6/15(土) 駿府・雨

 肌寒い一日。山松ゆうきちのマンガの擬音「ざかざんざかざん」という感じの強めの雨が散発的に続く梅雨らしい一日。今年は冷夏になるという予測も出ているようだが,さてどうなるかな。

 ARITH26で短い講演とポスターセッションをこなしてきた。論文は後で公開されるみたい。

ARITH26の看板
ワシのポスター(プレゼン10分の後にQ&A代わりのポスターセッションがあったのだ)

 日本人が少ないのかと思っていたら,参加者数としてはフランス人19人に続いて15人と,そこそこ来ていた模様。Arbの作者の講演がBest Paper Awardを取っていたが,まぁ圧倒されるよなぁ。才能と体力と勢いがあることを知らしめるのものであった。ワシも慌てて今までの仕事をまとめておくことにしようと決意させられた。

 しかし捨てる神あれば拾う神ありで,昨年プレゼンした内容をRejectされて腐っていたら,今回採択されたりするので,何事もやっておくものであると思った次第。「多倍長精度数値計算入門(仮)」の最終章の予定になっていたものの,Rejectされて削除しようとしていたら,このタイミングで出版社から「ページ数的に問題ないので予定通り書いて下さい」という依頼が来たので,まぁ採択された内容ではあるし,結構ブラッシュアップしたし,大師匠へのご恩返しという意味もあるので,「やっぱり書きます」とお返事しておいた。この先,日本語で査読論文書くつもりもないので,丁寧な解説を書き下ろすつもりで頑張りますです。来週にはゲラが届くそうなので,7月中旬ぐらいまでは校正作業に集中せんとなぁ。Python原稿はそれから頑張りますので見捨てないで下さいまし。

 MPFRのメイン開発者の一人が,マルチコンポーネント型の多倍長複素数演算の基礎固めをやっていたのも印象深かったな。どうやら多倍長FFTみたいなものを作るようで,MPCより軽くしたいらしい。なんかワシの予定にかぶりそうな予感がするので,こちらも進めておかんとなぁ。できれば9月下旬にはお披露目したいところ。

 三日間の京都出張は刺激的だった。あいにく数値解析シンポジウムは行けなかったが,行かずに正解,帰ってきたらガックリ疲れたから,掛け持ちしてたら間違いなく死んでた。体力落ちたことを実感。つーことで直前まで迷って失礼しました。>F先生

 次は7月下旬の北見,9月上旬の東京,9月下旬の京都。これ以外はどこにも行かないようにしたい。何せ,今回の出張で,額縁ょ~が不在だと周囲への迷惑の掛けっぷりが半端ないことが判明したからだ。つーても,Academic Career終了して良いわけでもないので,無理のない範囲で出掛けていきたい。

 明日は「上がっちゃった研究者問題」について書きたいけどどうなるやら。

 寝ます。