夜になって,冷え込みがきつくなってきた。やっと本格的な冬か・・・とはいえ,こちらの冬は,せいぜい10℃を切るかどうかという程度の甘っちょろいものでしかない。
出口の見えない議論をさんざんやったので,口直しに解決しやすい問題に取りかかる。ということで,翻訳は一息ついて,cs-pccsluter2のためのVine2.6r3いじりをチマチマと行う。アチラと立てればコチラが立たず。一昔前ならば「動けばいいや」と気楽に済ましていたところが,一年近くもPC clusterにかかり切りになってしまって経験値を積んだ分,素通りできなくなってしまった。ということで,現在までに経験した問題を列挙する。
- GbEの不安定さ・・・PingとFTPでベンチマークを行ったところ,前者ではどうやら600Mbps程度のThroughputは得られている。しかし,100BASEでは80Mbpsを楽々確保している上,速度は安定している。反面,GbEはパケットが小さいと100BASEにすら劣る有様で,FTPに至っては,殆どGbEの優位性を示せない。Switching Hub,CSA Intel Kenai, driverのどれに問題があるのやら,さっぱりワカランわい。最高性能の6割程度で我慢すべきモノなんだろうか?
- Vine2.6r3のファイル周り・・・きっちり10^9 bytesのファイルをローカルHDD(SATA 80GB)内でcpすると,最初6分以上もかかっていた。/sbin/hdparm -t すると,3MB/secしか出ていない。あれぇ,これは変だと,Fedora Core 1を突っ込んだ寄付マシンで試すと,数年前の20GB ATAにもかかわらず,1分程度で終了する。結局,kernelを2.4.24にしてみたらあっさり解決し,40秒程で終了するようになった。これだと/sbin/hdparm -tの結果,55MB/secとほぼ一致する。やれやれ・・・はいいのだが,結局原因が何だったのかは分からずじまい。FedoraもVineもkernel 2.4.22系列なんだがなあ・・・。
- GCCが古いっ・・・2.95系列だったので,gcc-3.3.2を突っ込む。面倒なので,prefix=/usrで上書き。RPM取ってくるとか,自分でつくるとか,apt-getするとか,もうちっとスマートな方法も考えたが,面倒なので思考停止することにした。g77が入っていないと,LAMって./configureできないのね。mpich派だったので知りませんでした。勉強になったわい。kernelコンパイルは,gcc-3.3.2でも問題ない模様。
- printerは・・・USB接続のLBP-1420なのだが,LIPS IV(ベクター)であっさりおっけ。簡単になったよのう・・・でもフォントが汚い。買ってくるか,Windowsのを流用しちゃおうか(ライセンスはあるのよ),思案中。
つーことで,Cluster構築の直接の支障になりそうな事柄は以上で出尽くした感がある。あとはアプリとWeb Clusterの問題があるが,ま,なんとかなるっしょ。しかし,こうやってあれこれ苦労してみると(大したモンではないが),SCoreって偉大だよなあ。VineでもSCoreできるみたいだが,今回は面倒なのでなし。OpenPBS入れて一応マルチユーザ化はしたいのだが,所詮バッチだからな・・・大型計算機時代に逆戻りした感がある。
ではお休みなさい。