暑い~・・・んだけど,イマイチ夏らしさのない空模様なのは昨日と同じ。但しセミにとっては「やっと鳴けるぜ!」と思える気温・気候になったようで,例年並みのうるささになった。こちらはド田舎なので,まだミンミンゼミやヒグラシが一定勢力を保っているが,情緒のかけらもない「ジー」といううるさい奴がいて耳障りである。このサイトのサンプルを効く限りはニイニイゼミみたいなんだが,どれにしては甲高い一本調子なんだよな。ま,個体差なのかもしれんが。
修理に出したLet's Note R3の状態は,来週にならないと分からないとのこと。既にPanasonicには回っているようなので,お盆前には決着がつくだろうな。ともあれ,保険がきくことを祈るのみ。
唐沢さん(以下敬称略)の「新・UFO入門」引用ミス(世間では「盗作」と呼んでいるようだ)問題,当事者間の話し合いは決裂した模様。町田さんはアンチ唐沢の立場で一席ぶっているが,ワシは無責任な第三者としてもう少し別の観点から今回の事件を眺めてみたい。
ワシのぷちめれでも書いたが,この本は面白かった。その感想は今でも変わっていない。しかし,事実の羅列が多くて,唐沢の思想を語る部分が少ないことはちょっと残念だった。これもぷちめれに書いた通り。その辺に「脇の甘さ」があったのかなぁとは思うので,ひょっとすると,今回の事件を契機に,あれやこれやと「盗作」の具体的な報告と出版元・著者への異議申し立てが続出するのかと思ったが,どーもせいぜいが自分のblogや匿名掲示板へのアンチ唐沢的な書き込みばかりで,しかも漫棚通信さんのように系統立てた説明がない。もし証拠があれば,言い立てて裁判を起こす絶好のタイミングだと思うのだが,ワシが知る限り,漫棚さん以外にそういうことを考えている人はいないようである。
そりゃぁないんでないかい?
やっぱり「盗作王」とまで言い立てるなら,裁判とまでは行かないまでも,異議申し立ては出版元にすべきでしょう。そうでないなら,「盗作」呼ばわりは逆に唐沢から名誉毀損で訴えられかねないので,言い方に気をつけるべきである。もちろんワシも,だが。
以後,話を漫棚通信さんのblog記事についてのみ絞る。ワシは法律の専門家ではないので,以下に書くことは基本的に当て推量の域を出ないことをお断りしておく。
漫棚さんは,blogの報告を見る限り,たいへん大人の対応をしたと思う。しかし,どうも法律の専門家と相談した形跡がなく,「ちょっとまずいのでは?」と思っていた。少なくとも話し合いのレベルが唐沢との個人的なやりとりから,幻冬舎(+顧問弁護士)へと移った段階で,法律相談程度はやっておくべきだったなぁ,と後知恵ながら感じる。特に今回の決裂に至る直前に相手の対応が変わった時点で,絶対に漫棚側の弁護士を立てるべきだった。何故かと言えば,もう話の次元が,社会道徳的な善悪のレベルから,法律論へとシフトしてしまっていたからである。早い話が,幻冬舎側は「このぐらいの対応をしておけば,仮に裁判になったとしても十分勝てる(or 不利な判決には至らない)」と判断した結果を提示してきたのだ。
漫棚さんやコメント欄の方々は相手側の誠意のなさを批判するが,じゃあ幻冬舎側は全く「誠意」(漫棚さんとは違う意味)を見せていないかというと,そうではないようだ。少なくとも,現行の版は破棄し,該当部分の差し替え(具体的にどうするのかは不明だが)はすると言っているようなので,これが相手側の「誠意」の行動ということになるのだろう。そうすると,漫棚さんの申し立ての実質部分は取り込んでいるから,謝罪の仕方や賠償金の多寡の相違はあれ,裁判は有利に進む・・・そう考えると幻冬舎側の対応は納得できる。もう善悪二元論の世界とは違う争いになったということなのである。
ネームバリューや社会的地位が低いワシらのような人間が,でかい組織と向き合う時は絶対に支援者が必要になる。ネット上での応援があるには越したことはないが,匿名であれこれ励まされたところでたかが知れている。ことは現実の争いなのだ。相手に弁護士が付いたのなら,自分も付ける。これは法律で争う場合は絶対に必要なことなのである。
漫棚さんは大人の対応で自分の主張が全面的に受け入れられると思っていたようだが,幻冬舎としては商売上自分らに不利になるような項目は拒否しつつ,漫棚さんの申し立ての実質部分は取り込んだ,大変したたかな解決策を提示したのである。どーもこの先こじれて裁判になるとしても,そして心理的には漫棚さんの言い分はよく分かるにしても,先行きは漫棚さんにとっては厳しそうだなぁ・・・というのがワシの偽らざる感想である。
さて仕事に戻ります。