どんよりした天気。北からは冷たい空気を大陸から運んできた高気圧,南には夏の太平洋高気圧があり,東北辺りで両者の間に前線が停滞している。ぼちぼち涼風が日本列島全体を駆け抜けるのであろうが,そうなると一気に冬なんだな。ま,9月初旬までは暑い日が多いようだが,酷暑がやってくることはもうなさそうであり,一安心である。その程度の期間なら,おんぼろクーラーは何とか耐えられそうだからである。
ひろゆきのインタビュー記事。「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」は,「居酒屋で管を巻くオヤジの社会時評」並の内容なので,きちんとした評論としては全く役に立たず,ワシは途中で放り投げてある。このインタビューを読めば大体のひろゆきの主張は掴めるので,本を買う必要がなくお得である。
竹熊健太郎さんは,コミケ主催者・故米沢義博さんとひろゆきに共通する特徴として
以前俺は2ちゃんねるの西村博之氏に会ったとき、なんとなく米澤さんに感じが似ているなと思ったことがあります。顔も世代もやってることも違うのだけど、世の中に対する柳に風的な態度というか、飄々とした感じに共通点があると思ったのです。
と書いているけど,このインタビューでは「柳に風」的な態度がよくわかる。削除要請に対しては素直に応じているところは正にそれである。
竹熊さんが指摘していない,二人に共通するところはもう一つあって,それは「柳に風」とは全く正反対の態度を貫き通しているということである。つまり,ユーザ(参加者)が望むことを実現する場を作る,ということに対しては全く揺らいでいないのだ。それ故に,それを貫くための障害になる得ることを「柳に風」として引き受ける態度が身に付いた・・・のか生来のものなのかは不明だが,ともかくそのような態度が必要不可欠だったと言える。この二人に多数のユーザがくっついて離れないのは,その厳然として揺らいでいない態度への信頼があるからなのだ。故・岩田次夫さんも「ヨネやんは裁判にでも身をさらす覚悟が出来ている」ってことを主張されていたなぁ。
そろそろ総務省のお役人たちも,権利団体の主張を真に受けてユーザのフェアユースさえ制限してしまうと,iPodにしてやられてしまったという失態をまた演じかねないという危機感を持っているはずである。もう少し,権利を緩やかにすることのメリットと,権利を制限することによるデメリットを勘定に入れた判断を,政策当局者にお願いしたいと思う次第である。
ではボチボチでかけます。