2/7(木) 駿府・曇

 天高く,寒風吹きすさぶ冬である。ボツボツ、春一番も近いという予報がある一方,日本海側は猛吹雪というニュースが入ったり,中々季節が定まらない。冬来たりなば春遠からじ。変化とともに季節は存在するがゆえに,一定していないのが定常状態なんだろうな。

 いつも来る投資斡旋電話,今日はトーシンパートナーズと言うところのあんちゃんから。いつものように話半分で叩き切ったら,すぐまた電話。出た途端に叩き切られた。勧誘電話で意趣返しされたのは初めてである。怒りの感情は湧いて来ず、むしろ同情心を抱いてしまった。それも榎本まみなんぞを読んだせいかな。何にしろ,客に逆襲したくなるようではこの商売向いてない証拠。早目に足洗って欲しいね。

 新学期に担当予定の「応用線型代数」用のScilab & LAPACKテキスト,一応完成したが,講義用としてはまだ足りない。今週末の連休で見直し&書き足しした後,もう少しブラッシュアップしないとなぁ。何にせよ,手計算でしこしこ計算する時代ではないので,ガシガシソフト使って計算してもらう予定である。どーなりますやら。

 時代状況を考えると,やさしめの微分積分や線型代数の教科書をこれ以上増やす必要はないだろう。山ほど出ている上に,その辺の知識を前提とした技術が次々に生み出されているから,基礎をビルドアップしていくと同時に,応用技法も同時並行的に学んでいかないと間に合わないからだ。自分の学びたい分野に即した応用的テキストでないと大学4年間では役に立たない。つーか,4年間では基礎の基礎しか触れず,最低でも修士2年の修業期間がないと実用的な技術習得はまず無理。
 その上,高校までの学習がおぼつかないと更に専門技術習得の困難さは増す。ICT時代だから知識もソフトも探せば見つかるだろうが,それを咀嚼して自家薬籠中の物にするのは自分の頭でどれだけ考えてきたかという学習の成果がものを言う。数式が分からん,英語が読めない,日本語の読み書きが怪しい,というのではこの先グローバル化した社会では最底辺の仕事しか回ってこないこと確実である。

 とゆーことで,あれこれ盛り込もうとした結果,中途半端なテキストになってしまいそうなところが,まだまだワシの技量が足りない証拠である。精進しましょう。


 先週は木曜日に岐阜羽島まで出張,翌日は看護学校で非常勤2コマの後,東京で情報処理学会編集委員会・・・は流れてしまって賞選考の会合に出た。死ぬかと思ったが何とかなるもんだな。もっとも次の日は腑抜けになってたが。

 明日は非常勤2コマの後,松戸で平野菅保先生のお通夜に出る。本葬は明後日だが,ワシは予定があって出られないので。亡くなったのは2/4とのこと。話好きの先生だったなぁ~と感慨深い。

 つーことで今日はさっさと寝ます。