10/19(金) 掛川・晴

 M$が提案した二つのライセンスが,Open Souce Initiative (OSI)の認可を受けたという記事(Enterprise Watch)。へー,M$がねぇ・・・と感心。しかし面白いのはこの記事では触れていないOSI blogの記事の最後。大方の人が抱くであろう疑問に対して,こう解答しているのである。

[幸谷訳] もちろん,MicrosoftはOpen Sourceの世界ではおおよそ信用されておらず,この認可に関する議論の間中,ずっと疑義が呈されてきた。Open Sourceのプロジェクトを攻撃しておきながら,そのOpen Sourceの手法を要求し,かつOSIの認証トレードマークまで欲しがるなんて,どういう思考なのか? それを理解しているのは当のMicrosoftだけだ。しかし,OSIにいる我々同様,Open Sourceがソフトウェア開発には最適な方法であると思うのなら,MicrosoftがOpen Sourceを攻撃するのと同時にそれを利用しようとしている理由も分かるはずだ。つまり,彼らにとってはOpen Sourceは自らの救済策であり,かつ敵でもある,ということなのだ。

 禅問答みたいだけど,「大人の思考」ってのはこういうものなんだろうな。いや,ワシはM$にもOSIの態度にも感動しているのである。両者とも,エライ。