ふ~,やっと疲労が取れてきた~。日中は段々と夏に近づいてきたな~と思わせる気温に。とはいえ,冷房を回すほどでなしという微妙なところ。
臨時で入った高校生向け実験の準備のため,MPFR/GMPをC++から使えるようにあれこれいじっている。今のところ,GMPのC++(gmpxx.h)と,それをMPFR用に拡張したgmpfrxx.hがベストなようなのだが,complexテンプレートと組み合わせて計算プログラムを書くと,あれこれ不具合が発生する。こっちで手動パッチを当てておかないと不安かも~。所々で倍精度計算になっちゃっているところがあるようなのだが,これは多分complexテンプレートの不具合なんだろうなぁ。そもそもg++の数値計算機能って不安だらけなところがあって,complexテンプレートもVisual C++のに比べると実装に相当問題がありそう。うーん,C++って作られてから相当年数が経っているはずなんだが,STLは全然増えていかないわ,ユーザはそれほど増えてないわ(Cのままか,他のスクリプト言語に流れている?),HPCには使えないわ(結局シコシコ手動チューニング),ちゅーと半端で困る。結局ワシは自作のアセンブラの如きBNCpackを手放せないまま。ソフト屋さんってばさ,もうちっと実用的なところに注力して欲しいものである。
「大日本印刷と出版大手3社、ブックオフに計3割出資 」(日経新聞)。へー,読売にも続報が。丸善に続いて今度は新古書店か。出版業界は流通部門も含めて再編成の大波が来るのかなぁ。最近は絶版になっていた文庫とかマンガも,あっという間に再版されて新本として並んじゃうし,これでBook Offを巻き込めばさらに商品の展開が早くなる上に,ますます発行部数の最適化が進みそう。Book Offの後塵を拝するような商売をしているところは厳しくなりそうですな。
本日一番痛ましいニュース(読売新聞)。ご遺族はさぞや無念だろうと察する。道義的には指導学生の精神的動揺を見抜けなかった責任は当然,教員側にある。
しかし・・・事情が分らないので一般論をぶつしかないのだが,この手の話は昔から腐るほどあったりする。この准教授の先生がどんな人かは知らねど
准教授は、08年1月に科学誌から大学院生の論文が掲載を拒否され、書き直しが必要になった際も、適切な指導を行わなかった。というあたり,ひょっとしたら「行『え』なかった」のかもしれない。ちゃんとした学会誌に査読論文を載っけるにはそれなりの知識と経験が必要なので,准教授以上といえども「査読論文ゼロ」な人がいたりするのよ,たまに,だけど。それでなくても,ちょっと方向性が違うと全く指導が出来なくなる不器用な学者(ワシもだけど)は多いものだ。
この事件,確かにDr.取りの悲劇の一つと言える。しかし,こちらには分らない事情があるのやもしれないが,reject食らった論文の書き直しに丁寧な手助けが必要な院生ってのは旧帝大として能力的にどうなのか,という疑問もある。自分でテーマも設定できず,人の敷いたレールに載っかって査読論文のためのデータ整理と清書をするだけの忠実マシン院生の方がDr.を取りやすいというのは非情な現実ではあるが,それが必ずしも悪かというとそうとも言えないところがある。学問てぇのは難しいモンだなぁとつくづく感じる。
まあ年寄りからは,これからDr.取りをしようという若い人に,「指導教員を選ぶ目を持つことも重要」というアドバイスを献上するほかない。間違ってもワシみたいな奴のところには来ちゃいけないよ。
続報(産経新聞)。担当准教授は辞職済み,と。
勉強して風呂入って肩こり直してから寝ます。