今日はこれからHPC研究会。たまたま講義のない日に当たったので出席するのである。ヘタレ研究者であるわしは,常に他人から刺激を受けていないと仕事をしないのであるからして,スケジュールにちょっとでも空きがあればいそいそと出かけることにしている。逆に,平日のみ数日間の泊まり込み研究会なんてのは,よほどのことがない限り出席しなくなってしまった。多分,来年以降も数値解析シンポジウムには出席しない。・・・他にも原因はあるけど,ね。
藤田香織さんの新刊は,早くても今月末の出版だそーで,ちょっとがっかり。でも,買っちゃったらその日一日は仕事にならないだろうから,ちょーどテンパってるこの時期に出なくて幸いかもしれない。
その代わりというわけでもないだろうが,山田ズーニーさんの新刊が筑摩書房から出版されるようだ。毎回,自分の感情の動きを偽ることなく表現し続けてきた人だから,ほぼ日のコラムも大概読むようにしている。どーも自分が感情多寡の人間なので,「わし」の出てこない論理一辺倒の文は好きになれないのだ。その点,ズーニーさんのはちゃんと自我が出ていて,それでいて合理的な結論を導いている,その思考の過程が素晴らしいと毎回感心しているのである。
今回の新刊の装丁は,ちくまではおなじみの南伸坊さん。江口寿史は湯村輝彦から「センス」というものを学んだと言っていたが,わしの場合は伸坊さんからそれを教わった。確か日下潤一だったかが「南さんの装丁は,何もしていないような印象を与える」と言っていたが,全くその通りである。それでいて,「あ,これは伸坊かな?」とすぐにピンとくるデザインになっているのが「センス」なんだよね。このレベルになると,真似しようという気には全くならず,脱帽する他ない。
おお,うだうだ書いているうちに新幹線の始発の時間が近づいているぞ。ではこの辺で。