欲しいな。
 ちなみに我が家の2台のAthlon64 X2マシンはbeboyとhanaotoなのだが,元ネタが分かる男は少ないだろうな。詳細は腐女子の方々に聞いて下さい。後者についてはなるべく年嵩(いわゆる負け犬)の方がよくご存じかも知れない。

 MacBookを使うようになって思うのだが,削除時に使うのがDeleteキーなのかBackspaceキーなのかでWindows使いかMac使いかが判別できるんじゃないかしらん。

 では行ってきます。

Posted by tkouya at 7:42 AM

November 29, 2007

11/29(木) 掛川・曇

 朝起きて飯食ってさあ出勤しようとしたら,段々と頭痛が酷くなってきたのでバファリンを飲んで一休み。2時間程横になって夏目漱石「私の個人主義」を拾い読みしていたら回復した。うーむ,基本的にはバファリンの作用のおかげなんだろうが,漱石先生の功徳も多少はあったかも。

 ワシが査読した別の某論文,採録となったとのこと。めでたい。いくら合理的判断を尽くしたと言っても,rejectって気分が悪いモンなぁ。それなりにキャリアを積んできた人が,力を込めて書いてきたものであるから,通るに越したことはないのである。
 しかし今回別の論文査読もしてみて改めて思ったのだけど,最近のワシの査読報告書は異常な程「くどい」「ねちっこい」のである。所詮は×××博士号しか持っていないワシであるから,人様の論文を読む時には常に勉強させていただこうという姿勢で読み込むようにしているのだが,最近はそれなりに知識と経験を積んできたせいか,大分理解が進んだ(錯覚かも)ようで,結構面白く感じるようになってきたのである。そうなるとこのバカは調子に乗って引用文献を取り寄せて比較参照したり(ヤナ奴だね),ちみっとプログラムを書いて追試してみたり,何度も文章を読み返したりと,ネチネチ論文を突っつき回し始めるのである。
 そうなると,字句の間違いというミクロレベルから,論旨の不明確さ(ワシの理解度を超えているだけかも)というマクロレベルまで,「あれ?あれ?」と疑問に思うところが結構出てくる。それを箇条書きにして,文章を整えて,何度も推敲しているうちに・・・ワシの査読報告書は,何やらもわ〜んとした怨念というか臭気というか邪気というか,そういうものが発せられる「情念の固まり」となってしまっているのである。考え過ぎならいいんだけど,どうも他の査読者のように,指摘すべきことのみをあっさり書いたものと比べると,恐ろしく「粘度が濃い」ように思えるのである。
 よく考えてみれば,査読報告書なんて所詮は匿名だし,業績になるわけではないし,てきとーにやっておけばいいものではある。ワシとてそうそういつもいつもねちっこく書いているわけではないし,ワシごときが読んだところでアラなぞ一欠片も見あたらないパーペキな論文というものもあるのだ。今回2回連続「情念どろどろ」査読報告を書いてしまったのは,そういうものが書ける要素を持った(なんて持って回った言い回しだ)論文相手だったからで,そういうものに対してはどーもワシは過剰にあれこれ書いてしまうようなのだな。だけどそれは別段,論文著者を貶めているんではなく,それだけ真剣に読み込ませて頂いた,という証なのであるから,まああまり気を悪くしないで頂きたいのであります。

 ・・・あ,今週に入って頭痛が頻繁に訪れるのは,あの情念の固まりを3ページも書いたせいなのかも。

 本日は他に,

 ・T君作成のWebRobot最新版をCore2Quad 6600マシンで動作させる
 ・来週火曜日開催の当学・産学官連携フォーラム用ポスターを作成
 ・I君卒研のプログラマ(MySQLでTransaction初体験)

等をこなしたが,バファリン様の効き目あらたかなせいか,一日中薄ぼんやりしていたような気がする。おかげで我が家の灯油の備蓄は切れたまま。明後日までオンボロクーラーで我慢しなきゃ。

 BSマンガ夜話を見たら寝ます。

Posted by tkouya at 8:40 PM

November 28, 2007

11/28(水) 掛川・?

 ごほげほごほ。咳は少し出るけど,それよりは頭痛が酷くて,昨日はさっさと帰宅して早々に寝た。で,現在,録画してあったBSマンガ夜話を見ながらこれを書いている。夏目さんの批評は相変わらず鋭いなと感じるが,しかしそれはあくまで批評であって,漫画作品そのものとは違うものなんだなぁと,この年になってようやく分かってきた。バラバラに解体された絵の断片にナレーションをつける作業が批評で,解体される前のストーリーを語る絵の固まりが漫画なんだよな。夏目さんの批評が優れているのは,それが一つのアナザーストーリーになっているということなんだろうな。

 著作権を巡る昨今の状況の仲裁に入った珍しい記事。しかし具体的な打開策を提示出来ているわけではないから,「まあまあ両社とも頭を冷やして」という以上の効果は期待出来そうもない。現状では互いに一歩引いて痛み分け,という線しかなさそうだが,どっちにとっても「一歩引く」ことに対する強い危機感があるから,対立が激化している訳で,今更「まあまあ」と言ったところで何の効果もない。結局この記事は無駄バイト数を費やしているだけ,というだけのものでしかないな。仮にもKOのセンセーなんだから,優秀な学生さんを動員してもいいから,もうちっと頭をひねって頂きたいものだ。

 昨日は東京のホテルでダウンロードしたFedora 8を,Core2Quad 6600マシンにインストールしてみた。CentOS 5ではあれほど難航した作業があっさり完了。あ,公平のために言っておくけど,Windows XPもさくっとインストール出来たのだが,元々の目的はLinux環境を構築することにあったので,そちらは消えて頂いた。

fedora8_x86_64_desktop2007-11-27.png

 まだnVidia純正ドライバを入れていないので,GNOMEの表示はチトもたつくが,実用上は問題ないレベル。しかしWindowsでもそうだったのだが,サウンド関係のドライバが見つからないようである。
 毎度恒例の行事になったBNCpackの並列ベンチをやってみる。うーんさすがQuad-coreである。バッチリ4並列の性能が出せる。

cpu_quadcore.png

[user01@cs-minerva mpi]$ mpirun -np 4 ./test_mpimm
MPI_MUL_TIME(Dim:512x512, Procs:4): 0.812689
---------------------------------------------------------------------
BNC Default Precision    : 128 bits(38.5 decimal digits)
BNC Default Rounding Mode: Round to Nearest
---------------------------------------------------------------------
LAM_MPI, MPI Version 1.2
---------------------------------------------------------------------
MPI_MUL_TIME(Dim:512x512, Procs:4): 11.334403
[user01@cs-minerva mpi]$ mpirun -np 2 ./test_mpimm
MPI_MUL_TIME(Dim:512x512, Procs:2): 1.401398
---------------------------------------------------------------------
BNC Default Precision    : 128 bits(38.5 decimal digits)
BNC Default Rounding Mode: Round to Nearest
---------------------------------------------------------------------
LAM_MPI, MPI Version 1.2
---------------------------------------------------------------------
MPI_MUL_TIME(Dim:512x512, Procs:2): 20.546149
[user01@cs-minerva mpi]$ mpirun -np 1 ./test_mpimm
MPI_MUL_TIME(Dim:512x512, Procs:1): 3.026383
---------------------------------------------------------------------
BNC Default Precision    : 128 bits(38.5 decimal digits)
BNC Default Rounding Mode: Round to Nearest
---------------------------------------------------------------------
LAM_MPI, MPI Version 1.2
---------------------------------------------------------------------
MPI_MUL_TIME(Dim:512x512, Procs:1): 46.027995

 そろそろMPIは止めたら?という声もあるが,どうもコンシューマPC向けにはOcta-coreがすぐに出るという状況ではなさそうなので,ワシみたいな貧乏人が大規模並列をやらかそうとすると,何台かのマシンを組み合わせる必要がある。だもんで,当分はMPIも捨てるつもりはない。ま,gccもOpenMPに対応しているから,そちらもボチボチ対応させようとは思っていますが,ね。

 だいぶ気分が改善したので,今日も一日頑張ります。

 あ,帰ってきたら前の防衛省事務次官が逮捕されたそうな。しかしその妻も逮捕されることがあるんだ。ふーん。

 論文著者校正,2カ所訂正(ワシの元原稿の間違い)して三美印刷様へ返送する。うーん,これで12月中には発行となるわけだな。昨年の今頃思い付いたネタだったから,ちょうど一年後にまとまったことになる。これからはコンスタントに査読論文を増やしていかねばなぁ。がんばり末世(古)。

 編集委員さんから,「ここんとこ書き直して」というメールが届く。ご指摘のことはよく分かるので,ご要望通り査読レポートを修正して返信。ということで

3ページにもなるような査読レポート書かすなゴラァ!

と訂正致します。

 勉強してからBSマンガ夜話を見て寝ます。

Posted by tkouya at 3:26 AM

November 26, 2007

J.-M. Muller, "Elementary Functions -- Algorithms and Implementation --" 2nd ed., Birkhauser

t[ Amazon ] ISBN 978-0-8176-4372-0, ¥7930

elementary_functions_1st_and_2nd_ed.png
(向かって左の紺の表紙が第二版,隣の緑の表紙が第一版)

 以前,初等関数の近似多項式についての論文を査読した時,著者の方に基礎文献として紹介したのが本書である。以来,折に触れて本書の第一版(緑の表紙)をつらつら眺めていたのだが,昨年,少し書き足しを施した第二版が出たので,この際,第一版の前書きの日本語訳をここに載せて,本書の紹介と代えることにした。類書は幾つか出ているし,日本でも浜田のものがあるが,最新の情報を網羅したものとしてはこれに勝るものはない。
 つーことで,

どこかで日本語訳を出版させてくれません?

と言っておこう。専門書だから10万部も売れる本には絶対になり得ないが,一万部程度は堅いんじゃないか(と言っておくテスト)。半年あれば下訳は完成させ,一年あればチェックも含めて完璧なものをお出し出来ると思いますぜ,旦那。

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 基本関数([訳注] "Elementary Functions"は「初等関数」と訳すのが普通だが,「簡単な」という意味と解釈される恐れがあるので,本書では「基本関数」と訳すことにした。)(三角関数,指数関数,対数関数等々・・・)は,数学において頻繁に使用される関数群であり,これらを正確かつ高速に計算することは,コンピュータ計算研究において,一つの主要な目標となっている。本書の目的はこれらの基本関数の計算と(ソフトウェア及びハードウェア指向の)アルゴリズムの理解に必要となる理論的背景を解説するとともに,正確な浮動小数点数を得るための関連知識も述べることであり,特定の関数や浮動小数点演算システムにしか適用出来ない「料理レシピ」を与えることではない。あくまで,読者のあなた方が,自分の計算機システムにアルゴリズムを実装し適応させることが出来るような知識を与えようとしているのである。
 本書を執筆するに際して,私は二種類の読者を想定した。一人は,これから(ソフトウェアもしくはハードウェアのパーツとして)浮動小数点演算システムを作ろうとしている,あるいはそのアルゴリズムを研究しようとしている専門家(specialists)である。もう一人は,現在のコンピュータや電卓の内部において,基本関数の計算にはどのような手法が使用されているのかを知りたいと思っている趣味人(inquiring minds)である。従って,コンピュータ科学や応用数学を専攻する上級学部生・大学院生のみならず,浮動小数点演算システムを実装するためのアルゴリズム,プログラム,ハードウェア回路を設計する専門家にも,自分たちの関連分野に役立てようとしているエンジニアや自然科学研究者にも,本書は等しく役立つものとなっている。本書の内容は,コンピュータ科学や数学の基礎知識があれば大概理解出来るものであるが,そこで必要となるコンピュータ演算の基本記号については第一章に目を通して思い出して頂きたい。
 本書にどのような内容が記述されているかはこの第一章に書いてある。基本記号について記述されたこの章の以降の内容は。大きく三つに分類される。第一部は2章で構成されており,基本関数を多項式や有理(多項式)関数で近似するアルゴリズムを記述してるが,可能な限り,数表も掲載してある。第二部は3章で構成されており,「シフト加算(shift-and-add)」アルゴリズム,すなわち,シフト(shift)と加算だけから構成される,ハードウェア指向のアルゴリズムを解説している。最後の第三部は3章から構成されており,精度が重要視される際には有用な事柄について議論している。
 本書と同じ基本関数を扱った過去の労作(Hartらの``Computer Approximation",Cody \& Waiteの``Software Manual for Elementary Functions"など)には,多項式近似式や有理関数近似式の係数表が沢山掲載されているが,本書にはあまり載せていない。それは本の分量を減らすためであるが(シフト加算アルゴリズムを掲載しようとしたせいでもある),今ではこれらの係数の計算はMapleなどの数式処理システムを使って簡単に計算出来るようになっているからでもある。私の一番の目的は,基本関数がどのように計算され,どのように使うことが出来るのかを説明することなのだ。更に言えば,前述の歴史的労作は,ソフトウェアで実装することに焦点を当てた物であるが,今では基本関数の計算の多くは(少なくみても部分的には)ハードウェアに実装されるようになっており,この労作で述べられている物とは異なるアルゴリズム(CORDICに代表される,区間数表ベースのもの,シフト加算を用いているもの)が使われているのである。私はこういった幅広い手法の解説をしたいと念願していたのだ。また,数年前までは1, 2bitの誤差があってもさして問題視されていなかったが,今ではもっと高精度なものでなくてはならない事態となっている。精緻に丸められた(exactly rounded)関数値を与えること,即ち,常に真の関数値に最も近い浮動小数点数(machine number)を返す機能(少なくともある変数領域,ある関数については)が求められるようになっているのである。これについては単精度計算において達成している実装系が存在している。私はもっと高精度でもexactly roundedな関数値を得ることが出来るということを本書で言いたいのである。
 なお,参考文献で提示したBiBTeX データベース,本書で提示したMapleプログラム,正誤表については本書のWebページから取得することができるようにしてある。
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 つーことで,いい本なので推薦しておく次第である。

Posted by tkouya at 3:00 AM

November 25, 2007

11/25(日) 掛川・晴

 今日もいい天気である。掛川城が青空に映えている。

kakegawa_castle20071125.jpg

 図書館で新聞と雑誌,新入荷本を眺める。このblogのぷちめれは原則自分が購入した(私費・研究費等)ものだけを紹介するようにしているが,それは後で引用したり事実確認したりするため,手元に現物がないと困ることがあるからである。しかしまぁ,徒歩圏内にある図書館にそれがあるなら,ぷちめれ対象に加えてもいいかなぁ。地方税払っているし,結構紹介したいものも出てきたし。

 「結婚して幸せになるとは限らないから,大丈夫大丈夫」(by 吉田戦車)「妙齢おねいさん道」伊藤理佐
 「いいひとたちは帰ってこなかった,と。」「新版・夜と霧」

 図書館帰りは,ここんとこ三日と空けずにチェックしているマンション建設現場へ。

building_mansion20071125.jpg

 職場からの帰りに車で乗り付けたり,休日となれば土日両日,ガレージや玄関から中をじろじろのぞき込んだりと,人間相手なら速攻で警察にしょっ引かれること間違いなしのストーカーぶりである。昨日も営業さんから,「何度もご覧頂いているようで」と言われたが,さぞかし「マンションストーカー・KOUYA」の名はディベロッパー社内で語られているのであろう。ほほほ,文句があるなら予定通り完成させてごらんなさい。
 昨日は通りに面している玄関側と,反対側のガレージ方面の両面から2台のコンクリートミキサー車によってコンクリート打ち作業が行われていたが,ここんとこ年末のエロ特集に備え,その手の本ばっかり読んで脳内が爛れているワシは,「3Pみてぇ」と思ったものである。

 掛川は毎年年末になると,どう見ても必要とは思えない工事がどっと増える。駅前通りでは側溝の新設工事が行われていた。

construction_in_kakegawa20071125.jpg

 そのあおりで,太く育った街路樹が無惨にも次々と切り倒されている。

tree_stump20071125_01.jpg

tree_stump20071125_02.jpg

 立派に育ったせいで,太い根が歩道を覆うアスファルトを持ち上げていたから,歩行の邪魔になっていたことは確かであるが,町の景色にとけ込んでいたものをバッサリと削り倒すのはいかがなものかと思う。ワシは別段自然保護に関心があるわけではないし,所詮は人工的に植えられた街路樹ではあるが,不要不急の工事のせいで親しんでいた景色の一部が破壊されるのは納得いかないよな。

 査読報告書は再チェックの上,朝一で編集委員に送りつける。これで今年の査読仕事は終了・・・だよな。HPCS2008の方はワシの所に回ってこなかったので,来年は査読作業が少なくて済みそうである。今年は自分の論文が2本掲載されたので,もう一本今年中に仕上げることが出来れば,査読論文数と同数となる。
 人の論文に難癖をつける作業は,論文を作り上げる作業よりずっと簡単なことである。眼高手低という言葉がある通り,批評眼を身につけることは情報過多な昨今,文章を読むことが出来れば難しいことではない。しかしまぁ学者という立場に一応身を置く人間としては,criticizeよりはcreateに重きを置きたいと思う。
 とはいえ,「査読論文は一人で書くものだ」と言い放っていた三島親父ですら,単著論文を書かなくなって久しい。それだけコンピュータを使う作業が必要な応用数学の論文ってのを生産するのは難しくなっているとも言えるが,やっぱり50過ぎになれば知識はともかく体は動かなくなってしまうので,まともな論文を書くためには若手の手助けが必要になるということなんだろう。今年のワシの掲載論文は「敬愛する」三島親父の言に従って

当然,全部単著!

であるが,それはまだ体力があるから出来ることで,そんな芸当が出来るのはせいぜいあと10年というところだろう。この先しばらくは頑張って業績を残すべく,頑張りたいと思います,はい。

 昨日は煮えたぎった湯船に浸かることが出来ず,寒いのに湯をかぶるのみ。そのせいか,鼻水が止まらない。風邪をこじらせないうちに,明日に備えてさっさと寝ます。

Posted by tkouya at 6:48 PM

November 24, 2007

11/24(土) 掛川・晴

 昨日とは一転して暖かい日。それでも上着なしでは日中も少し寒いか。

 今後のマンション購入に関する日程打ち合わせのため,11時に販売センターに向かう。えーっさえーっさえっさほいさっさのリズムに励まされつつ,掛川駅を南から北へ横断する。

clock_in_kakegawa_st071124_1102.jpg

 打ち合わせは90分程。結局,引き渡しは2月上旬ということになった。現場監督の方の説明(言い訳?)を聞くと,どうやら検査が厳密になってしまって完成が更に伸びた,ということらしい。まあ市川でコンクリを打ってから鉄筋が足りなかったという事件もあったぐらいであるから,日程が早まったと言われるよりは不安が少ないからよしとしよう。しかしこれだけ検査によって日程が延びるってことは,逆に言えば,今までの検査は検査と言えるような代物ではなかった,と白状しているようなモンである。
 しかし,2月上旬といえば,入試だの変則的な講義スケジュールだの補講だの定期試験だのと,調整不能なややこしい行事が多い時期である。しかも引っ越しもしなければならないから,来年1月下旬から2月中旬まではドタバタすること確実だ。無事乗り切れればいいが。

 ここんとこ週末の恒例散歩コースに組み込まれている掛川中央図書館に立ち寄って,自分では絶対に買わない文芸誌や単行本をチェック。新刊の入荷,案外早いのは感心。これなら漫画以外の本はあまり買わなくても済みそうである。2月からは借金生活に突入するし,ボチボチ群ようこ先生よろしく本を買わないように心がけるべきであろう。
 昼ご飯は一号線沿いの吉野家で,ワシにとっては定番の「並・卵・味噌汁」を頼む。「豚丼ですか?牛丼ですか?」と店員に聞かれ,ああ吉野家は牛丼以外の商品を増やしたんだっけ,と気がついた。

yosinoya20071124_1316.jpg

 こうしてワシの脳みそはスポンジ化していくのであろう。それはそれで楽しいかもしれない。周囲は迷惑だろうが。

 スーパーで一週間分の食料を買い込んで,昨日下書きを終えた査読レポートを清書する。・・・思いの外難航し,書いている間に文字通り風呂を沸かしてしまう。つまり・・・沸騰させてしまったのである。で,今は冷ますべくこのblogを更新しているという次第。

A4用紙4ページにもなるようなレポートを書かすなゴラァ!

と叫びたい気分である。今年3本目の査読作業だが,最長記録じゃないかしらん? 「採録するに値せず」との一言でrejectするほうが数倍楽である。あーめんどくさ。来年は自分の論文をもっと書こうと,昨年同様決意する。まずはフランス帰り以来懸案となっている論文をなんとかせにゃぁ。絶対年内に投稿してやるぅ〜。

 うー,まだ風呂が冷めない(変な日本語だ)。早く沸騰しないフルオートの風呂を使える身分になりたいものである。

 もう少し待ってから風呂入って寝ます。

Posted by tkouya at 10:49 PM

奥森すがり「ねこ鍋 みちのく猫ものがたり」二見書房

[ Amazon ] ISBN 978-4-576007206-7, ¥1200

cats_in_earthen_pots.png

 ねこ鍋と言えば,今や猫好き女性の間では知らぬ者なしの無敵ベストセラー写真集である。元を辿れば岩手で農家を営む奥本すがり(HN: エレファント)さんがニコニコ動画へ動画を投稿し,そこから火が付いたものであるらしい。公式(?)本は既に講談社から写真集として出版されているが,本書はその火付け役の動画投稿人による元祖・ねこ鍋オリジナルエッセイ+写真集である。こちらが「元祖・ねこ鍋」とすれば,講談社本はさしずめ「本家・ねこ鍋」ということになろうか。どちらにしろ,小さな土鍋にまん丸く収まった三毛猫達は間違いなく「めんこい」ことに代わりはないので,純粋に猫だけを楽しみたければ本家を,「何故ねこ鍋なるものが出現したのか」というルーツを探りたい向きには元祖である本書を選ぶのがよろしかろう。とかくうるさがたの方々はオリジナルを尊ぶ向きが強いのだが,これだけ出版点数が増えた昨今,一つの事象を様々な方向から眺めたというだけの類書が存在することは自然なことで,その類書の中から読者一人一人に好まれるものが選択される,ということは別段悪いことではないと思うのである。その意味では,元祖と本家のみならず,もっと沢山の便乗本が出てもいいように感じるのである。出でよ,○○ねこ鍋本!今年のコミケのペットジャンルの一角を占めたって構わないぞ!(もう当選通知が届いているから手遅れか?)

 著者のエッセイによれば,岩手の(写真を見る限り)古い家屋に元々いた2匹の雌猫に,近所の川に捨てられていた4匹の子猫が加わったのが今年(2007年)の6月のこと。この6匹の猫が,鉢代わりに使っていた古い土鍋に入り込み,丸くなって眠ってしまったことで「ねこ鍋」が誕生したとのことである。それを見た著者はその「めんこさ」に打たれ,写真や動画をニコニコ動画にアップ,それからねこ鍋ブームが数ヶ月で訪れることになった。
 ここ20年程で,ペットを猫かわいがり(猫相手だから当然ではあるが)する様を描いた,いわゆる「親バカ」エッセイや漫画が多数登場し,読者を獲得して定着するようになった。ねこ鍋写真もそのようなものを受け入れる読者層があったからこそ,数ヶ月という短期間で出版までこぎ着けたのであろう。
 バカの力がヒットを生み出す,というのは,養老孟司じゃないけれど,いつの世にも普遍的なことなのだ・・・が,ま,一読者としては「うわ〜めんこ〜い」とねこ鍋写真にノックアウトされるとともに,著者ご一家のまったりした岩手弁の会話を堪能させて頂いたので,もう何も言うことはない。ヒット作なんてヘッ,と普段は高飛車なワシだが,たまにはいいものにもぶち当たるのだな,と反省させられました。もう少しメジャーな作品も読まないといけませんね。

Posted by tkouya at 3:00 AM

November 23, 2007

11/23(金・祝) 東京->掛川・晴

 昨日はblogを書いてベッドでうだうだしていたらそのまま寝入ってしまった。風呂に入ろうと湯を張っていたのだが,それも無駄。朝方,隣室の迷惑を顧みず,改めて湯船に浸かって人心地付く。数日前に寝違えたのか,それとも肩こりが凝り固まってしまったのか,首の付け根あたりに痛みが走るようになってしまっていたのも少し解消した。あー,ホントなら今頃はささっとシャワーを浴びることが出来る自宅を持っているはずだったんだけどな〜,まだ湯温の調整も出来ない築30年のアパート暮らしだもんな〜。ホテルに泊まったときぐらい,風呂を贅沢に使いたいものである。

 このホテル,有線LANが使えるのだが,回線速度が異常に速い。平均20Mbpsは出ている。この機会にと,Fedora 8のDVDをダウンロードするも,3GBのファイルが20分程でワシのMacBookのHDDに収まってしまう。うーむ・・・早く光ファイバーを引きたいぞ。

 今日も東京はいい天気である。

ryogoku_st20071123.jpg

 さて,今日は一日東京でブラブラするか。

 ただいま。確かに東京をブラブラしたが,両国を出発してからは,有楽町→八重洲ブックセンター→大丸東京店→東京駅,と,「東京駅周辺」に範囲は限定されている。狭義の東京ブラブラということになるな。

 まず,有楽町から銀座の画廊へ。とても小さい所だが,開店一時間前にわざわざワシが購入希望の作品3つを展示して下さっていた。かたじけない。

gallery_O20071123.jpg

 うーむ,さすがでかい作品は迫力が違う。本物を見てますます惚れてしまった。小さい方は思ったより小振りである(変な日本語だ)がこれもよし。予定通り全部購入させて頂くことにして,問題は額縁である。岩絵の具をコテコテと厚塗りし,折り曲げてあるキャンバス(とゆーのか?)の縁まで描いてある作品なので,ホントは額縁なぞせずに飾りたいのだが,どーせほったらかしにしておくとホコリだらけになること間違いなしなので,あんまり作品の邪魔にならない地味な色で細い縁の額縁を選んで入れて頂くことにする。12月ぐらいに小さい作品の代金とでかい作品の手付け金を支払う予定。
 しかし・・・こーゆー高尚そうな作品がワシの棺桶((c)津野海太郎)にフィットするのかしらん? まあロクに見もしない40インチの薄型TVを置くよりはいいだろう。

 画廊から少し歩いて八重洲ブックセンターへ。最近は丸の内の丸善ばっかりだったが,久々にこちらを覗いてみると,SUICAもEdyも使えるようになっている。どっちか一方という店が多い中,ちょっと感心。

 5冊程新刊を買い込んで,店内の喫茶店で小休止。昔から無愛想な店だったが,客が来てもいらっしゃいませの一言もなしなのは感動的ですらある。バカ丁寧な接待マニュアル通りのチェーン店が多い中,ちょっと感心(別の意味で)。カフェオレとスコーンとなごみ系の本が揃うと,ワシの年も知れようというものである。

 cats_in_earthen_pans20071123.jpg

 ここに写っている本については明日にでもぷちめれでご紹介する・・・必要もない程,有名になってしまっているが。

 大丸も東京駅の改札内地下も,新装開店から一月経っているにも関わらず,すごい混みようである。ただし,大丸の紳士服売り場は閑散としていた。休日の中年男のデフォルトは,奥さんに導かれて荷物運びの役目を果たしつつ,何の興味もない婦人服売り場をウロウロする(させられる)ことであって,ワシみたいに自分に必要な物を探索するという自由は無いのが普通なのであろう。しかしどっちに男の幸せがあるかと考えれば,結論は言うまでもない。言わせるなよ。

 さて,今日はぷちめれと査読報告書の下書きを書いたら風呂入って寝ます。

Posted by tkouya at 7:28 AM

November 22, 2007

11/22(木) 掛川->東京・晴

 出来てないよぅ〜,発表用PPTファイルが全然出来てないのに寝ちゃったんだよぅ〜と泣きながら6:30掛川発のこだまで東京へ。車中シャカシャカとキーボードを叩いていたら,あっという間にバッテリーが減る。東京へ着く頃には50%切り。地下鉄千代田線根津駅の喫茶店でモーニングをパクつきながら,何とか喋るネタをひねり出すことができた。実際の講演がどうだったかは聴かれたくないし言いたくないのである。察せよ。

 で,7月下旬の旭川以来の研究会である。

matrix_comp_workshop20071122.jpg

 東大・浅野キャンパスとやらがどこにあるのか戸惑ってしまった。本郷キャンパスに隣接する出島みたいなところである。
 毎回来るたびに思うのだが,このゴミ分別の異様な細かさは何とかならないものか。

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 世界に羽ばたくエリートを養成するためには,まず正確なゴミ分別を身につけさせようという親心か?

 朝9:50から18:00まで全部の講演にお付き合いしたのでしんど〜。ワシみたいな不真面目な人間がたまに真人間のようなことをすると疲れるのである。内職も少ししかできなかったし。こーゆーこともあろうかと懇親会はパスしてあったので,さっさとホテルに逃避させて頂くに限るとばかりにそそくさと退散。ジーンズの上着一着で飛び出してきてしまったが,さすがに寒かった。今度からはセーターの一枚も羽織ってこようっと。

 秋葉ヨドバシの回転寿司で夕飯を取る。あ〜,やっぱり日本人のワシには生魚がジャストフィットするのう・・・と調子に乗って1500円も食ってしまった。

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 ごちそーさまでした。たまにはいいよね。

 つーことで,両国のホテルでこれを書いてます。報道によると,冬型の気圧配置ががっちり固定されてしまって,北海道から東北の日本海側は軒並み大雪に見舞われているらしい。寒いというだけで済んでいる太平洋側は平和である。

 風呂入って寝ます。話題が貯まってますのでボチボチ書いていきましょう。

Posted by tkouya at 8:43 PM

November 18, 2007

11/18(日) 掛川・晴

 ピーカンではないが,よい天気。冬型の気圧配置が徐々に形成されつつあるようだが,我が家ではまだ蚊が飛んでいる。12月までは蚊取り線香を常備しておく必要がある訳だが,そうなると冬到来という実感からは程遠いよなぁ。

 今週木曜の発表のためのデータ取り,中途半端だがそれなりに出来ていた。

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京都へ行く前に仕込んでおいて昨日取り出してみたら,まあまあというところである。既存の結果とほぼ一致しているから信用はしてもらえるとは思うが,面白みは全然なし。うー,30分講演なんて段階ではなかったか・・・。今日はもう少し頑張って無理にでもネタを増やさねば。

 さて日曜ですが,お仕事頑張ります。次のBlog更新は東京で,かな?

Posted by tkouya at 9:54 AM

November 15, 2007

11/15(木) 京都->掛川・晴

 昨日から,数理解析研の研究集会に参加している。

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 どういう訳か,ここは鳩の被害に悩まされているらしいことを発見する。

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 鳩は高等な数学がお好きらしい。人間も見習って頂きたいものである。

 研究集会後,某先生お二人と密談(というほどの物か)。ここが案外読まれていることを改めて知らされ,今後はもっと言いたいことを言おうと決意する(あれ?)。

 あ,ちなみに「アキバ系」ですが,あれは「自己が肥大化した妄想人間」の総称ですので,ワシはアキバ系には含まれません(多分)。メイド喫茶も,「メイドさんに楽しませてもらう喫茶店」ではなく,「メイドのコスプレ娘をきっかけとして自己妄想を楽しむ場所」なので,自分勝手に楽しめない方には面白くないところだと思われます。ワシは行ったことがありませんが,多分,アキバ系ではない方が「受け身サービス」を期待されて出向かれても期待はずれなのは当然なのではないかと思われます。ワシはよく知りませんが。ええ。

 あ,VMware Fusionがマイナーバージョンアップ。今回泊まった宿はProxyもなく快適なネットワーク環境なので,さくさくとダウンロードできた。昼休みにでもゆっくりインストールしようっと。

 つーことで今日も勉強(内職?)頑張ります(あれ?)

Posted by tkouya at 7:49 AM

November 12, 2007

11/12(月) 掛川・?

 昨日夜から久々に偏頭痛に襲われる。小学校低学年のガキでもこんなに早く床にはつくまい,という時間に寝たが,丑三つ時に目が覚めた時にもズキズキが取れておらず,バファリンを飲んで再度寝ても全く収まらない。結局,ゼミの間中,不機嫌な顔をしながら過ごし(頭痛でなくても不機嫌だが),うーうーうなりながら遅れに遅れていた論文査読レポートを書き上げてupしたあたりで少しマシになってきた。で,因縁のあるもう一つの論文を印刷して一通り読み,「あ,これは条件付き採録に格下げだな」という瑕疵を見つけたところで頭痛がようやく治まったのであった。風邪かインフルエンザか? まあ土日もアクセク働いたことによるストレスが原因なんだろうけどね。

 しかし,中々一発でacceptって訳にはいきませんな>論文 別段,共著者の一人(not first author)に10MB以上になりそな文句があるせいではないと・・・思う。しかし勉強する必要の多い論文であるから,本格的な査読作業は文献が入手出来てからになるな。つーことで,査読レポートは12月締め切り後になると思います。ごめん>first author様

 あ,Penrynが公開された。4 CPUで最大16PEの並列実行が可能なんだな。これからはますます混合プログラミングが主流になるんだろうが,めんどくささ倍増であるな。専任の並列プログラマを雇わないといかん時代になりつつあるんだなぁ。

 う〜,来週末まで気合いを入れて講演準備をせねばならん。頭痛も治まったようだし,明日から頑張って仕事します。・・・と言いながら,明後日から京都だったりする。間に合うのか?

 あ,予定より早くトップページが40000突破。キリ番はやってません。すいません。そんな金も暇もありませんです。ええ。

 とりあえず今日はもう寝ます。

Posted by tkouya at 8:52 PM

November 10, 2007

11/10(土) 大阪->掛川・晴後雨

 研究発表の日。大阪は今日も良い天気である。

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 発表は午後からなので,午前中は講演を聴きつつWireless LANを使い倒す。しかしここでもSSHは使えず。ワシが設定してあるSSH鯖は残らずJPドメインかどうかをチェックするようにしているのだが,ここは杜撰にもFQDNを振っていないのである。IP reachableなホストには残らず名前ぐらい振りましょーよー>阪大サイバーメディアセンターの方々

 午後の講演は早口で内容を詰め込んだため,何とか10分に収まる。質問なんかねーだろーと高をくくっていたら,みゃー先生から的確なご指摘を頂く。どうもありがとうございます。
 3月に学会デビューを果たそうというT君の参考になるような講演にならなかったのが心残り。じゃあ時間があれば完璧な講演ができるんかいというイチャモンに答える義務はないのである。

 みゃー先生のご講演を聴いた後,ダッシュでバスに乗り・・・損ねて17:10発のJR茨木駅行きのに乗る。こりゃー,予約してあった18時京都発のひかりには間に合わねーなと思いつつも,停留所から駅のホームへダッシュすると,17:28発京都行きの普通電車に間に合ったのである。で,息を切らしながらケータイを弄くってみると,これが何と17:55に京都駅に到着する最速の電車であることが判明,またぞろ京都駅でダッシュするハメになるも,きちんと13号車9番E席に腰を落ち着けることが出来たのであった。・・・うう,足が痛い,腰がミシミシ言っている・・・年である。運動不足である。

 20:04に掛川に帰着。着いたら雨。氷雨ではないが,二日留守にしていた部屋は薄ら寒くなっていた。やっぱり灯油,買っておかなきゃダメね。

 へー,筒井御大がライトノベル誌に連載をするとな。「わしはこれからお助け老人になる」(だったかな?)と宣言していたが,さては「ライトノベル誌も伸び悩んでいるんですぅ,助けて下さい」と編集者から泣き付かれたか? まあ御大が書くものは面白いに決まっているけどね。楽しみである。

 ふーん,Intelのデスクトップ向けCPUは来年中に95%がDual-core/Quad-coreになるんだ。Celeronも半分がDual-coreになるんだな。ふつーMulti-core時代がもう到来か。早いなぁ。

 これから風呂に浸かって,ぷちめれを一本上げたら(と思ったけど無理)寝ます。明日も仕事だガンバロウっと。

Posted by tkouya at 9:23 PM

November 9, 2007

11/9(金) 掛川->大阪・晴

 ピーカン晴れのいい天気。査読報告を早く遅れという催促が来ているが,すっかり忘れて来てしまったので,作業は日曜日に持ち越し。すいません>担当editor様

 で,大阪である。講演会場の3階にWireless LANが入っていたので使わせて頂く。フンフン,IPアドレスはやっぱり阪大なのね。

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 情報教育研究集会に参加して3年目になるが,一日目から参加したのは今回初めてである。午前中は著作権に関するチュートリアルを受講。分かりやすい内容で,さすが講演になれている人は違うなと感心する。
 来年は九工大が会場になるとのこと。福岡だっけか? 出張旅費をちゃんと確保しておかなくちゃな。

 午後は基調講演だけ聴いたら退散する予定。ん〜,講演準備が済んでしまうときが楽である。

 ホテルでは更新出来ない可能性が高いので,今日はこの辺で。

 と思ったら,LANのある部屋に泊まれた。しかし,Proxy経由での接続のみ。SSHが使えないのは痛いぞ。

 ・・・しかし,出張しているときに限って,返事が必要なメールが次々に届くな。呪われているのか・・・いや,単にワシが外に出まくっているってだけか。

 因縁のある査読依頼が来る。グズグズと色よくない返事をしたら,問答無用で査読者にさせられてしまった。しかしこの論文・・・言いたいことが1MBはあるのだが,まあそれは査読報告書にねっちり書くとして,

> 学位取得に関連があるので、なるべく急いで欲しいとの
> 著者側からの要望が出ている

という点については,「ほほぉう〜(以下128KB削除)」ぐらいのことを言う権利はあるよね? ね?

 つーことで本日はもう風呂入って寝ます。

Posted by tkouya at 7:43 PM

November 6, 2007

11/6(火) 掛川・?

 書類書き,一段落。毎年のことながら,スティック糊が劇減りするのは何とかならんか。いや,これこそが文房具屋と結託した文科省の陰謀なのかも知れん。むぅ,やはり官僚政治は打破すべきである。

 Fedora 8がいつの間にやらリリース間近になっていた。インストールに苦労させられた(苦労したのはT君だが)CentOSよりはマシかなと,FC7でも落とそうかと思ってサイトを訪れたら既にFC8がRC3になっていたことに気がついたのである。せっかくだが,もうちっと待ってから落とすことにしようっと。とりあえず,メインマシンとなりつつあるMacBookにBitTorrentだけは入れておくことにする。

 今週末の発表用PPTの下書きを済ます。さてこれからデータ取りでもしますか(今頃かよ)。
 あ,2週間後の発表プログラムが公開されていた。うーむ,30分も喋ることがあるのか?・・・って申し込んでから悩むなよ>ワシ

 つーことで今日はもう寝ます。次の更新は・・・大阪かな。

Posted by tkouya at 9:54 PM

November 4, 2007

小谷野敦「リチャード三世は悪人か」NTT出版

[ Amazon ] ISBN 978-4-4167-4, ¥1600

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 日記にも書いたが,「日本の有名一族」「日本売春史」「リチャード三世は悪人か」と,今年の秋は小谷野敦出版ラッシュである。まあ本人は「内田樹ジュ程ではない」と言うかもしれない。しかし,内田先生の方は対談本・エッセイ・講義録が殆どであるから,呼吸するようにblogを書き続け,講義をこなし,気の合う相手と喋っていれば,優秀な編集者の助力の元,次々と本が出るのも不思議ではない。それに対して小谷野先生の本は,資料を自力で集めて読み込んで分析してまとめる,というものであるから,手数が掛かっているという点では内田先生の比ではないだろう。ワシは両先生の書いたもののファンであるが,内田先生はタレント性で売っているのに対し,小谷野先生は,学術論文を執筆するという古典的な意味での学者としての態度を捨てていない,という違いがあり,その両方に魅了を感じているのだが,ワシも一応学者の端くれのつもりでいるので,その職業意識としては,この出版ラッシュの勝負,小谷野敦に軍配を上げたいのである。
 で早速この3冊のぷちめれを,と思ったのだが,正直言って「有名一族」の方はWebにも類似のものがあり,感心しなかったのでパス,「売春史」は年末のエロ特集に取っておく必要があるので先送り。従って,今回は残った一冊,「リチャード三世は悪人か」を取り上げることにする。

 ワシがシェークスピアの戯曲「リチャード三世」を初めて見たのは,仲代達矢率いる「無名塾」の公演である。確か,仲代の妻・隆巴(宮崎恭子)が逝去する前の・・・とパンフレットを確認したら違った。追悼公演でした↓。

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 この公演の演出をしている途中で宮崎は亡くなったらしい。しかし作品の方は,悪逆非道なリチャード三世に臆病さと悲哀を盛り込んだ仲代の演技力と,宮崎の分かりやすい演出によって,演劇素人のワシでも楽しく観劇できるものであった。

 で,このパンフレットには,小谷野も参照している森護「英国王室史話」からの文章が掲載されている。それによると,リチャード三世は取り立てて容貌が悪かった訳でもなく,悪逆という評判は,プランタジネット王朝最後の王を打ち倒してテューダー王朝を創始したヘンリー七世の意向によって定着した,と述べている。まあ,ドラマはドラマ,事実はそんなモンだろうとワシは納得していた。
 しかし,リチャード三世についての論争はイギリスにおいて延々と続き,20世紀に入ってからはミステリーの題材として取り上げられる程だったという。この議論の概略を小谷野は様々な参考文献を渉猟し,引用しながら本書において解説している。ワシはここんとこを読みながら,「邪馬台国論争みたいだな」と思ったものだ。
 さて「リチャード三世は悪人だったのか?」という疑問に対する結論は,本書を読んで確認して頂くのが一番だが,「中庸」を重んじる小谷野の導いたそれは,至極穏当なものである。大体,大虐殺とか大圧政を行った場合を除いて,権力者というものは大概似たり寄ったりの悪辣さを持っているものだろう。そもそもその程度の普通の権力者の「善悪」を議論すること自体,無意味なことなのではないかとワシなんかは思う。政治を司る人間に対する評価は,その後の歴史の中で,善悪とは別の結果論としてしか意味を持たないのではないか。

 本書ではリチャード三世以外のシェークスピア劇「マクベス」「リア王」「オセロウ」についての論考も納められており,これらは全て「元ネタ」があることを,これもまた文献からの引用を交えて述べられている。まあ学問的には常識に属することなのかもしれないが,文学に暗いワシには感心するところが多かった。
 帯にも取り上げられている「シェークスピアさん,盗作です!」という文句は,これらの元ネタの存在を明らかにしている部分のものだが,だからといって,シェークスピアのドラマ作家としての力量が疑われる,ということにはならないだろう。今だって,テレビや映画・演劇には「原作」があるのが普通だし,シェークスピアの時代はそれをクレジットしないのが普通だったというだけのことだ。原作に比して面白くない作品はゴマンと存在する訳だから,今でも盛んに上演されているシェークスピア作品は総じて優れている,ということは疑いないことなのである。そして,優れているからこそ,「リチャード三世」は論争の的となり得たのである,と小谷野は書いている。

 そういう意味では,本書の一番の目的は,シェークスピアの偉大さを改めて喧伝するというものだったのかなぁ,と思えてならないのである。

Posted by tkouya at 3:00 AM

November 3, 2007

11/3(土・祝) 掛川・晴

 うっ,寒いぞ〜。某お仕事のため,職場にはワイシャツ・ネクタイ着用で出勤したが,それでもちみっと薄ら寒い。石油製品が値上がりしたタイミングを狙ったかのような気温の下降,OPECの陰謀か? そーいや,ユダヤ陰謀論はトンデモ世界の常識だが,アラブ陰謀論ってのは聞かないよな。いっちょでっちあげて,○間書店にでも売り込んだろか。

 うーうー言いながら全然書き上がらなかった科研費書類,何とか全部埋まったぞ。ちょっと遅れたが,明日にでも清書して提出してしまおう。通らないのは今に始まったことではないが,年一度の研究の整理と考えると,これはこれで多少は役立っているのかもしれん。

 バッファローコクヨサプライ? なんだそのメルコと文房具屋が合体したような名前は,と思ったら,今年の4月に両社が立ち上げた企業だったのね。大企業の(首切りの有無はともかく)リストラは着々と進んでいるんだなぁ。

 やっとエンジンが掛かりだしたが,今週末は阪大で発表,来週水木は京大で講演聴講(ここで内職をするつもり),その次の木曜は東大で発表である。・・・旧帝大ばっかりだな。
 とゆーことで,ワシが羽を伸ばせるのは23日以降だな。この日は銀座の画廊(おおっ,敗訴,じゃなくハイソ!)で絵を見せてもらう予定なのである。楽しみだが,でかいサイズの絵って高いんだよなぁ・・・買うかどうか,まだ悩んでいたりする。

 つーことで,逃避仕事以外でここの更新をする機会は減るかも。たまったぷちめれをバンバンupしたいところだが,さてどーなるやら。更新が滞ったら,順調にお仕事に邁進していると思ってくれたまへ。

 寝ます。

Posted by tkouya at 9:59 PM

November 2, 2007

11/2(金) 掛川->浜松->掛川・曇

 どんよりドヨドヨな日。太陽が出ないと肌寒さを感じるようになってきた。今年は使わずにすまそうと思っていた灯油ストーブをそろそろ出すべきか。石油価格が上がったようだが,10月のうちに買っておくべきだったかなぁ。明日夜にでも一缶だけ購入しておくか。

 書類書き,何とか前書きは終わった。今日中に全部文章は埋めてしまって,明日早々には完成させよう。・・・最近ますますせっぱ詰まらないと締め切り仕事をしなくなってきたなぁ。鬱か? そのうち失踪したりして。ここでアル中になれば吾妻ひでお2号になれるのだが,ワシは下戸。残念だ(何がだ)。せめて蛭児神建とか水月昭道みたいに出家すべきか?

 浜松で講義終了後,ドタバタと中年走りしてタクシーに飛び乗り,16:30浜松発掛川行の電車に乗り込んで袋井で下車,またタクシーに乗って職場に戻る。この間40分。最短記録じゃないかしら? そそくさと明日の準備をして早々に帰宅。これを書いているという次第である。
 ちなみに,静大から浜松駅までは1160円,袋井駅から職場までは1170円。ほとんど同じなんですな。静岡県内のタクシーが全面禁煙ってのも初めて知った。小谷野先生には申し訳ないが,吸わないワシにとってはありがたい。

 あれ? いつの間にやら松尾おばさんのコラムが無料公開になっていた。会員限定サービスに移行して以来ご無沙汰だったのだが,また読めるとなると嬉しいものである。
 しかしまぁ,漫画のチョイスがワシとよく似ているよな。中年少女マンガ志向の人間は性別問わず,結局同じ所に着地するのかしらん?
 何か,体を悪くされていたようだが,ご自愛頂きたいものである。やっぱり結婚した方がいいですよ(余計なお世話か)。

 いつのまにGoogleはセキュリティチェックまでするようになったのか?

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 全然気が付かなかったけど,まあMacOS Xという,ウィルスには無防備な環境を使っているワシにとってはありがたい。

 とりあえず風呂入って寝ます。

Posted by tkouya at 9:56 AM