今年に入って,興味のある問題が出てきたので,あれこれ参考文献を渉猟している。最近はググる(げ,ATOK2009では標準登録されるんだ,これ)と主要なものは最低限,どこの雑誌に載っていてAbstractはこれ,程度の情報は取れるし,もうちっと深く探索すると,掲載論文そのもののや,それと寸分違わぬpreprintが著者のWebページからタダで入手できることが多い。だもんで,面白くなってどっさりDLしてプリントアウトしてざっと眺めているのである。
集めてみると面白いモンで,「ああ,やっぱりそこの部分はそうやるのか」という,かゆいところに手が届くように書いてあるものもあれば,「どーしてそこのところを言及しないのよ。全然分らんぞ!」とワシみたいなアホに冷たいものもあり,論文の書き方も色々だなあ,と感じる。当然,アホなワシが書くと「アホなワシにも分る」ものになってしまうので,特に後者のように書いてある論文が好みである。ま,反面,二番煎じ的な内容が多いので,あんまし重要度は高くないが,なに,分らないものを神棚に上げて飾っておくよりよっぽど役に立つというものであるし,大体,ワシ自体が既存のアルゴリズムの有効な活用法という,完全な二番煎じを狙っているので(つーか,使えない理論家には辟易しているのでね),いわば「お仲間」なのである。
で,そーゆー二番煎じ論文を集めてみると,よくもまぁこんな内容で査読に通ったよなぁ的なものが多くてびっくりする。日本語の学会論文誌の方がよっぽどレベルだの流行だの内容だのに厳格だったりするので,ホントに世界には山のように論文誌があって,レベルもまちまちだと思い知らされる。まぁ,ホントに疑似科学に踏み込んじゃっている怪しげなものもあるけど,そういうものを避けておけば,英語で書いた論文の方が通りやすい,つまり,論文のレベルに合った雑誌は見つかるってのは事実なんだなぁ。してみれば,日本語の論文ばっかのワシは結構真面目にやっている方なのかと思ったりして(嘘ですからね)。
そろそろ土台が固まってきたこともあり,論文の量産を目指そうかと思っているので(出来るかどうかは別よ),下手でもイイから英語で書こうと決意するに至ったのは,そーゆー二番煎じ論文集めの賜と言える・・・のかなぁ?