たかぎなおこ「ひとりぐらしも5年目」メディアファクトリー

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-8401-0842-0, \980

 あー・・・やっと今日も2コマ連続講義が終わったぁ~。んっとに3時間もぶっ通しで喋ると疲れるよなぁ,さーて,あとは家に帰って飯食って寝るだけ・・・あ,帰りの電車で読む本がねーなぁ。谷島屋で何かかるーく読めるやっすい本でも買っておくか・・・(新刊書の棚をウロウロしつつ)・・・うーん,いいのがないなぁ,こんな時に難しそうな新書読んでも車中で寝ちまって静岡まで行っちゃいそうだしな,イラストエッセイ的なもんでも・・・こーゆー時に限って内田春菊も西原理恵子も既に読んじゃっているんだよな・・・うーん,これは(たかぎなおこの「150cmライフ」を手に取りつつ)気にはなっているんだが,高校生が書き飛ばしたのか?つー絵だよな,まあ時間つぶしが出来ればいいのだし,まずは著者のことがよく分かるこっち(「ひとりぐらしも5年目」と交換する)にしてみるか。じゃ,これ下さい。
 (静岡行き普通電車車中にて)・・・んっとにこの区間の東海道線って本数が少なくてやーねー。今日は何とか座れたからいいけどさ。さってと,読んでみるか。全くあっさりした絵だよなぁ。さくらももこに似ているけど,あそこまで捻くれてないところが180°違うな。そーいや,清水のちびまるこちゃんワールド,全然人が入ってなかったなぁ。可愛げがないんだよな,さくらももこの絵には。あれでユーモアセンスがなかったら単なる嫌味なおばさんエッセイだぜ。ワシはそっちの方が好きなんだが。
 しかしこれは・・・ストレートっつーか,すっきりしすぎとゆーか,(P.84を読みつつ)・・・う・・・いくら実家が近くなればいいとはいえ,「どこでもドアが欲しい」「ノーベル賞の田中さんお願いします」だぁ?ぶぶっ。ホントにこの人三十路かぁ? ある意味,すげぇ,かも。
 (「女一人の丼飯屋」を読みつつ)・・・うーむ確かに吉野家の味噌汁はインスタントっぽいよなぁ。松屋は割りと好みなんだが,この人はあんまし好きじゃないのだな・・・てんやは上品ではあるが,あんまし脂っこいのはどーも・・・しかしこの人,何だかんだ言ってもよく一人で飯屋に入るなぁ。東京暮らしの特権かな。
 (「いつものスーパーでお買い物」を読みつつ)・・・そうそう,一人暮らしも慣れてくると,コンビ二よかスーパーの方が便利なんだよな。特に自炊が板についてくると,新鮮な材料が安く手に入らないと困るんだよね。でもあんまし惣菜類は買わないかぁ。飯と味噌汁は常時作り置きしてあるし・・・おっ,このトマトスープはヒットかも。ぜひ作ってみねば。
 (電車,掛川に到着)・・・おっ,ちょうど「夢見る引越し 理想の間取り」を見ている所で・・・(てくてく改札口を通りながら)・・・絵は簡素だが,このストレートな表現は太田垣晴子の方に似ているな。そのうち雑誌を作ったりしたりして。読後感も良いし,丼飯屋に対する率直な感想もナイス。へろへろな絵なのに一本筋が通っていると見た。
 よーし,「150cmライフ」も挑戦してみるかな。(自宅に帰ってWebをサーチして)なにっ,もう続編が出ているのか。さすが負け犬パワーはすごいのぉ。応援しようではないか。うん。