夏の太平洋高気圧は徐々に勢力を落とし始めたようで,今後「ガッツリ暑い」という気温が続くことはなさそうである。
本日は職場全体が休みなので,ワシもアパートの自室でゆっくり家事をこなすのであった。ここもあと数ヶ月(いつになるやら・・・ハァ)で引き払うかと思うと,感慨深いものがある。最初にこのアパートに来たのは1999年1月だから・・・かれこれ9年,ここに滞在したことになる。その間,洗面所もなく,一度も畳替えをせず,8Mbpsに上げた途端にブチブチ切れるアナログ電話線もそのまま。変わったのは外側のペンキの色だけである。ケチ臭い大家のお陰で(どーせ敷金も戻ってきやしまい)ビンボ臭い生活習慣が身に付いたのは,まあ良かったかもしれない。この先どーせ○○が増える見込みもないし,何か食うと脂肪にしかならない中年肉体の保持者としては,生活態度をダウングレードしていくに越したことはない。ありがとう,○○ハイツ○2○1号室! 今後はS銀行から借りた金を20年かけて地道に返済していく超ビンボー生活に突入だ!
ほぼ日がリニューアルして数ヶ月。初期の頃から比べると,ずいぶんサイトの性格も変わったなぁと感じる。
初期の頃は,「はやらなくなったイトイ」が全精力をWebにぶつける自己表現の場だったのが,今では東京糸井事務所としての活動の掲示板的な位置づけに落ち着いてしまった。もちろんそれはイトイの活動が順調に実を結んだ結果なので,言祝ぐべきことなのだが,ちょぉっと寂しいなぁという感想も持ってしまうのである。
Webが我々の社会にすっかり定着し,CMSのようなカスタム容易なソフトウェアが求められ,その上にWebが安定して稼働するようになったという状況を,Tim O'ReillyはWeb 2.0と総称しているわけだが,そうなってしまうと,メインとなる活動は安定した土台の上のLayerで行われるようになる。イトイ新聞の変化はまさにそれで,Webというものがこの先どうなるか分からないからこそ,コンテンツ作りに四苦八苦していた時代を経て,Webという「信頼性のあるメディア」を「従」としつつ,「主」としての社会活動に励むようになったのである。
してみれば,Web "2.0"と称しているとはいえ,つまりは広報メディアの一つの道具に成り下がったと言えるわけだ。これから先もなくなることはなく,技術的には進化・・・とゆーか,互換性と信頼性と操作性を重視した方向に進んで行くのであろうが,組織においては分業体制のなかの一部門として,特殊技能を持った人間が作って行く代物になるのだろうなぁ。ワシが感じた寂しさは,それなりに1990年代後半のInternet & Webのブームに乗っかった人間として,祭りの後のそれと同じものなのであろう。
・・・と,昨日のblog入門で,CSS, XML,Flashをバリバリに多用したMovable Type 4.0のインターフェースを見て,つくづくそう思わされた次第である。
あ,もうこんな時間(正午)だ。先日録画してハマった映画「日本のいちばん長い日」を見ながら,ソウメンでも茹でて飯にしましょうかね。